カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソルレポート その2 ~確定急所型~

かなり久しぶりのメガシンカしないアブソルの育成論ですね、どうもカビ丸です。
今回は確定急所型…所謂きょううんピントレンズ型アブソルを紹介したいと思います。

今作から「急所ランク+3から急所率100%」という仕様変更により、前作のようなネタ型に終わらず、戦術的価値が生まれるようになりました。
また、急所ランク+2であっても50%の確率で急所に当てる事ができるようになっている点も注目です。
反面、急所補正が2倍から1.5倍に下がった点については少々痛い所。

さて、ここで一つ急所の仕様について確認をしてみようと思います。
今回育成したアブソルはこの急所の仕様を如何に活かしていくかという事について重きを置いて育てているつもりですのでここに載せておきます。

・ダメージ補正が通常与えるダメージの1.5倍
・相手の上昇した防御ランク無効化
・自分の下降した攻撃ランク無効化
・相手のリフレクター・ひかりのかべ無効化
・やけどによる攻撃力半減は無効化できない

というものになっております。
つまりいかくやてっぺき、リフレクター等の誤魔化しに対して強い効果を期待できる半面、状態異常には弱いという特徴があります。
そしてそんな急所ランクの仕様を利用したアブソルがこちらとなります。

<ステータス・努力値・技構成>




H252-A252-S4

色々考え抜いた末に非常にシンプルな努力値振りとなりました、少しがっかりでしょうか?
勿論この努力値振りに決めるまでにはちゃんとした経緯があります、その点については採用した技と一緒にお話ししたいと思います。

・おにびについて
五世代の育成論でもほんの少し触れた事があるのですが、私はアブソルにおにびという技自体あまり率先して搭載するものではないと考えています。
勿論まったく使えないわけではないのですが、単純な話アブソルにはそれ以上に使いたい技が多く、搭載する機会が無いからです。
そんなわけで普段は決して搭載しないおにびを何故わざわざ搭載しているのか、ということなのですが、これにはこういうわけがあるのです…↓



「さて、折角確定急所型を育てるのだからそれを活かせる相手を調整先にしよう、いったい誰を対象に考えればいいだろうか?」



「そうだ!ゴーストのくせにドヤ顔で居座ってくるギルガルドを対象にしよう!キングシールドによる攻撃ダウンも痛くないわけだし!」
ギルガルドさん




「そうと決まればまずはH振りギルガルドを急所込みのつじぎりで確一に持っていけるまでAを振ろう、さてさてどれくらいで確一取れるかなーー?」











攻: アブソル Lv.50
防: ギルガルド Lv.50
急所ダメージ: 144~170
割合: 86.2%~101.7%

(トレーナー天国様のダメージ計算ツールを使用しております)



「え…ちょ…え!?最大火力で確定で落ちないの!?しかも超低乱数!?」
「ど、どどど、どうすりゃええねん……ギルガルドのラスターカノンは耐えられてもせいなるつるぎは耐えないぞ……」




「……ん?待てよ、せいなるつるぎは物理技……つじぎりのダメージ量は少しダメージを与えていれば確定……もしくは高乱数、そんでもって大半のギルガルドはS無振りだから先手は取れる……ハッ!」









「おにびで相手のせいなるつるぎを受けつつ定数ダメージで乱数をずらせばええやん」

という結論に至り、おにびの搭載を決意しました。
また、H振りにしてあるのはギルガルドのラスターカノン+かげうちを確定で耐えるためです。(無振りでもやけどを負っていればせいなるつるぎも耐える事は可能です)
Aも極振りしている理由も極振り+おにびでなんとか高乱数までもっていけるのでそうせざる負えなかったというのと、今回はつるぎのまいの様な積み技と相性はあまり良くないのでなるべく素の火力を追い求めた方がいいと考えたためです。

ストーンエッジについて
今回確定急所型を育成するにあたって悩んだのはストーンエッジを採用するか、サイコカッターを採用するか、でした。
つじぎりはメインウェポンで外せませんし、ふいうちもアブソルのとってなくてはならないものです。
おにびについても先述したとおりなので既に技の枠が三つ埋まってしまっているため、どちらか選ばなければなりませんでした。
そこで考えたのは、とりあえずダメージ計算してみよう、ということでした。
ということでサイコカッターとストーンエッジの急所時におけるダメージ量をそれぞれにとって有効と思われる相手に対して計算をしてみました、それが以下のようになっております。↓

サイコカッター
H振りメガフシギバナ確定二発(59.8%~71.6%)
H振りローブシン確定二発(65%~77.3%)

ストーンエッジ
H振りギャラドス確定一発(112.8%~133.6%)
HB特化ギャラドス確定二発(78.2%~93%)

