カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソル研究室 ~第八回 珠きあいだめアブソル~

2021年5月、禁止伝説環境も終わり、いつもの環境に戻る最初のシーズン。

その際に育成したアブソルについてご紹介します。

 

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サムネ用

【目次】

 

Ⅰ.型紹介

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実数値:H149-A195-B81-C85-D81-S122 (レベル50時)
努力値H68-A220-B4-C0-D4-S212
性格:いじっぱり
特性:きょううん
持ち物:いのちのたま

 

努力値調整】 

H: 10n-1 (命の珠のスリップダメージ相対的に最小)

A: 急所じゃれつくでHB特化オーロンゲ確一( 101.5~119.8% )

S: 4振り100族抜き

耐久: ダイマックス時、臆病サンダーのダイジェット@命の珠 確定耐え(75.2~88.9%)

 

1.経緯

今まで私が紹介してきたアブソル達を振り返ると、アタッカーアブソルだろうとなんだろうと、耐久振りがメインになっているアブソルが多くなっていました。

 

耐久振りはアブソルを活躍させる際の私の持論でもあるのですが、そればかりに拘るのもよくないかと思い、偶には「ASベースで耐久あまり振らないアブソルを育成しよう!」と考えました。

 

その際どういうアブソルがいいのか考えた時に、「きあいだめ+いのちのたま」のアブソルを活躍させている動画を見つけ、この型ならASベースの育成と合うと思い、珠きあいだめ型で確定させ、それに加え、アタッカーアブソルとなると毎回「とびはねる」が確定技に入ってくるので、「とびはねる」を採用しないで果たしてどう活躍できるのかというのも気になったので、試験的にあえて「とびはねる」を採用しないアブソルとなり、今回の型となりました。

 

2.役割対象

「きあいだめ」を使用すると、アブソルの特性「きょううん」と併せると全ての技が必ず急所に当たる様になります。

但し急所は「つるぎのまい」一回分より倍率が低く*1、有効に活用するならば、急所の利点を活かす必要があります。

 

ですので、ここで一度剣舞によるランク補正と急所の特徴を確認しておきましょう。

 

 【つるぎのまい
  • 一回積めば攻撃力が2倍
  • 最大4倍まで威力を底上げ可能
  • 「いかく」等のランクを下げる特性や技、「てっぺき」等の相手の防御ランク上昇の影響を受ける
  • 「リフレクター」や「ひかりのかべ」の影響を受ける

 

【きあいだめ】
  •  自身の攻撃ランクや相手の防御ランクの影響を一切受けない
  • 「リフレクター」や「ひかりのかべ」の影響を受けない
  • 物理・特殊両方同時に火力を上げられる
  • 特性「てんねん」にも1.5倍の倍率を与えられる
  • 相手の「イカサマ」の威力上昇に寄与しない
  • 1.5倍以上の倍率を出すには持ち物やダイナックル等に頼る必要がある
  • 特性「シェルアーマー」等には無効化される

 

 単純火力では「つるぎのまい」に軍配が上がります。

なるべく一撃で相手を沈める必要のあるアブソルにとって火力の上昇率は重要です。

また「ピントレンズ」を持たせることで、ダイマックス時でも全ての技が50%の確率で急所に当たるようになり、更なる火力の上乗せも期待できます。

 

「きあいだめ」は倍率こそ低いものの、一度積めれば必ず急所に当たるため、ピントレンズ持ちと違い、博打にならず、壁張りなどに強く出られる点が優秀です。

 

なので私はこの点に着目し、壁張り型がメインになり得るポケモンを打倒してみようと考えました。

そこで一番に頭に思い浮かんできたのが、オーロンゲです。

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【オーロンゲ】

タイプ:あく フェアリー

特性「いたずらごころ」と優秀なタイプ、そこそこの耐久があり、「リフレクター」「ひかりのかべ」を張る壁張り型がよく見られる

他にも「こうこうのしっぽ」トリックなども

 

