カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソル研究室 ~第二回 ポリ2潰し~

どうも、八世代用アブソルの記事も第二回を迎えました。

今回からアブソルの育成論を上げていきますので、アブソルの育成にお悩みの方などいらっしゃいましたら、数ミリ単位でもお役に立てれば幸いです。

挨拶はそこそこに、早速今回の型をご紹介します。


【型紹介】

実数値:H171-A165-B80-C85-D102-S107 (レベル50時)
努力値H244-A0-B0-C0-D172-S92
性格:いじっぱり
特性:きょううん
持ち物:オボンのみ

素早さ調整:4振り85族抜き

DLCでアブソルが解禁され、アブソルの習得技等を確認した上で一番最初に思いついたのが今回の型です。ひねくれてる?知ってます。

まずはこの型の育成に至った経緯を簡単にお話いたします。

1.経緯
私が冠の雪原でアブソルに出会い、捕獲してすぐに確かめたのは技の確認でした。

技マシンからレベル技まで、すぐに確認できるものは手早く済ませようと思っていたのです。
その中でアブソルが新規獲得した技は「エアスラッシュ」「インファイト」そして「きあいだめ」でした。

詳しい性能は第一回の記事で論じていますので、気になった方は「 アブソル研究室 ~第一回 八世代アブソル情報まとめ~」をご覧ください。

アブソルで種族統一(六匹同じポケモンで戦うルール)もしている私にとっては「エアスラッシュ」の習得も、シンプルに「インファイト」の習得も嬉しいものでした。

最初「きあいだめ」はそんなに気に留めていなかったのですが、ぼんやり考えている内にある事に気が付きました。



「……あれ?これ”あの技”と相性よくない?」



恐らくアブソル考察をした事のある方々ならお気づきでしょうし、前回の記事でも書いてあるのでお察しいただけると思います。

そう、「ばかぢから」です。

特性「きょううん」と併せればどんな攻撃も確定急所になる「きあいだめ」は「ばかぢから」のデメリットである攻撃ランクダウンを実質無効化する効果を持っています。

そのお陰で「きあいだめ」を使う前提なら「インファイト」よりもデメリットが少なく、扱いやすい技に変わるのです。

それに気づいた時には「ダイマックス」という新要素すら忘れ去る様に「きあいだめ」と「ばかぢから」を搭載したアブソルの考察を始めました。

で、私がアブソルを育成する際に一つ意識している事があり、「どんなポケモンを倒せるようにするか」という事です。

アブソル程大雑把に育成してはいけないポケモンはいません。
明確に対象を決めて、「そのポケモンに対しては安定して戦える」というのを作る必要があります。
それを軸に育成しないと中途半端に終わります。

勿論他のポケモンにも当てはまるものではございますが、アブソルはより顕著だと思っています。

 そんなわけで私が真っ先に注目したのが”奴”です。



みんな大好き耐久の要、ポリゴン2さんです。

しんかのきせき」が登場してから今日まで腐る事無く存在し続けている彼を今まで以上に楽に倒せるのではないか、そう思ってダメージ計算を回し、育成に落とし込んだのが今回のアブソルです。

なのでこのアブソルはポリゴン2潰しに特化した型であり、その点を踏まえた上で採用技や火力、耐久力を見ていただければと思います。

2.技について
このアブソルで採用した技について、採用した理由と大まかなダメージ計算を載せていきます。

・ふいうち
前作までは違い、メガアブソル程の素早さがないアブソルであればほぼ必須になる技です。

「きあいだめ」済みであれば確定急所の高火力先制技になるので、捨ての際の削り技としても優秀です。流石にダイマックスした相手を倒す程の火力は無いので過信はしない様に。

