カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソル雑記その7 チョッキアブソル【育成論】

お久しぶりです。
また世代が終わりかけるタイミングで一つ型の紹介をしたいと思います。
以前書いた記事の一つにメガシンカを使わないアブソルに関するお話をしたことがありますが、その中でほんの少しだけ「とつげきチョッキ」に触れた事があります。
今回はその「とつげきチョッキ」持ちアブソルについて真面目に考察し、運用した所感をお伝えしたいと思います。


Ⅰ.型紹介

性格:しんちょう
実数値:170-152-81-xx-123-96
努力値H236-A12-B4-D252-S4
技構成:ふいうち ばかぢから しっぺがえし ストーンエッジ
特性:きょううん
持ち物:とつげきチョッキ

<調整>
・火力
ふいうち
無振りアーゴヨン低乱数二発  44.5%〜52.7%
無振り霊獣ランドロス確定三発 33.5%〜40.2%
無振り霊獣ボルトロス低乱数二発 43.5%〜52.5%
無振りゲッコウガ(変幻自在で半減時)乱数四発 23.1%〜27.8%
H振りギルガルド刃確定一発 101.7%〜122.1%

しっぺがえし(後攻時)
H252振りメガゲンガー確定一発 101.7%〜122.1%
無振りゲッコウガ(変幻自在で等倍時)確定二発 67.3%〜79.5%
無振りゲッコウガ(変幻自在で半減時)のみがわり確定一発 136.1%〜161.1%
無振りカプ・テテフ確定二発 62.7%〜74.4%
無振りアーゴヨン確定二発 62.8%〜73.6%
無振りメガリザードンY確定二発 57.5%〜68.6%
無振り霊獣ボルトロス確定二発 62.3%〜74%

ばかぢから
H振りバンギラス確定一発 102.4%〜121.7%
無振りメガバンギラス中乱数一発 93.7%〜112%
無振りドリュウズ中乱数一発 92.9%〜110.2%
H振りヒードラン確定二発 55.5%〜65.6%
H振りナットレイ確定二発 50.8%〜60.7%
特化輝石ポリゴン2乱数三発 31.4%〜37.6%
無振りドリュウズ中乱数一発  92.9%〜110.2%

ストーンエッジ
無振りメガリザードンY確定一発 154.2%〜183%
無振り霊獣ボルトロス確定二発 83.1%〜98.7%
H振りウルガモス確定一発 141.6%〜166.6%
H振りヒートロトム確定二発 57.3%〜68.7%

・耐久
臆病ゲッコウガ激流ハイドロカノン確定二発 84.7%〜99.4%
臆病ゲッコウガの変幻自在れいとうビーム確定四発 25.2%〜30.5%
控えめカプ・テテフムーンフォース確定二発 68.2%〜82.3%
控えめウルガモスむしのさざめき確定二発 68.2%〜81.1%
控えめメガリザードンYオーバーヒート確定二発 82.9%〜97.6%
控えめ霊獣ボルトロス10まんボルト確定三発 35.2%〜42.3%
控えめ霊獣ボルトロスボルトチェンジ乱数三発 28.2%〜33.5%
臆病アーゴヨンりゅうせいぐん確定二発 63.5%〜74.7%
臆病メガゲンガーきあいだま確定二発 64.7%〜76.4%
特化ドリュウズじしん確定耐え 84.7%〜99.4%
特化ヒートロトムオーバーヒートZ確定二発 60.5%〜72.3%

以上のように、正直な所火力はそれほど高くありません。
低~中程度の耐久相手にほとんどが確定二発に留まり、一撃で倒せる相手がほとんどいない状態です。
加えて火力も上げられないので高耐久相手は四倍弱点でもつけない限り不利である事も窺えます。
しかしその反面、得られる特殊耐久は多く、通常のアブソルでは耐えられないような技を確実に耐えてくれます。
更に技次第では確定三発、四発、それ以上になる事もあり、後出しをしやすく、サイクルを回せるのが大きな特長です。

<役割対象>
今回のアブソルは高耐久のポケモンよりも低~中耐久程度の高速特殊アタッカーをメインに戦っていく事になります。
以下は主な役割対象になります

ゲッコウガ
・ゲンガー(メガゲンガー
ヒートロトム
ウルガモス
アーゴヨン
ボルトロス
ヒードラン
メガリザードンY

この辺りがターゲットになりますので、これらのポケモンが出てきた時、且つ選出率が高いのであればこのアブソルを選出する感じになります。

<採用技について>
アブソルの技構成について採用理由を含めお話したいと思います。

ふいうち
今回のアブソルの素早さは高くないので、上から取る手段が欲しいため採用。
というより通常アブソルを物理型で使う以上「ふいうち」はほぼ必須になります。
タスキ潰し等の目的だけなら「フェイント」も悪くないでしょうが、火力の関係でこちらを採用。

ばかぢから
悪技との相性補完が良い事と、激流ゲッコウガヒードランなどへの対処が主な採用理由です。
また、ドリュウズのじしんのまでならギリギリ耐えるので耐えた後にばかぢからで反撃する戦い方も可能です。(そうするとアブソルの役割を完全に放棄するので状況次第にはなりますが)

