カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソル雑記その7 チョッキアブソル【育成論】

お久しぶりです。
また世代が終わりかけるタイミングで一つ型の紹介をしたいと思います。
以前書いた記事の一つにメガシンカを使わないアブソルに関するお話をしたことがありますが、その中でほんの少しだけ「とつげきチョッキ」に触れた事があります。
今回はその「とつげきチョッキ」持ちアブソルについて真面目に考察し、運用した所感をお伝えしたいと思います。


Ⅰ.型紹介

性格:しんちょう
実数値:170-152-81-xx-123-96
努力値H236-A12-B4-D252-S4
技構成:ふいうち ばかぢから しっぺがえし ストーンエッジ
特性:きょううん
持ち物:とつげきチョッキ

<調整>
・火力
ふいうち
無振りアーゴヨン低乱数二発  44.5%〜52.7%
無振り霊獣ランドロス確定三発 33.5%〜40.2%
無振り霊獣ボルトロス低乱数二発 43.5%〜52.5%
無振りゲッコウガ(変幻自在で半減時)乱数四発 23.1%〜27.8%
H振りギルガルド刃確定一発 101.7%〜122.1%

しっぺがえし(後攻時)
H252振りメガゲンガー確定一発 101.7%〜122.1%
無振りゲッコウガ(変幻自在で等倍時)確定二発 67.3%〜79.5%
無振りゲッコウガ(変幻自在で半減時)のみがわり確定一発 136.1%〜161.1%
無振りカプ・テテフ確定二発 62.7%〜74.4%
無振りアーゴヨン確定二発 62.8%〜73.6%
無振りメガリザードンY確定二発 57.5%〜68.6%
無振り霊獣ボルトロス確定二発 62.3%〜74%

ばかぢから
H振りバンギラス確定一発 102.4%〜121.7%
無振りメガバンギラス中乱数一発 93.7%〜112%
無振りドリュウズ中乱数一発 92.9%〜110.2%
H振りヒードラン確定二発 55.5%〜65.6%
H振りナットレイ確定二発 50.8%〜60.7%
特化輝石ポリゴン2乱数三発 31.4%〜37.6%
無振りドリュウズ中乱数一発  92.9%〜110.2%

ストーンエッジ
無振りメガリザードンY確定一発 154.2%〜183%
無振り霊獣ボルトロス確定二発 83.1%〜98.7%
H振りウルガモス確定一発 141.6%〜166.6%
H振りヒートロトム確定二発 57.3%〜68.7%

・耐久
臆病ゲッコウガ激流ハイドロカノン確定二発 84.7%〜99.4%
臆病ゲッコウガの変幻自在れいとうビーム確定四発 25.2%〜30.5%
控えめカプ・テテフムーンフォース確定二発 68.2%〜82.3%
控えめウルガモスむしのさざめき確定二発 68.2%〜81.1%
控えめメガリザードンYオーバーヒート確定二発 82.9%〜97.6%
控えめ霊獣ボルトロス10まんボルト確定三発 35.2%〜42.3%
控えめ霊獣ボルトロスボルトチェンジ乱数三発 28.2%〜33.5%
臆病アーゴヨンりゅうせいぐん確定二発 63.5%〜74.7%
臆病メガゲンガーきあいだま確定二発 64.7%〜76.4%
特化ドリュウズじしん確定耐え 84.7%〜99.4%
特化ヒートロトムオーバーヒートZ確定二発 60.5%〜72.3%

以上のように、正直な所火力はそれほど高くありません。
低~中程度の耐久相手にほとんどが確定二発に留まり、一撃で倒せる相手がほとんどいない状態です。
加えて火力も上げられないので高耐久相手は四倍弱点でもつけない限り不利である事も窺えます。
しかしその反面、得られる特殊耐久は多く、通常のアブソルでは耐えられないような技を確実に耐えてくれます。
更に技次第では確定三発、四発、それ以上になる事もあり、後出しをしやすく、サイクルを回せるのが大きな特長です。