「ふいうち」単体でごり押すよりかは、アブソルより速い相手に対し、「ばかぢから」や「はたきおとす」を使用してから使うか、散り際に使っていくかが主になります。


ダメージ計算
H4振りラティオス
急所無:84.6〜100.0%
急所有:126.9〜150.0%

H252振りメタグロス
急所無:52.4〜62.0%
急所有:78.1〜93.0%

 
H4振りエースバーン(等倍時)
急所無:44.2〜52.6%
急所有:66.0〜78.8%


H4振りドラパルト
急所無:84.1〜100.0%
急所有:125.6〜150.0%

H4振りサンダー
急所無:38.0〜45.2%
急所有:56.6〜67.5%

H4振りウオノラゴン
急所無:33.1〜39.8%
急所有:50.6〜59.6%

・ばかぢから
対ポリゴン2必須技であり、先述した通り「きあいだめ」との相性が抜群の格闘技。

今回のアブソルはポリゴン2意識のため、特防に大きく努力値を割いており、攻撃後に特防が下がる「インファイト」では対ポリゴン2への安定性を落としてしまいます。

また、「ばかぢから」は攻撃ランクを下げる事にも意味があります。
というのも、攻撃・防御のランクが同時ダウンする事で「イカサマ」のダメージ量が変わらないというメリットがあります。

勿論急所に当たってしまうとその限りではありませんが、「イカサマ」を搭載している可能性のあるポリゴン2を相手にするにはうってつけの技です。

デメリットとしては「きあいだめ」を使うタイミングがないと使用後に攻撃を下げる事になる点ですが、こればかりは割り切る必要があります。


ダメージ計算
HB特化ポリゴン2@しんかのきせき
急所無:34.4〜40.6%(※輝石無:50.0〜59.4%)
急所有:51.0〜60.4%(※輝石無:75.0〜88.5%)
※特筆すべき点は、輝石込であっても、急所馬鹿力で確定二発圏内になる事です。性格補正をかけるだけで「ばかぢから」連打で強引に持っていく火力があります。

H252振りポリゴン2@しんかのきせき
急所無:46.9〜56.3%(※輝石無:70.8〜84.4%)
急所有:70.8〜84.4%(※輝石無:106.3〜126.0%)

H252振りヒードラン
急所無:60.6〜71.7%
急所有:90.9〜107.1%

HB特化ナットレイ
急所無:42.0〜49.7%
急所有:61.9〜74.0%

・はたきおとす
相手の持ち物を無効化に加え、持ち物所持時威力補正1.5倍になるアブソルのメインウェポンであり、ポリゴン2をより無力化させるためには必須の技。

ここで少しだけこの技の採用について深く掘り下げていきます。

ポリゴン2を倒すだけならば「きあいだめ」→「ばかぢから」二回で突破可能で、わざわざ「はたきおとす」をする必要はありません。残りの枠をサンダー突破に役立つ「ストーンエッジ」などにしても悪くはないですし、ダイマックス時の威力重視と火力が安定する「じごくづき」にしても良かったのですが、以下の観点から「はたきおとす」を採用しました。

実を言うと八世代に入り、アブソルに新たなライバルが出現しております。

そう、「ウーラオス(いちげきのかた)」です。

アブソルと同じ攻撃力で「ふいうち」を使え、アブソルより素早さが高いという目の上のたんこぶみたいな存在なのですが、そんなウーラオス実は「はたきおとす」を習得できません。

他にも違いはあるのですが、ここで論じる内容ではないのでまた別の機会でお話しできればと思います。
そんなわけでウーラオスとの差別化を図る意味で一つ理由となりました。


もう一点は単純に「はたきおとす」の性能が強いからです。
相手の持ち物を無効化し、且つ高火力のダメージを与えるというのは使われる側からすると思いの外厄介で、連打するだけでも相手の交換を縛る事ができます。
また、万が一の保証としてポリゴン2の「しんかのきせき」を無効化させられるだけでも後続での突破に可能性が生まれる点も無視できません。


最後の一点は、このアブソルでは基本ダイマックスを切らない事も挙げられます。

「はたきおとす」は追加効果ありきの威力のため、どうしても元の威力で威力が算出されるダイマックスとは相性が悪いです(それでも威力120はあるのですが)。
そしてポリゴン2の対処を主軸に置いているこのアブソルはダイマックスを切ると、格闘技は威力が下がり、「はたきおとす」で持ち物を無効化できないという、逆にポリゴン2の対処が難しくなってしまいます。

勿論ポリゴン2を突破した後はその限りではありませんが、主軸に置いているポケモンへの対処を考慮するとダイマックスを切らない戦い方が主になるため、追加効果の大きい「はたきおとす」が優先されました。