壁張り型のオーロンゲに選出し、相手の壁張りに合わせて「きあいだめ」を使い、「じゃれつく」で突破するのが狙いとなります。*2

 

3.いのちのたまについて

「きあいだめ」の利点について先述しましたが、やはり欠点は威力の上昇率が低い事が挙げられます。

そのため、「きあいだめ」を利用したアタッカーアブソルは攻撃範囲を広げ、弱点を突ける相手を増やしたり、「いのちのたま」等で威力の底上げを狙っていく必要があります。

今回のアブソルも攻撃範囲を広く、少しでも火力の底上げを意識しています。

 

但し「いのちのたま」を持たせても、「きあいだめ」の急所と併せた倍率は

 

1.3*1.5=1.95

 

1.95倍、つまり「つるぎのまい」一回分とほぼ同じ、または僅かに下回る火力となります。

それでも先述した利点がある事に加え、今回のアブソルは耐久に回さない分「きあいだめ」を使用できるタイミングを見つけるのが難しく、積めない状況も発生します。

そういった「きあいだめ」を使用できない状況でも、一定の火力を維持でき、例えばポリゴン2相手でも「インファイト」で確定二発圏内に持っていけるのは魅力的です。

 

4.攻撃技について

技の採用理由と火力について簡単に紹介していきます。

 

【ふいうち】

メインウェポン。これがないとやっていけないと思ってる。

技範囲重視の関係上、他の悪技を入れるスペースはなく、悪弱点相手に透かされる可能性があるものの、ダイマックス相手への削り技として使用したり、体力が残り少ない相手へのトドメに使ったりと、無ければ困る場面の方が多いです。

 

ダメージ計算

ダイマックス時 (ふいうち 威力:70)

耐久無振りドラパルト 130.7~154.6% (急所 196.3~231.3%) 確定一発

耐久無振りレジエレキ 91.6~109.0%(急所 138.1~163.2%) 乱数一発

耐久無振りエースバーン 69.0~81.3%(急所 103.2~121.3%) 確定二発

耐久無振りウオノラゴン 52.1~61.2%(急所 78.2~92.1%) 確定二発

 

ダイマックス時 (ダイアーク 威力:120)

耐久無振りガブリアス 81.4~96.7(急所 122.4~144.8%) 確定二発

腕白HB特化霊獣ランドロス 56.1~67.9%(急所 85.7~101.5%) 確定二発

腕白HB特化アーマーガア 48.3~57.6%(急所 72.7~86.3%) 高乱数二発

H252振りFCロトム 86.6~102.5%(129.9~154.1%) 乱数一発

 

【じゃれつく】

対オーロンゲ用に採用。この型を育成した最大の理由なので入れない訳がない。

それ以外にも対ドラゴン対悪タイプ等対象範囲は広く、ダイマックス技の効果も優秀。

 

ダメージ計算

ダイマックス時 (じゃれつく 威力:90)

腕白HB特化オーロンゲ 66.8~79.7%(急所 101.5~119.8%) 確定二発

腕白HB特化ブラッキー 49.0~57.9%(急所 72.3~86.1%) 高乱数二発

 

ダイマックス時 (ダイフェアリー 威力:130)

耐久無振りガブリアス 118.0~139.3%(急所 176.0~208.7%) 確定一発

H252振りガラルファイヤー 114.7~136.0%(急所 171.6~203.0%) 確定一発

 

インファイト

当初はサンダー対策の「ストーンエッジ」を採用していたのですが、パーティメンバーに「ウツロイド」と「ドサイドン」と対サンダーが十分すぎる位に厚くなってしまったので、急遽対バンギラス・ポリゴン2用に採用。

単純に技範囲が優秀で扱いやすく、耐久に努力値を回さない今回のアブソルの育成ともマッチしている。

一応ダイマックス時チャンスがあれば火力の底上げ手段としても使用可能。

 

ダメージ計算

ダイマックス時 (インファイト 威力:120)

