カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

メガアブソルレポートその9 ~その鉄の尾は空を切る(DSベース)~

さっそくメガアブソルの型を紹介したいと思います。
今回はちょっと変わった振り方と今まで辛酸をなめ続けられてきたフェアリーを対策すべくある技を導入してみました。


<ステータス、技構成、努力値振り>
アブソル時

メガアブソル


個体値31-31-30-31-31-31(いつも通りの過去作厳選)
努力値H12-A12-B4-D252-S228

ということで今回導入した技はアブソルにとっての唯一のフェアリー対抗策であるアイアンテールです。
威力は高いものの命中不安という所がかなりネックです。
しかしつるぎのまい一積みでニンフィアであればどんな振り方であっても確一で持っていけるという点では魅力です。

さて、調整先についてのお話しをしたいのですが、その前にまず何故こんな振り方したのかという事からお話ししたいと思います。

・何故DS振り?
アブソルの耐久種族値はご存じの通りH65B60D60と非常に低い水準です。
そのため一方面への耐久力向上をさせる場合、その能力に努力値を割いた方がより少ない量で済む事が出来ます。
つまりHに振るよりもBやDに振った方が同じ攻撃をより少ない努力値で耐える事が出来るのです。(例:ようきガブリアスげきりん→H振りの場合:H252 B44
                   B振りの場合:B196)
その反面もう一方の耐久力は非常に脆くなる事が大きな欠点となります。
今回この様な努力値振りにした理由は努力値の節約という理由があるからです。

では何故節約しなければならなかったか、その理由はS振りにあります。
以前私はつるぎのまい型のメガアブソルについては"最速ガブリアス抜き"くらいでも充分だと言いましたが、これはふいうちがあるため、ある程度Sを削っても活躍が見込めると実感したためです。
ですが、ふいうちも入れ、はたきおとすも入れるとなると技スペースが一気に狭まってしまいます。
そのためふいうちを搭載しなくてもよいレベルまでSを振る事が出来れば技スペースを一つ開ける事も出来るのではないか、と考えました。

つまり耐久力を持たせつつ、ふいうちを搭載しなくても活躍できるだろうと踏んだレベルまでSを持たせる必要があったため、この努力値振りに落ち着きました。

ではこの努力値振りで何ができるのか、詳しく見ていきましょう。
※ダメージ計算は全て6V時の値と努力値振りで計算をしております。
計算はトレーナー天国様のダメージ計算ツールを使用させていただきました。

・素早さ
最速71族抜き(アブソル時)
最速111族(化身ボルトロス)抜き(メガシンカ時)

・特殊耐久
おくびょうラティオスりゅうせいぐん確定二発(83%~99.2%)
ひかえめサザンドラりゅうせいぐん低乱数一発(89.4%~106.3%)
おくびょう化身ボルトロスのいのちのたま10まんボルト確定二発(73.9%~88%)
ひかえめ霊獣ボルトロスかみなり低乱数一発(84.5%~100%)
ひかえめヒードランだいもんじ確定二発(78.1%~92.9%)
おくびょうメガゲンガーヘドロばくだん確定二発(71.8%~84.5%)※毒状態時一回耐え可
おくびょうメガルカリオしんくうは確定二発(76%~90.1%)
ひかえめトゲキッスはどうだん確定二発(71.8%~85.9%)※シャインは確定一発
スイクンねっとう乱数三発(31.6%~38%)

・物理耐久
こだわりハチマキハッサムバレットパンチ乱数一発(88.7%~104.2%)
ようきガブリアスじしん乱数一発(89.4%~105.6%)
ようきメガルカリオしんそく確定二発(51.4%~61.2%)

・火力
つるぎのまい積み無
はたきおとす→H4振りラティオス確定一発(120.5%~143.5%)
       H4振りメガゲンガー乱数一発(94.1%~111.7%)
       H4振り化身ボルトロス確定二発(67.7%~80%)
       HB特化クレセリア乱数二発(44.9%~52.8%)
       H4振りガブリアス乱数二発(44.5%~52.7%)
       H4振りサザンドラ確定四発(25%~30.3%)
       H振りニンフィア確定四発(27.2%~32.6%)

ばかぢから→H4振りサザンドラ乱数一発(84.5%~100%)
      H4振りメガガルーラ確定二発(71.8%~85%)
      H振りメガガルーラ確定二発(61.3%~72.6%)
      H振りメガバンギラス乱数一発(88.8%~106.2%)
      H4振りメガルカリオ確定一発(100%~117.8%)

アイアンテール→H振りニンフィア確定二発(76.2%~90%)
        H4振りメガサーナイト確定一発(106.9%~126.3%)
        H振りメガサーナイト乱数一発(88%~104%)
        H振りトゲキッス確定二発(58.3%~69.7%)
        H振りマリルリ乱数三発(31.4%~37.1%)無かった事にしよう

つるぎのまい一積み時
はたきおとす→HB特化クレセリア乱数一発(88.1%~103.9%)
       HB特化スイクン確定二発(49.7%~59.4%)
       H振りボルトロス確定一発(112.9%~132.7%)
       HB特化輝石ポリゴン2低乱数二発(42.1%~50%)
       H振りメガゲンガー確定一発(152%~179.6%)