ダメージ計算(全て持ち物補正込で計算)
HB特化ポリゴン2@しんかのきせき
急所無:20.8〜25.0%
急所有:31.3〜37.5%

H252振りポリゴン2@しんかのきせき
急所無:28.6〜34.4%
急所有:43.8〜51.6%

HB特化クレセリア
急所無:43.2〜51.1%
急所有:64.3〜76.7%

H4振りサンダー
急所無:52.4〜62.0%
急所有:78.3〜92.8%

H252振りヒードラン
急所無:36.4〜42.9%
急所有:54.5〜64.1%

H252振りメタグロス
急所無:64.2〜77.0%
急所有:97.3〜115.5%

・きあいだめ
今回の型の要。そもそもこの技を使おうと思ったのがこのアブソルを育成した理由でもあります。一回使えば、特性「きょううん」と併せて全ての技を確定急所に変える事ができます。

しかしここで一つ「きあいだめ」の前に立ちはだかる技があります。

それはつるぎのまいです。

火力上昇率を見ても、急所の補正は1.5倍に対し、「つるぎのまい」一回での補正は2倍、更に二回、三回と(チャンスはほとんどありませんが)積めれば更に火力を上げられます。

ですので単純火力だけ見た場合「つるぎのまい」の劣化になってしまいますが、ここで「きあいだめ」と「つるぎのまい」の双方のメリット・デメリットをまとめておきたいと思います。


きあいだめのメリット
・全ての技威力1.5倍(物理・特殊問わず)
・こちらの攻撃ランクのマイナス補正を全て無効化
・相手の防御ランクの上昇補正を全て無効化
・「リフレクター」「ひかりのかべ」等の効果を全て無効化
・相手の「イカサマ」の威力計算に入らない

きあいだめのデメリット
・1.5倍以上威力を上げられない
・特性「シェルアーマー」「カブトアーマー」によって無効化される
・「やけど」による攻撃ダウンを防げない
・特性「ファーコート」等の特性による防御上昇は無効化できない

つるぎのまいのメリット
・一回の使用で攻撃力が2倍
・最大4倍まで上昇可
・特性「シェルアーマー」「カブトアーマー」によって無効化されない

つるぎのまいのデメリット
・攻撃ランクマイナスの影響を受ける
・相手の防御ランク上昇の影響を受ける
・「リフレクター」「ひかりのかべ」等の効果の影響を受ける
・「やけど」による攻撃ダウンを防げない
・特性「ファーコート」等の特性による防御上昇を無効化できない
・相手の「イカサマ」の威力計算に入れられる


七世代までポリゴン2を確実に倒す事を念頭に入れた時、どうしても「イカサマ」の存在は厄介で、倒すには「つるぎのまい」を積まないといけないのに、積めば返り討ちに遭うというジレンマを抱え、更に技も「ばかぢから」しか有効打になる格闘技がなかったので、安定しない事が多かったです。

しかし「きあいだめ」であれば上記の通り、今までネックになっていたものが取り払われ、安定してポリゴン2に対処できるようになります。

今回の目的を鑑みると「つるぎのまい」より「きあいだめ」の方が軍配が上がるため、こちらを採用しました。


3.耐久について
今回のアブソルの調整で耐えられる範囲をざっくり載せておきます。
基本非ダイマックスなので、非ダイマックス時のダメージ計算のみ載せておきます。

ポリゴン2
図太いC無振り
トライアタック:33.3~39.2%(オボン発動込で確定四発)
れいとうビーム24.6~29.2%
ほうでん:22.2~26.3%
イカサマ:21.6〜25.7%

控えめC252振り
トライアタック:44.4~53.2%(オボン発動時確定三発)
れいとうビーム33.3~39.8%
ほうでん:29.8~35.7%

ヒードラン
控えめC252振り
オーバーヒート:84.2~100.0%
だいもんじ70.8~84.2%
ラスターカノン:52.6〜62.0%(オボン込確定三発)

アーゴヨン
臆病C252振り@いのちのたま
りゅうせいぐん98.2~116.4%
ヘドロウェーブ71.3~85.4%
※参考
臆病C252振りアーゴヨン(珠無し)
ダイドラグーン(りゅうせいぐん):81.3~96.5%

ウツロイド
臆病C252振り(C一段上昇時)
メテオビーム:104.1~122.8%
マジカルシャイン92.4~109.9%
ヘドロウェーブ82.5~97.1%

無振りクレセリア
ムーンフォース39.8~46.8%(オボン込乱数四発)