腕白HB特化バンギラス 125.6~148.3%(急所 186.0~221.3%) 確定一発

図太いHB特化輝石ポリゴン2 52.6~62.5%(急所 78.6~93.2%) 確定二発

生意気HD特化輝石ポリゴン2 72.9~86.5%(急所 109.9~130.2%) 確定二発

H252振りブリザポス 73.9~87.9%(急所 111.6~131.9%) 確定二発

 

 

Ⅱ.パーティメンバー紹介

ウツロイド

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実数値:H195-A59-B67-C169-D151-S170 (レベル50時)
努力値H84-A0-B0-C172-D0-S252
性格:おくびょう
特性:ビーストブースト
持ち物:パワフルハーブ

 

努力値調整】

S:最速

C:S>C調整(ビーストブースト発動時S上昇)

H:残り

 

特筆する事のない一般的なウツロイドです。

アブソルの苦手な対フェアリーを相手にしつつ、アブソルがダイマックスを切りづらい時のダイマエースとしての役割も担っています。

ひかりのかべ」は後続サポートに加え、対特殊へのダイマックスターン稼ぎなどにも使えます。

とはいえ、たまに「10まんボルト」とかが欲しくなる場面もあったので悩みどころ。

 

ギャラドス

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実数値:H202-A145-B144-C58-D120-S102 (レベル50時)
努力値H252-A0-B252-C0-D0-S4
性格:わんぱく
特性:いかく
持ち物:マゴのみ

 

八世代の育成論だけで三回目の登場となるHB特化ギャラドス

アブソルやウツロイドで一貫が取られる地面タイプをカバーするのが主な役割。

それ以外にも「でんじは」等で相手のアタッカーの妨害などもこなすため、やる事が多い。

余程刺さってない限り、とりあえず出しとけばそれなりに仕事してくれるくらいには優秀です。

 

ドサイドン

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実数値:H219-A188-B175-C66-D75-S60 (レベル50時)
努力値H228-A84-B196-C0-D0-S0
性格:いじっぱり
特性:ハードロック
持ち物:じゃくてんほけん

 

努力値調整】

耐久 : 命の珠持ちA特化ミミッキュのダイソウゲン確定耐え

A:残り

 

ミミッキュやエースバーンなどが不安だったので採用。

耐久調整は正直突然の事故を防げればいい位で、とにかく対物理に強く出られる様に意識しています。

アブソルやウツロイドダイマックスを切れない時のダイマックスエースにもなります。

とにかく物理耐久が尋常じゃなく硬いので、ダイマックス切って弱点を受けて反撃するだけでも強い。

反面特殊は貧弱なので対サンダーも実は過信できない所が難点。

 

ラティオス

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実数値:H156-A85-B100-C182-D130-S178 (レベル50時)
努力値H4-A0-B0-C252-D0-S252
性格:おくびょう
特性:ふゆう
持ち物:きあいのタスキ

 

少々素早さに難があるパーティに仕上がったので、高速且つシンプルな特殊アタッカーでアブソルのサポートが可能なポケモンが欲しく、採用。

以前にも紹介したものと同じ型で、「りゅうせいぐん」等で暴れた後、「こごえるかぜ」と「おきみやげ」で後続に繋いでいくのが狙い。

 

アーマーガア

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実数値:H205-A107-B172-C59-D105-S88 (レベル50時)
努力値H252-A0-B252-C0-D0-S4
性格:わんぱく
特性:ミラーアーマー
持ち物:ゴツゴツメット

 

カミツルギミミッキュ、霊獣ランドロス等を安定して対処したいと思って採用。

「いかく」「でんじは」等で受けまわし妨害していくギャラドスとは違った立ち回りが要求されるものの、受け出しできる相手にはとことん強かった印象。

ちなみにアーマーガアの存在がトドメとなったのか、相手のパーティに霊獣ランドロスミミッキュがいても、まったく選出されなくなった。

 

Ⅲ.使用感

1.対オーロンゲについて

壁張りオーロンゲに対して、期待通りの役割をこなしてくれました。

相手の「リフレクター」に合わせて「きあいだめ」を使い、そのまま「じゃれつく」で突破する動きができたのは僥倖です。

 