ばかぢから→H振りメガガルーラ確定一発(122.6%~144.3%)
      HB特化輝石ポリゴン2確定二発(69.7%~82.2%)
      HB特化スイクン確定三発(41%~48.7%)
      H振りヒードラン確定一発(125.2%~147.4%)

アイアンテール→HB特化ニンフィア確定一発(100.9%~118.8%)目安として
        H振りマリルリ確定二発(62.8%~73.9%)見なかった事にしよう
        H振りトゲキッス確定一発(117.7%~138.5%)

以上のようになっております、かなり目安として計算したものが多いですが、これは一つ参考として見ていただければと思います。
では次に実際戦ってみた感じは一体どうなったのか、感想をまとめておきました。

<使用感>
アイアンテールについて
まずはフェアリー対策として搭載したアイアンテールなのですが、そもそもの搭載理由はつるぎのまいを舞って無双体制に入るのが基本なわけですが、どうしてもフェアリーに対する突破手段が弱いということで、アイアンテールを入れれば何とかなるのではと考えたためです。
では実際どうだったのか、というと思っていたほどは活躍しなかったというのが正直なところです。
問題点として
つるぎのまいを舞った状態でなければ大半は確一を取れない事
・故に先発で対面等されたら目も当てられない。
そもそも当たらない(ここ重要)
・というかよく見るフェアリーがマリルリ(弱点とは?)

といった所が挙げられます。
全体的なフェアリーの使用率を考えるとどうしてもマリルリ辺りが多くなり、アイアンテールでも刺さらないという結果に終わってしまいました。
他に出くわしたフェアリーと言えばニンフィアが挙げられますが、今回実践投入してみた感じではほぼ対ニンフィア専用技になってしまいました。
それでも受け出しに来たニンフィアに対してつるぎのまいを積んでいなくても、「はたきおとす→アイアンテール」で落とせるという点についてはそこそこ優秀な気がします。
ただし結構外します、そしてハイパーボイスくらいます。↓
こんな感じに


努力値振りと技構成
特防を多めに割いているというだけあって特殊型相手には安定感があり、いい戦績を納めていました、具体的な活躍具合については動画の方を参照ください。
ただしあまり攻撃に努力値を割けていないのでHB特化スイクンは戦い方を誤ると返り討ちにあってしまいます(ねっとう火傷とかきたら泣き崩れますね)。
ちなみにHB特化スイクンと対面した場合はつるぎのまいを二回積むよりも「つるぎのまい→はたきおとす→ばかぢから」の順で攻撃した方が落とせる可能性があります。
メガシンカ後の素早さはラティオスも素で抜けるので妥当な線だったと思います。
ちなみにスカーフサザンドラであれば相手のりゅうせいぐんを耐えつつ「はたきおとす→ばかぢから」で確定で落とすことができるのですが、今回出くわしたサザンドラが全てこだわりメガネだったので、サザンドラと当たってもあまり過信しない方がいいと思います()

特殊に対してはつるぎのまいを積む機会も多く、優秀ではあったのですが、反面大きな問題がありました。
それは物理に対して本当に弱い、ということです。

何を当り前の事を、と考えるかもしれませんがわざわざこう言うのにも理由はあります。
物理耐久にはほとんど振っていないため、元々物理に対しては弱いだろうなという予測はしていました。
しかし特殊に対してメガシンカしてつるぎのまいを積んでしまえば物理相手でもさほど問題はないだろうと踏んでいたわけです。

ですが実際はそう上手くもいかず、メガシンカをまだしていない状態で物理と対面せざるを得ない場面になったり、そもそも相手があまり特殊を選出してこない、またはアブソルと対面時に特殊が出てこなかったりとうまく合わせられないということがありました。
このアブソルは特防に耐久を割いてはいますが、それでも高火力の特殊技に対しては一発だけしか受けられないため、後出しができないという問題があります。
そして何よりもつらいと感じたことは"体力の削れたアブソルより速い物理型と対面しなければならなくなった時"です。
ふいうちを搭載していれば特に問題のない場面なのですが、そのふいうちを切っているため何もできずに落とされてしまうという事が割とありました。
ふいうちを切って攻撃範囲を広げる事を目的にこのアブソルを育てたわけですが、現実はこの努力値振りではむしろふいうちが欲しいと思う場面の方が多かった、というものでした。

また上記の事からアブソルの選出機会が非常にシビアであり、しっかり自分のPTを把握し、どのポケモンがよく出るのか、出にくいのか、より明確に理解する必要があります。
この努力値振りでふいうちを切った事が原因の一つとは考えられますが、選出のしづらさと動きにくさがとにかく目立ったように思えました。

全体を通してみると今一つ活躍しなかったように思えます。
努力値振りそのものがまったく駄目なのか、もしくは努力値振りに合った技構成に出来ていなかったのか、色々原因はあると思います。
少なくとも今回で分かった事は
・この耐久の振り方ではふいうちを搭載した方が動きやすくなる事
アイアンテール搭載よりもストーンエッジが欲しかった(あの技構成ではメガリザ―ドンがほぼ突破不可能)
・物理が多いPTではほぼ選出不可能
・但し特殊と対面できた時はしっかり仕事をこなしてくれる

という所でしょうか、こうみるとやはり技がマッチしていない可能性が高いかもしれませんね。
今回はこの辺りで終わりにしたいと思います、参考動画も載せておきますのでそちらもご覧いただければと思います。



では次回もお楽しみに。