メタグロス
いじっぱりA252振り
コメットパンチ:76.0~90.1%

ナットレイ
のんきHB特化
ボディプレス:88.9~105.3%


4.持ち物について
今回のアブソルは「オボンのみ」を持たせてみました。種族統一以外で持たせるのは五世代の時以来なので、長らく手を出してこなかった持ち物でもあります。

採用に至った理由は上記に載せた耐久のダメージ計算をご覧いただければ分かりますが、ポリゴン2の「トライアタック」を耐久特化ならオボンのみ込みで確定四発、C特化でも確定三発に収めることができます。

この数値、実を言うとアブソルを後出ししてもポリゴン2を突破できるようになっています。ただしダウンロードでCを上げられてしまうと後出しでは厳しくなる場合もあるので、注意は必要です。

一応「オボンのみ」無しでも対面で処理する事だけを考えるなら、他の持ち物も候補になります。

状態異常対策の「ラムのみ」、H4振りラティオスを「ふいうち」でピッタリ確定一発で持っていける様になる「くろいメガネ」なども考察の余地がありそうです。


5.パーティメンバー紹介
念のため、アブソルと一緒にランクマッチで戦ったパーティメンバーの紹介もします。
まだまだ剣盾環境初心者なので穴も多いですが、参考までに。


エアームド
実数値:H141-A132-B160-C42-D90-S134
努力値H4-A252-B0-C0-D0-S252
性格:ようき
特性:がんじょう
持ち物:イバンのみ

六世代あたりからちょくちょく愛用している最速エアームド

受けよりも「ステルスロック」撒きと鋼弱点のフェアリーや対ウーラオス、ダイジェット潰し等が役割です。

最初は「がんせきふうじ」が「ちょうはつ」、持ち物が「レッドカード」だったのですが、この子相手に初手ダイマックスを切られる事も多く、レッドカードが無駄に終わる事が多かったので、相手の素早さ積みを「がんせきふうじ」で妨害しつつ、「イバンのみ」発動圏内なら「ブレイブバード」で自主退場などして、相手に積ませない事を意識しています。

ちなみに「ちょうはつ」を入れていた理由は、鈍足相手の「ステルスロック」を妨害するためだったのですが、後述するウルガモスの持ち物変更に伴い「がんせきふうじ」に変更しました。



ウルガモス
実数値:H191-A63-B85-C165-D125-S158
努力値H244-A0-B0-C76-D0-S188
性格:おくびょう
特性:ほのおのからだ
持ち物:あつぞこブーツ

調整
H:奇数調整
S:最速霊獣ランドロス抜き
C:残り

特殊アタッカー、ダイマックス候補。パーティ全体に炎技持ちがいないのでこの子を採用。

元々「ラムのみ」を持っていましたが、それほど発動機会がなかったので「ステルスロック」が来ても問題ないように「あつぞこブーツ」に変更(変更して滅茶苦茶良かった)。

ちょうのまい」を積む機会が昔より難しくなったものの、積めばやはり強いし、積めなくても「ダイウォール」手段になるのは意外と大きい。

ちなみにこの子でもポリゴン2を強引に突破できなくないのだが、「ほうでん」による麻痺等、後々の仕事に支障が出る恐れがあるので、アブソルがポリゴン2の処理前に落ちた時のカバー位に考えた方がいいです。



トリトドン
実数値:H186-A83-B104-C158-D119-S59
努力値H0-A0-B124-C252-D132-S0
性格:ひかえめ
特性:よびみず
持ち物:とつげきチョッキ

パーティの水の一貫性が大きいのでそれを切るために採用。若干Bもふる事である程度物理にも対応できるようにしたチョッキ持ち特殊アタッカーです。

今作特に数が増えたカプ・レヒレに強く出られ、水技を誘って後出しする事で強引に突破していきます。
「めいそう」をがっつり積まれたら泣きましょう。



プテラ
実数値:H155-A157-B85-C69-D96-S200
努力値H0-A252-B0-C0-D4-S252
性格:ようき
特性:いしあたま
持ち物:こだわりスカーフ

パーティ全体的に素早さが足りておらず、相手にダイジェットを積まれたら上から叩かれて終わる事が序盤多かったので、急遽捕獲、厳選、育成までこぎつけパーティ入りさせた子です。

そのせいで夢特性を粘る時間がなく、特性が「いしあたま」なのはただの怠慢です、普通に「きんちょうかん」にしましょう()