ただ私のマッチング運が悪く、中々オーロンゲに出会えなかった点は少々残念でした。

 

2.対オーロンゲ以外について

今回のアブソルは壁張りオーロンゲを主なターゲットにしていましたが、勿論相手にオーロンゲがいなくても選出する事はありました。

基本的にはバンギラスやドラパルト、ブラッキーがいる場合は積極的に選出し、バンギラスに「インファイト」、ドラパルトに「ふいうち」を打っていく形になりました。

 

ただドラパルトは、相手が既にダイマックスを切った状態で「きあいだめ」を積む暇がなく、「ふいうち」を打って、相手の体力を削って退場するという流れになってしまいました。

 

ブラッキーに関しては「あくび」は「ダイフェアリー」で予防でき、「イカサマ」は「きあいだめ」のため威力が上がる事はなく、比較的起点にしやすい相手でもあります。

ただ相手の後続次第でダイマックスを切るべきかどうかは変わってくるので、ここでダイマックスを切ってまでブラッキーを倒すべきなのか、悩む所です。

 

3.火力について

「きあいだめ」を積めた時の火力は十分高いのですが、弱点を突けない高耐久ポケモンに対して、少々物足りない時があると感じました。

攻撃自体は確定二発圏内に持っていけたりと、威力に申し分はないものの、アブソルに耐久を振っていない分、耐久振りのポケモンの攻撃でも返り討ちに遭う事もありました。

 

具体的な例として、エアームドやアーマーガア等、高耐久に加えボディプレス持ちというのがあったので正直な所仕方のない話なのですが、それらのポケモンがいる際は安易にダイマックスを切らず、しっかり後続で対処していく必要があります。

 

4.ダイジェットについて

今回は「とびはねる」をあえて入れずとも、アタッカーとしてやれるかどうか試したのですが、結論から言うと

 

 

ダイジェットはないと困る

 

 

ということが分かりました。(しってた)

 

パーティメンバーもウツロイドの「ひかりのかべ」、ギャラドスの「いかく+でんじは」、ラティオスの「こごえるかぜ+おきみやげ」と、サポート体制は充実していましたが、アブソルで抜けない相手が後続にいるだけで、ダイマックスを渋ったり、そもそも選出できなかったりしたので、ダイジェットを積んで抜ける相手を増やした状態で後続を相手できる事を考えると、アブソルをダイマックスエースとして運用する場合、ダイジェットは必須であると改めて感じました。

 

 

Ⅳ.まとめ

今回のアブソルを総括すると

 

  • 壁張りオーロンゲに強く出られる
  • 「きあいだめ」が積めない状況の場合、弱点を突ける相手、低~中耐久程度のアタッカーへの削り役となれる
  • 弱点をつけない高耐久が苦手
  • ダイジェット欲しい

 

状況次第ではアーマーガア等の相手も強引に突破できる可能性は持ち合わせていますが、基本的には壁張り等の誤魔化しによる耐久を叩き潰せるというのが今回のアブソルが持つ一番の役割のような気がします。

もう少し技構成や努力値振りが異なればできる事も変わると思うので、あくまで今回のアブソルでの話となります。

 

また何か違う調整が思いつき、結論が出たらブログにも載せて行こうと思いますのでよろしくお願いします。

 

 

最後に恒例ですが、今回も動画を上げましたので、実戦での動きを参考に見ていただければと思います。

 

www.nicovideo.jp

 

youtu.be

 

では、また次回。

*1:急所は1.5倍に対し、剣舞一回分は2倍。一ターン消費して積む事を考えると倍率だけ見れば剣舞の方が強いです。

*2:余談ですが、同じ「きょううん」持ちでオーロンゲが不意のアタッカーでも事故らないポケモンとしてトゲキッスがいるのですが、トゲキッスだとオーロンゲの「でんじは」や「トリック」を食らってしまう点、「きあいだめ」が使えないため確定急所にならない点が挙げられ、壁張りへの対処に関しては、アブソルの方が軍配が上がります