カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソルがどんなポケモンか分からない人へのアブソル育成論 番外編3 ~比較対象~

色々アブソルの評価というものをTwitterやら2chまとめサイトやらニコニコやらで調べたりしているのですが、やはり意見が極端に分かれているものです。
そしてアブソルを雑魚と揶揄している方々の中でこんな意見をよく耳にします。
















「"アブソル使うくらいならキザン使え"って世間で言われてるけど
 どんな気持ち?www
ねぇどんな気持ち?wwwwwww」












「…………(^ω^#)ピキピキッ」










さぁというわけで今回はそんなことをヌかしてやがる野郎共にしっかりとアブソルの良い所悪い所、キザンの良い所悪い所を叩きこんでやろうじゃないか!!!
ついでに何故こんな勘違いが生じてしまうのかについても考察していってやろうじゃねぇか!!!




まずはそれぞれの基本スペックから確認していきましょう。

アブソル
素材はポケ書様のフリー素材を使わせていただきました。
全国No.359
わざわいポケモン
高さ1.2m 
体重47.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
タイプ:あく
特性:プレッシャー きょううん せいぎのこころ(夢)
種族値:65-130-60-75-60-75 合計:465

キリキザン
※こちらもポケ書様より
全国No.625
とうじんポケモン
高さ1.6m
体重70.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
タイプ:あく/はがね
特性:まけんき せいしんりょく プレッシャー(夢)
種族値:65-125-100-60-70-70 合計:490


さて種族値を比べてみれば分かる通り攻撃・特攻・素早さはアブソルが勝っている反面、防御・特防はキリキザンが勝っています。
ここで注目してもらいたいのはアブソルがキリキザンに勝っている能力の差はキリキザンがアブソルに勝っている能力の差と比べると微々たるものに見えるという点です。

次に見てもらいたいのは特性です。
アブソルは概論の記事でも説明した通りどんな特性でも大して差異が無く、とても有用性が高いといえる特性を持ち合わせていません。
大してキリキザンの方はまけんきという優秀な特性を持ち合わせています。
この特性は能力がどれか一段下がると攻撃力が二段階上昇するという特性で、いかくといった特性を寄せ付けず、大きなアドバンテージを取る事が出来ます。

そして何よりもこの二匹、どちらも悪タイプな上にメインウェポンがふいうちとなっております。

能力差・特性・共通のメインウェポンなどの点だけを考慮するとアブソルよりもキリキザンの方がずっと優秀に見えるでしょう。
つまり、こうした表面的にすぐ見られる点だけを見てしまうことでこの記事の冒頭であったような発言をする者が現れるのではないかと考えられます。


だが待ってほしい

ただ種族値や特性を見ただけで全て優劣がつくのでしょうか?
それだけでは優劣がつくとはまったく言えません、もう少し掘り下げて見てみましょう。

アブソルがキリキザンに大きく勝っている点が一つあります。
それは技の豊富さと威力です。
今までの育成論でも述べた通りアブソルの技のバリエーションは非常に豊富で、キリキザンとは比べ物になりません。
軽く例を挙げるだけでもばかぢから メガホーン ストーンエッジ フェイント だいもんじ れいとうビーム 10まんボルト 等といった有用性の高い技を覚えます。
何よりキリキザンと大きく異なるのは特攻の種族値や上記の技のおかげで両刀型も可能だということにあります。
これにより初見ではふいうちをしてくる以外は何をしてくるのかまったく予想がつかなくなります。
またこういった技のバリエーションのおかげでキリキザンとはまったく異なる相手も簡単に狩る事が可能です。

物理型一つとるにしてもアブソルとキリキザンでは技においてはアブソルの方が優秀です。
二匹共格闘技のサブウェポンとしてアブソルはばかぢからキリキザンけたぐりを採用しています。
ばかぢからは攻撃する度に攻撃力と防御力が下がるという点ではデメリットではありますが、誰に対してでも安定して高威力をぶつけられるという点では非常に優秀です。
反面けたぐりは能力が下がるようなデメリットはないもののとても威力が不安定です。
バンギラス辺りを倒すには十分な威力を出す事が出来ますが、他に対しては威力120まで叩きだすのは中々難しいように思えます。

また、サブウェポンが安定した威力を出せるというのは別のメリットがあります。
アブソルやキリキザンを使っていると分かるのですが
・ふいうちを中々決めさせてくれそうにない相手
・ふいうちそのものが半減されてしまう様な相手
・素早さが勝っていて特にふいうちでリスクを負う必要が無いと判断できる場面等

そういう時にサブウェポンが等倍以上で入ると高威力であればとても頼りになります。
読みポケであるが故に実はこういう事が中々大きかったりします。
ちなみにアブソルの場合は上記の様な場面においてメガホーンが非常に優秀です。


さぁここまで来たところで一度互いの長所・短所を整理し、そこからもう少し付け加えるべきことを述べていきましょう。

アブソル

長所
キリキザンに比べ攻撃面において勝っている。
キリキザンよりも技のバリエーションが豊富。
・初見で型が読みにくい。

短所
キリキザンに比べて耐久力・耐性が貧弱。
・特性がどれも微妙。

キリキザン

長所
・アブソルに比べて耐久力・耐性が優秀。
・特性が優秀でいかく等に強い。

短所
・アブソルに比べ技のバリエーションが貧弱
・アブソルと比べて初見で型を予想しやすい。


こうした長所・短所を見比べていく中で見えてきた事があります。

キリキザンは先述したとおり耐久力・耐性に関してはアブソルよりもずっと優秀です。
特に鋼タイプという耐性の多さによりドラゴンタイプの攻撃を後だしからでしっかりと受けられるというところは非常に大きいでしょう。
この耐性や特性などを考慮するとキリキザンおいふい型という戦い方ではアブソルよりも優秀であると考えられます。
しかしその反面それ以外については技のバリエーションなどを見てもアブソルの方が優秀な場合が多いと考えられます。

つまり、今回のお話の内容をまとめると
耐久に関しては不安定であるものの、技が豊富で攻撃面が強いおかげでマルチな戦い方ができるのがアブソル。
アブソルに比べできることが非常に限られているものの耐久・耐性・特性のおかげで受けに対する安定感があるため、できることについてとことん尖った性能を発揮できるのがキリキザン

言ってしまえば技や火力をとるならアブソル安定感をとるならキリキザンでしょうか。
後はビジュアル面で好みの方を選んでもいいと思います、割と。


比べてみればまったく違い、互いの良さが見えてくる事があります。
ただ表面的な薄っぺらいものだけみて優劣を決めるのは非常におこがましいことです。
そもそもな話アブソルとキリキザンではタイプがまったく同じなわけではありません。
キリキザンに鋼タイプがある以上、キリキザンとアブソルでは受けられる対象が大きく変わる事があります。
前に育成論でアブソルも耐久を振れば色々な攻撃を耐えられるようになることを説明しました。
そのため振り方次第ではシャンデラの炎技に対してもアブソルはきあいのタスキ無しで後だしできたりします。
また、両刀ができるアブソルとそれができないキリキザンでは狩れる対象も変わり、それにより相手側の振る舞いも変わってきます。
こういった差を見てもアブソルでできる事、キリキザンでできる事というのは随分違ってくるはずです。

この記事を読んで少しでも考え方に変化があれば幸いです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。