大概のダイジェット一積くらいならば上から叩く事ができ、後処理役として優秀。プテラ自身もダイマックスすれば高いSから更にダイジェットを積んだり、ダイロック等で特防を上げる事も出来る点もいいところ。

難点はそれほど火力が高くない事で、ダイロックでも無振りキョダイエースバーンが確定二発(77.6~92.3%)止まりです。

また、性格補正をかけるとダイジェット一積み最速エースバーンより遅いのもネックです。
飛行技は「そらをとぶ」にしていますが、フェローチェ等も考えると「ダブルウイング」でもいいと思いますし、「こおりのキバ」に関しては、パーティ全体が炎技不足且つ上からカミツルギを叩けるのがプテラのみなので「ほのおのキバ」でもいいのではないかと思っていたりします。



ガブリアス
実数値:H184-A182-B115-C81-D105-S169
努力値H4-A252-B0-C0-D0-S252
性格:ようき
特性:さめはだ
持ち物:きあいのタスキ

物理のダイマックス枠。とりあえず最後の枠に何入れるか困ったので採用。

前作は「げきりん」でしたが、今作から新たに習得した「スケイルショット」を覚えさせました。
ガブリアスにとって貴重な素早さ上昇手段ですが、ダイマックス環境の中、ダイジェット程の安定感を以て使えないのはやや辛い所。

そして外す、この子はよく外す()

つるぎのまい」は舞える機会自体は少ないものの、ダイウォール手段にもなれるのと、積める機会があった時の突破力と安定感は大きいので外せません。


6.使用感
実際にこのパーティでランクマッチに潜り、対戦を重ねた所感です。

結論から言えば、今回のアブソルで狙っていた役割はしっかり果たしてくれました。
ポリゴン2への後出しから処理を綺麗決めてくれ、後に出てきたの相手を確定急所の技で削って後続に繋ぐという流れがしっかりと組めていました。

一回だけ、相手がポリゴン2でダイマックスを切らざるを得ない状況に持っていかせてしまった時だけ返り討ちにあってしまいましたが、ポリゴン2に逃げられることなく「はたきおとす」で「しんかのきせき」を無効化し、「ばかぢから」でそのまま落とす流れは安定してできていました。

急所の補正が1.5倍と控えめな事と、このアブソル自身、攻撃に努力値を一切割いていない事もあり、ポリゴン2処理した後にそのまま三縦コースというところまではいきませんでした。そこは元々割り切っていたので問題は無いのですが。

ただ「きあいだめ」が決まった後の相手の動きを見ていると、後発に出てきた相手がダイマックスを切ってアブソルを倒しに来るパターンが多かった様に思われます。
その都度こちらは「ふいうち」で半分近く削って退場して、後続のポケモンで相手のダイマックスを処理する動きとなりました。

特殊耐久もそこそこにあるため、「いのちのたま」等火力補強のない相手ならば「オボンのみ」込で確定三発に持っていける事も何度かありました。ただし不意のダイマックスには要注意ですが。

物理耐久はH振りのため多少はあるものの、ダイマックスが使えない状態のメタグロス位なら正面から相手にできるかな程度なのであまりお勧めはいたしません。

また物理高火力が多い昨今、ポリゴン2がいないパーティ相手だと中々選出しづらい場合が多かったです。
元々役割を特化させている節はあるので悪い事ではないのですが、この辺りを改良できる案があれば考えていきたい所存です。

持ち物に関しては、ポリゴン2処理を主軸にしている関係上「オボンのみ」一択とみていいでしょう。
ただ、それ以外を相手にする時「ラムのみ」が欲しくなる場面も多かったので、ポリゴン2への役割の強さを少し減らして、汎用性を高めた別の型として運用する道もあるかもしれません。


長々とお話しましたが、結論として言いたいことは


 ポリゴン2との対面、後出しからポリゴン2を「きあいだめ」→「はたきおとす」→「ばかぢから」(HC特化の場合は「はたきおとす」→「ばかぢから」)で処理し、急所による被ダメを抑えようとダイマックスした相手に「ふいうち」等を一撃決めて退場し、後続の負担を減らしていく、という流れを主軸に役割をこなすアブソルになります。



