カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

メガアブソルレポート その1 ~始めに~

どうも、少し前にアブソルの育成論をここで書いていた者です。
ポケモンXYが発売して対戦環境が大きく変わりましたね、多くの方が今楽しんでいることと思います。
さて、そんな今作XYで見所はたくさんありますがその一つとして挙げられるのがそう、
メガシンカですね。
色々なポケモンメガシンカしますが、その中にアブソルも含まれていますね。
そんなわけで!!今作からはメガアブソルについて徹底的に研究していきたいと思います。
手探りな記事になるかとは思いますがお付き合いいただけると幸いです。

1.六世代での変更点
メガアブソルの話に早速入りたいところですが、まずは六世代に入りアブソルにとってどんな環境になったのか整理することから始めましょう。
六世代環境になっての良い点・悪い点をまとめてみました。↓

~良い点~
メガシンカできる
・遺伝技にじゃれつくを習得
・悪に鋼が等倍

~悪い点~
フェアリーの存在
ファイアローの存在
・先制技最高火力をメガクチートに奪われる(特性や持ち物込ではファイアローに)

それほど沢山は上がりませんでした、他にも特殊技の威力の減少や叩き落とすの強化等もありますが、大きな点といえばこれくらいだと思います。
良い点としてメガシンカがまず一つ、これは後でじっくりお話していきます。
もう一つはフェアリータイプの物理技であるじゃれつく(威力90命中90)を習得したことです。
今作新たに追加されたフェアリータイプの技でドラゴン・あく・かくとうに対して弱点を突くことができます。
「ドラゴンに弱点つけるんだったられいとうビームでよくね?」と思う方も多いとは思いますが、アブソルにとってこの技の大きな特徴は物理技であるということです。
つるぎのまいの恩恵を受け、また氷二倍弱点、等倍のドラゴンに対してもれいとうビーム以上の火力を出すことができます。
今までとはまた違った攻撃範囲を得られるので戦略の幅が広がることと思います。
最後に悪技が鋼に対して等倍になったということです。
地味ではありますが鋼に対してばかぢから無しでもごり押しできる可能性が増えました。

さて、次に悪い点なのですがこれはなかなか痛い出来事です。
フェアリータイプの存在そのものというのがまず一つです。
タイプ相性は皆さんよく存じているかと思いますがフェアリーは攻撃面では「ドラゴン・あく・かくとう」に弱点をつけ、耐性面では「ドラゴン無効 あく・むしかくとうは半減」となっています。
まず悪タイプが攻撃面でも耐性面でもフェアリーに不利だというのにアブソルの重要なサブウェポンであるばかぢからメガホーンも半減されています。
一応アブソルはアイアンテールを覚えますが、ポケバンクが解禁されるまでは習得不可となっています。
アブソルはフェアリーに対してほとんど何もできない、というのが現状となっております。
なので基本的にはフェアリーに対しては素直に引くことが求められます。
次の点は大事件です。
今までアブソルは先制技最高火力を叩きだせるポケモンとして君臨してきました。
しかし六世代に入り状況は大きく一変します。
上記の通りその最高火力をメガクチートに奪われたのです(しかも相手は不一致)。
ある意味アブソルの一番のアイデンティティが消失してしまったことになります。
ただしその座を奪われた分なのか、アブソル自身の不意打ちの使いやすさは大きく向上しています。
このことについては後ほどお話します。
最後にファイアローの存在です。
彼の夢特性は"はやてのつばさ"という飛行技が全て優先度+1されるという特性です。
この特性とS126という素早さのせいでアブソルの不意打ちよりも先に上からブレイブバードを放ってきます。
しかも大半がいのちのたまこだわりハチマキなどを持っているためちゃんと耐久を振らないと何もできずに潰されるという事案が発生するのです。
ただし対策自体は難しいものではありませんし、最速ファイアローでなければ最速メガアブソルでSを抜くことができるのでフェアリー相手にするほど不利なものではありません。

それでは六世代に入ってからのアブソル事情をザッと確認したところでメガアブソルの話に本格的に入っていきましょう。

2.基本スペック

ではまずはアブソルとメガシンカ後の基本スペックを比べてみましょう。

アブソル

タイプ:あくタイプ
特性:きょううん プレッシャー せいぎのこころ(夢)
体重:47.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
種族値:65-130-60-75-60-75 (合計465)

メガアブソル

タイプ:あくタイプ
特性:マジックミラー
体重:49.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)増毛分重くなった?
種族値:65-150-60-115-60-115 (合計:565)