<役割対象>
今回のアブソルは高耐久のポケモンよりも低~中耐久程度の高速特殊アタッカーをメインに戦っていく事になります。
以下は主な役割対象になります

ゲッコウガ
・ゲンガー(メガゲンガー
ヒートロトム
ウルガモス
アーゴヨン
ボルトロス
ヒードラン
メガリザードンY

この辺りがターゲットになりますので、これらのポケモンが出てきた時、且つ選出率が高いのであればこのアブソルを選出する感じになります。

<採用技について>
アブソルの技構成について採用理由を含めお話したいと思います。

ふいうち
今回のアブソルの素早さは高くないので、上から取る手段が欲しいため採用。
というより通常アブソルを物理型で使う以上「ふいうち」はほぼ必須になります。
タスキ潰し等の目的だけなら「フェイント」も悪くないでしょうが、火力の関係でこちらを採用。

ばかぢから
悪技との相性補完が良い事と、激流ゲッコウガヒードランなどへの対処が主な採用理由です。
また、ドリュウズのじしんのまでならギリギリ耐えるので耐えた後にばかぢからで反撃する戦い方も可能です。(そうするとアブソルの役割を完全に放棄するので状況次第にはなりますが)

しっぺがえし
どうしても耐久に特化せざるを得なかったため火力にほとんど努力値を振れず、火力を少しでも底上げしたかったため採用。
また対象となる相手が軒並みアブソルより速いため、後攻しっぺがえしが決まりやすく、更に今回の努力値振りでもH振りメガゲンガーを確定一発に、中程度の耐久のアタッカーなら確定二発で持っていける火力を有します。

ストーンエッジ
ヒートロトム、メガリザードンY、ウルガモスといった相手への対抗手段として採用。
正直ヒートロトム以外は「いわなだれ」でも良いのですが、特性「きょううん」と併せると急所率50%という破格の性能を有するので火力の補完としても期待が高く、こちらを採用しています。


Ⅱ.パーティ紹介
ついでに今回のアブソルを運用するにあたり考えたパーティ構成をお話します。

メガメタグロス

性格:いじっぱり
実数値:187-195-185-xx-130-135
努力値H252-A100-B116-D4-S36
技構成:れいとうパンチ しねんのずつき コメットパンチ かみなりパンチ
特性:かたいツメ
持ち物:メタグロスナイト

七世代最初のアブソル育成論の所でも登場したメタグロスです。
アブソルが苦手とする格闘、フェアリー等を一手に引き受け、処理するのがメインです。
サイクル戦を主軸とするため、素早さはキノガッサ抜き程度に抑え、耐久を大きく伸ばしています。

ギャラドス

性格:わんぱく
実数値:202-145-144-xx-119-102
努力値H252-B252-S4
技構成:じしん でんじは たきのぼり こおりのキバ
特性:いかく
持ち物:マゴのみ

こちらもグロス同様以前の記事に出てきました。
アブソルやグロスでは対処しきれない炎タイプや地面タイプなどを幅広くカバーしてくれます。
また「いかく」のお陰で物理型相手にはある程度無茶が出来るのも良いのですが、あんまり頼りにし過ぎると過労死しかねないので上手く役割を分散させたい所です。

ドリュウズ

性格:いじっぱり
実数値:186-205-77-xx-77-140
努力値A252-S252
技構成:じしん つのドリル いわなだれ アイアンヘッド
特性:かたやぶり
持ち物:こだわりスカーフ

一般的なスカーフドリュウズです。
ミミッキュを苦手にしている子が多かったので、対ミミッキュ用且つアブソルグロスギャラでカバー出来ないでんきタイプを相手するのがメインになります。
メガメタグロスが素早さを抑えめにして、サイクルを回すために耐久振りをしているので、こちらは高速アタッカーとして役割を持たせています。

ウルガモス

性格:ひかえめ
実数値:191-xx-85-185-125-140
努力値H244-C108-S156
技構成:だいもんじ ギガドレイン ちょうのまい むしのさざめき
特性:ほのおのからだ
持ち物:ホノオZ

炎タイプの技を使えるポケモンが一匹もいなかった事と、積み技持ち、高火力技持ちがいなかったので採用。

ゲッコウガ

性格:むじゃき
実数値:147-121-87-150-81-191
努力値A44-C212-S252
技構成:くさむすび ダストシュート れいとうビーム みずしゅりけん
特性:へんげんじざい
持ち物:きあいのタスキ

元々は悪統一用に育成したゲッコウガをそのまま流用。
素早さが高く、扱いやすいアタッカーが欲しかった事と、残りのメンバーではどうしてもメガボーマンダや霊獣ランドロスに後れを取りやすいため、上から叩けるポケモンが欲しかったのでこの子を採用。
またカバルドンを安定して倒せる子が少なかった事もこの子を採用する要因にもなったり。