その他の戦い方やタイミングについては細々としすぎて話しきれないので、各自実践で感じてみてください。

それとこれは喜ぶべきか悩みどころなのですが、アブソルを前にしたポリゴン2が退く事はありませんでした。

やはり舐められているからなのか、何をしてくるか分からないから様子見としてなのか、理由は分かりませんが退いてこない分安定して役割を全うできる点も、ある意味アブソルならではなのかと思いました。ちょっと複雑ですが。


7.補遺

今回のアブソルは基本非ダイマックスになるのですが、時によってはこの子でダイマックスせざるを得ないタイミングもあります。

その際の火力や耐久力について大まかに記載しておきたいと思いますので、参考までにどうぞ。

ダイアーク(ふいうち、はたきおとす共に威力120)
H4振りダイマックスラティオス
急所無:71.8〜85.3%(Aランク一段下降時:48.7〜57.7%)
急所有:108.3〜127.6%

H252振りダイマックスメタグロス
急所無:40.6〜48.1%
急所有:61.0〜72.2%


耐久
臆病C252振りラティオス@いのちのたま
ダイドラグーン(りゅうせいぐん):53.5〜63.2%
ダイジェット(エアスラッシュ):33.3〜39.5%

A特化メタグロス
ダイスチル(コメットパンチ):54.7〜64.9%
ダイナックル(アームハンマー):50.9〜60.2%


見てみると、意外と初手ダイジェットで攻めるラティオスならばダイマックスを切って正面から殴り勝ててしまえるスペックがある事が分かります。

メタグロスは大体「じゃくてんほけん」なので正面から相手するのは多分無理です。

ラティオスは一発「ダイアーク」を撃った後うまく「ダイウォール」でターンを切らしたところに「ふいうち」でトドメを刺すという動きで処理する事も可能です。

私自身もまだまだこの型のダイマックスの潜在能力を試しきれていない所があるので、これからも楽しみです。











8.最後に
 
本当はダイマックス前提型アブソルを最初に上げようと思ってました()デジャヴュ

……はい、それがなんでいきなり非ダイマックス型のアブソルを育成論に上げたのかと言いますと、実は考察自体は今回の子が一番最初に考察した型なのですが、「折角ならダイマックスを使ったアブソルで最初はシンプルに、素直にいこう」と思い、育成した子がいたんです。




そう、じゃくてんほけん型アブソル」というものをねっ!!!



……結果?今この記事が最初に上げられた事が全てだよ!!



それと前回の記事でダイマックスアブソルの持ち物について論じた時「じゃくてんほけんは微妙」という旨の表現をしましたが、あれは実体験です。

ダイマックスで耐久は上がるけれど、一致弱点等を突かれた場合、耐久に振らないとアブソルはやはり中々耐えてくれません。
加えて「じゃくてんほけん」のエースアタッカーにするには耐久ばかりに努力値を削れません。
結果、上手く「じゃくてんほけん」を発動させられず中途半端な火力で攻めるだけのアブソルが完成してしまったわけです。

まぁアブソル自身の弱点の少なさも大きな要因なんですが、八世代環境がまったく分からず、「ダイマックスエース=じゃくてんほけん」等という雑な思考をした事が敗因だと思っています。
一応耐久をカバーするために壁張り型のインテレオンを投入したのですが、両壁張る事の難しさと、そもそも私自身「お膳立てして活躍させるアブソル」というのがすこぶる向いておらず、敗け続けてしまいました。

「これはやべぇ」と思って早急に育成したのが今回のアブソルとスカーフプテラだったのですが、そうした瞬間一気に調子づいて勝てたので「じゃくてんほけん」持ちのアブソルは止めようと思いました。



まぁそんな愚痴はさておいて、メガシンカがなくなり、ダイマックスによる高耐久高火力環境の中、アブソルは果たして活躍できるだろうかと一抹の不安を抱えていた節はあります。

その中で今回育成したアブソルがしっかり役割を果たして活躍してくれていたのでホッと胸をなでおろしております。

今回の子のお陰でまた別の型のアブソル(今度はダイマックスも考慮した子)もポツポツ草案が浮かんできましたので、結論が出たらまたこのような形でご紹介できればと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。






ちなみに今回の子、「ふんぬのあかし」持ちだったりします。可愛いですね。
でも、やる気満々の子もいたので技構成的にそっちの子の方が良かったかもとか思ったり思わなかったり。