パッと見て大きく変わったものが二つありますね。
一つは特性、今まで微妙な特性しかなかったアブソルでしたがメガシンカによりマジックミラーを習得しました。
マジックミラーは自分に常にマジックコートがかかっている特性であらゆる変化技を跳ね返すことができるようになります。
例えば鬼火電磁波のような状態異常技や甘えるなどの能力変化技、他にもアンコールや挑発なども跳ね返すことができます。 ただし呪いは返せません。
この特性はアブソルにとっては非常に有益なものとなります。
今まで「アブソル=ふいうち」という認識のためふいうち回避などのために相手はよく状態異常技がアブソルにとんできていました。
ですがメガシンカによりそれらに対して気に留める必要もなくふいうちを選択できるようになりました。
扱いの難しいと言われてるアブソルですがふいうちの安定感が以前より上がったことを考慮すると扱いやすくなったのではないかと思います。

もう一つの大きな変化は種族値ですね。
メガシンカすると種族値A+20,C+40,S+40されています。
今までネックだった素早さが大きく向上し、また特攻も同じくらい上昇しています。
今作で軒並みメジャーな特殊技の威力が下がりましたが、その分を補うほどの火力アップを果たしたといえるでしょう。
ただし攻撃自体はあまり大きく伸びていません、元々高い攻撃力を持っていましたがあくタイプの一致技の火力を考えるともう少し欲しかったように思えます。
また、耐久力がまったく向上していないところも気になるところです。
このように種族値は攻撃面が大きく強化され、今まで以上に両刀型アブソルが使いやすくなったのではないかと思います。

さてはて、一見するとメガシンカはいいことずくめで「メガアブソルめっちゃ使いやすそうやん!」と思うかもしれませんが、ここで一つメガシンカの仕様における大きな欠点があります。

それはメガシンカしたターンの素早さはメガシンカ前に依存するというものです。
つまりメガシンカしたそのターンのメガアブソル種族値は65-150-60-115-60-75となるわけです。
メガシンカ前後の素早さの上昇量が多く上から弱点を叩きこめる相手が増えるのですが、メガシンカしたターンではそれが不可能となります。
更に悪いことにアブソルの耐久力はメガシンカ前後で一切変わらないため耐久無振りの場合本来抜けるはずの相手と対面した時、正面からメガシンカして戦うことが非常に難しくなります。
このためメガシンカのタイミングをしっかり捉える必要がありそうです。


3.メガシンカのタイミング

それじゃあどういうタイミングでメガシンカすればいいのか、ということでメガシンカのタイミングはどういう時か、大雑把に挙げてみました。

・耐久型と対面した時
耐久無振りのアブソルでも耐久型で使われることの多いポケモン相手には真正面からメガシンカしても問題ないでしょう。
理由としては一つは耐久型の火力であればアブソルも耐えられるものが多いということ、もう一つは補助技、特に状態異常などを撒くことが多いのでメガシンカによりマジックミラーで跳ね返すことができるためです。

・体力の少ない相手と対面した時
こちらはふいうちで潰せる範囲なのでメガシンカ時にふいうちを選択すれば基本的には安全にメガシンカできると思います。
メガシンカをすること自体が目的なら相手が引いてきても攻めてきてもふいうち選択でなんとかなるでしょう。
同様にふいうちで落とせる範囲内の体力であれば問題ないでしょう。

・アブソルより相手の素早さが低い時
言わずもがなといいますか、メガシンカしなくてもアブソルの方が速いとわかっていればメガシンカできますよね。
そういう意味では初手などで素早さ判別ができることのあるプレッシャーを採用するのもありかもしれません。
勿論ですがいくら素早さが勝っていても不利なポケモン相手には無理せず引きましょう。

・みきり、まもるの搭載
ある意味一番安全なメガシンカ方法ではないでしょうか。
誰に対してもメガシンカが行えることや、ガブリアスのようなメガシンカ後上から叩ける相手に対しても真正面からメガシンカができるので便利です。
ただし攻撃範囲の広いアブソルにとっては技スペースが圧迫されるためみきりを搭載すると範囲が少し狭まってしまうのが欠点といえます。

・耐久調整をする
耐久調整を行えば耐えられる範囲が増えるため、耐えられることが分かっていればメガシンカできるでしょう。


今作からアブソルはメガシンカという大きな変化を遂げました。
しかしそれでも耐久力やメガシンカしたターンの素早さがネックとなっており、そこをどう乗り越えていくべきかという課題があります。
またフェアリータイプなどの逆風もついてきました。
メガシンカをしてもアブソルというポケモンであることには変わりはありません、使う人次第でその活躍の幅は大きく変わることでしょう。
その点をよく考えたうえでメガアブソルをしっかり活躍できるよう色々模索していこうと思っております。
では次回からは実際に育成したメガアブソルの紹介とその使い心地をレポートしていきたいと思います。

次回もお付き合いいただけると幸いです。



ドット絵引用元:ポケ書様