今回のアブソルは後出し性能が高く、サイクル戦に向いているため、以前紹介したアブソル・メタグロスギャラドスの組み合わせをそのまま流用してみました。
以下は実際に使ってみた所感になります。

Ⅲ.使用感
結論から言うと滅茶苦茶扱いやすかったです。
とりあえず特殊型比較的多ければ選出でき、耐久力がある分、先発に持っていかなくても問題ありません。
火力も中耐久程度の相手までならばそれほど気にならず、正面から打ち勝つ事も多々ありました。
また、以前紹介した鉢巻型以上にサイクル戦に向いており、メタグロスギャラドスとの相性も良く、パーティ全体も動かしやすかったです。
特にゲッコウガ相手にはかなり安定して相手でき、対面時に負ける事はありませんでした。

基本的にしっぺ返しをメインに戦い、弱点を突けるならばかぢからやストーンエッジを使う、という感覚です。
不意打ちは落とされる前の最後っ屁に使うか、相手のトドメを刺す時位で、メインとして使うには少々火力不足でした。
また、アブソルの素早さそのものがあまり高くない事もあり、役割対象に後攻しっぺがえしを決めやすいのも良い所です。

反面交代時にはしっぺがえしの威力補正が掛からず、思いの外威力が出ない事も多々あり、サイクル戦をメインに据える場合や、あまりメガゲンガーに拘らないのであれば「じごくづき」の採用もありなのかな、と思いました。

パーティ全体としてはドリュウズ辺りがアブソルの仕事を奪ってしまうかな、と最初は思ったのですが、そんな事はなく、個々がしっかり役割を持ち、機能していたように感じます。
ですが、パーティ全体の欠点としては、状態異常に対する策がほとんどなく、特にキノガッサ辺りがいると高頻度でボコボコにされていた様な気がするので、誰かにラムのみを持たせたい感じでした。
それと「はたきおとす」持ちやタイプ一致の格闘技を持っているポケモンがいなかったので、ポリゴン2の対処が中々難しかったのも難点です。

まとめると、今回のアブソルの長短は以下の通りになります。

【長所】
・耐久力があり、後出しからでも行動しやすい
・低~中程度の耐久のポケモン相手なら確定一発~確定二発に持っていける火力がある

【短所】
・高耐久で確定三発以上かかり、且つ回復技持ち相手には向いていない
・アブソルより遅いポケモンでサブウェポンで弱点を突けない場合、火力が出ない
・相手に交代されると「しっぺがえし」が貧弱

結論として、最初にも似た様な事を書きましたが、耐久低めの高速アタッカーを中心に相手をし、サイクルを回していくのがこのアブソルの基本的な使い方になります。


Ⅳ.性格について
今回のアブソルの性格は「いじっぱり」を採用しましたが、「しっぺがえし」を使うなら「ゆうかん」の方がいいのでは?という話もあると思います。
一応アブソルの最遅の値は「72」で無振り52族(サクラビス等)と同じ値になります。
確かにそのラインより上のエスパータイプなどのいるため、採用価値はあるのですが、同時に「ばかぢから」や「ストーンエッジ」などのサブウェポンで落としたい相手も多く、それらに上から叩けないのは地味に面倒です。
それとレートでよく見るポケモン相手したいポケモンが、そもそも無補正でも上を取られる相手ばかりなのでわざわざ「ゆうかん」にしなくても問題ないというのもあります。
後は個人的な理由で「ゆうかん」で「最遅」を粘るのが面倒くさい。

では「ゆうかん」は駄目かというと、そうでもありません。
「ゆうかん」にすることで「とくこう」の補正が下がらなくなるため、特殊技の採用も可能になります。
とはいえほとんど役割破壊的な要素が強く、主な対象も対ナットレイ用の「だいもんじ」くらいになります。
一応無振りアブソルの「だいもんじ」でHD特化ナットレイを高乱数二発(48.6%〜57.4%)となります。
また、「ふぶき」などの氷技は対象となるポケモンが物理型ばかりなので採用する意味がありません。


最後に、恐らく七世代でこのように育成論を上げるのは最後となりますが、八世代でもアブソルが登場すれば、またこのような育成論などを上げると思います。
そして今後メガシンカが使えたり使えなかったりするという話も聞く中で、今回のアブソルは、八世代以降のアブソルの戦い方に一石を投じられれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。