大体の目安ぐらいで高耐久のポケモンに対して与えられるダメージを計算した結果なのですが、ご覧の通りサイコカッターで与えられるダメージはかなり貧弱です。
それでも確定二発に持っていけると考えれば状況次第では採用価値はあると思いますが、後続で対処できるのならそうした方がいいと私は考えました。
また、ストーンエッジであればギャラドスをHB特化で無い限りは確定一発で持っていける点やいかくによる攻撃ランクダウンを無視できる点から今回はストーンエッジの採用に至りました。

こういった経緯から今回の努力値振りや技構成が決まりました。
あくタイプやかくとうタイプにはほとんど何もできないアブソルになってしまいましたが、その辺りはPTと上手く相談して下さい。


<使用感>
実際に対戦で使ってみた感想に入ろうと思います。
正直予想していた以上の火力は無かった、という印象がありました。
急所のダメージ補正が下がってしまったことが大きな原因ではありますが、耐久ほぼ無振りのカエンジシすらつじぎりで落としきれない光景を目の当たりにした時は流石に開いた口が塞がりませんでした。
火力の感覚としては中耐久くらいなら7~8割削っていけるくらいの火力と思ってください。
(考えてみれば威力そのものはこだわりハチマキを持っている時と変わりませんからね)

壁貼りを使うPTには非常に強く出られる点はやはり優秀だと感じました。
アブソル相手であれば初手にリフレクターを貼ってくる事が多いため、ニャオニクス等急所で確一を取れる範囲のポケモンであればひかりのかべまで貼らせずに退場させる事が出来ます。
そのため、味方の特殊アタッカーの負担も随分軽くなると思います。

アブソルを前にりゅうのまいを積むギャラドスは初手はメガシンカしないパターンが多いのですが、しかし思いのほか初手でメガシンカする場面に遭遇し、ストーンエッジをいれても半分いかないくらいのダメージでとどまってしまっていたため、あまり満足のいく結果ではありませんでした。
しかしメガライボルトの様な耐久に振らないようないかく持ちに対しては大きく削る事ができ、最悪アブソルが落ちてしまっても後続の先制技でなんとかできるほどであったので中々良い仕事ができると感じました。

ギルガルドについてはおにび→つじぎりの順番で基本は落とせてしまえる事が多かったです。
また、キングシールド持ちのギルガルドであれば死に出しでアブソルを出すと大抵シールドフォルムに戻る傾向があり、何のダメージも負わずにおにびを入れられる事がありましたので悪くは無かったと思います。
ただ、後出しをする場合はかげうちやシャドーボールをしっかり読む必要があるので注意してください。
以上、対ギルガルドはしっかりと機能してくれました。

実践で使っている中でやはり壁貼り等の誤魔化しによる耐久に対しては強いと実感できたのですが、反面そういった小細工なしでも充分に硬いポケモンに対してはかなり厳しく、粘られてしまう事が多々ありました。
例えばクレセリアに対してはつじぎりでも半分ちょっと削れる程度で、ゴツゴツメットつきのひかりで粘られ、苦戦を強いられるということがありました。
そのため、高耐久、特にクレセリアに対しても役割を持たせたいのであればちょうはつを搭載してみるのもありかもしれません。
ただしその場合はギルガルド用のおにびを切る事になるのでその辺りは少し覚悟しなければなりません。

おにびはギルガルド以外にも交代読みで使うと比較的よい働きをしてくれ、私が考えているより使いやすいと感じました。
アブソルの場合、よくマリルリが後だしで受けに来る事があるのでマリルリ交代読みのおにびは決まりやすいでしょう。
また、思いの外ふいうちの様な急所技以外の技でも急所に当てる事が多く、予想していないようなダメージを相手に負わせられる場面があるので、相手の体力を大きく削る、もしくはある程度ダメージを負った相手のトドメ役として良い役割を持てるのではないかと思います。

最後にポイントをいくつかまとめてみようと思います。

・壁貼り要員に対して強く、相手次第ではひかりのかべを貼らせる前に倒すことができる。
・いかく持ちや低耐久~中耐久の後出しに対し大きく負担をかけられる。
・同様にいかく撒き後の相手の後続に対しても負担をかけやすくなる。
ギルガルドに強い
・やけどに弱い
・高耐久で弱点を突けない相手に滅法弱い
クレセリアに対してはちょうはつ、あるいははたきおとす等の技があれば比較的楽に突破で    
 きるようになる。

以上の様な特徴が結果として得られました。
選出の仕方としてはあく技が等倍以上で入る相手が多いPTやいかく持ち、露骨な壁貼り要員が入っているPT、また自分のPTがギルガルドが刺さり、相手のPTにギルガルドがいる場合等のタイミングで選出していけばよいと思います。

それでは今回はこの辺で締めようと思います。
参考動画も載せておきますので、是非そちらもご視聴いただければと思います。



ではまた次回お会いしましょう。