しっぺがえし
どうしても耐久に特化せざるを得なかったため火力にほとんど努力値を振れず、火力を少しでも底上げしたかったため採用。
また対象となる相手が軒並みアブソルより速いため、後攻しっぺがえしが決まりやすく、更に今回の努力値振りでもH振りメガゲンガーを確定一発に、中程度の耐久のアタッカーなら確定二発で持っていける火力を有します。

ストーンエッジ
ヒートロトム、メガリザードンY、ウルガモスといった相手への対抗手段として採用。
正直ヒートロトム以外は「いわなだれ」でも良いのですが、特性「きょううん」と併せると急所率50%という破格の性能を有するので火力の補完としても期待が高く、こちらを採用しています。


Ⅱ.パーティ紹介
ついでに今回のアブソルを運用するにあたり考えたパーティ構成をお話します。

メガメタグロス

性格:いじっぱり
実数値:187-195-185-xx-130-135
努力値H252-A100-B116-D4-S36
技構成:れいとうパンチ しねんのずつき コメットパンチ かみなりパンチ
特性:かたいツメ
持ち物:メタグロスナイト

七世代最初のアブソル育成論の所でも登場したメタグロスです。
アブソルが苦手とする格闘、フェアリー等を一手に引き受け、処理するのがメインです。
サイクル戦を主軸とするため、素早さはキノガッサ抜き程度に抑え、耐久を大きく伸ばしています。

ギャラドス

性格:わんぱく
実数値:202-145-144-xx-119-102
努力値H252-B252-S4
技構成:じしん でんじは たきのぼり こおりのキバ
特性:いかく
持ち物:マゴのみ

こちらもグロス同様以前の記事に出てきました。
アブソルやグロスでは対処しきれない炎タイプや地面タイプなどを幅広くカバーしてくれます。
また「いかく」のお陰で物理型相手にはある程度無茶が出来るのも良いのですが、あんまり頼りにし過ぎると過労死しかねないので上手く役割を分散させたい所です。

ドリュウズ

性格:いじっぱり
実数値:186-205-77-xx-77-140
努力値A252-S252
技構成:じしん つのドリル いわなだれ アイアンヘッド
特性:かたやぶり
持ち物:こだわりスカーフ

一般的なスカーフドリュウズです。
ミミッキュを苦手にしている子が多かったので、対ミミッキュ用且つアブソルグロスギャラでカバー出来ないでんきタイプを相手するのがメインになります。
メガメタグロスが素早さを抑えめにして、サイクルを回すために耐久振りをしているので、こちらは高速アタッカーとして役割を持たせています。

ウルガモス

性格:ひかえめ
実数値:191-xx-85-185-125-140
努力値H244-C108-S156
技構成:だいもんじ ギガドレイン ちょうのまい むしのさざめき
特性:ほのおのからだ
持ち物:ホノオZ

炎タイプの技を使えるポケモンが一匹もいなかった事と、積み技持ち、高火力技持ちがいなかったので採用。

ゲッコウガ

性格:むじゃき
実数値:147-121-87-150-81-191
努力値A44-C212-S252
技構成:くさむすび ダストシュート れいとうビーム みずしゅりけん
特性:へんげんじざい
持ち物:きあいのタスキ

元々は悪統一用に育成したゲッコウガをそのまま流用。
素早さが高く、扱いやすいアタッカーが欲しかった事と、残りのメンバーではどうしてもメガボーマンダや霊獣ランドロスに後れを取りやすいため、上から叩けるポケモンが欲しかったのでこの子を採用。
またカバルドンを安定して倒せる子が少なかった事もこの子を採用する要因にもなったり。


今回のアブソルは後出し性能が高く、サイクル戦に向いているため、以前紹介したアブソル・メタグロスギャラドスの組み合わせをそのまま流用してみました。
以下は実際に使ってみた所感になります。

Ⅲ.使用感
結論から言うと滅茶苦茶扱いやすかったです。
とりあえず特殊型比較的多ければ選出でき、耐久力がある分、先発に持っていかなくても問題ありません。
火力も中耐久程度の相手までならばそれほど気にならず、正面から打ち勝つ事も多々ありました。
また、以前紹介した鉢巻型以上にサイクル戦に向いており、メタグロスギャラドスとの相性も良く、パーティ全体も動かしやすかったです。
特にゲッコウガ相手にはかなり安定して相手でき、対面時に負ける事はありませんでした。

基本的にしっぺ返しをメインに戦い、弱点を突けるならばかぢからやストーンエッジを使う、という感覚です。
不意打ちは落とされる前の最後っ屁に使うか、相手のトドメを刺す時位で、メインとして使うには少々火力不足でした。
また、アブソルの素早さそのものがあまり高くない事もあり、役割対象に後攻しっぺがえしを決めやすいのも良い所です。

反面交代時にはしっぺがえしの威力補正が掛からず、思いの外威力が出ない事も多々あり、サイクル戦をメインに据える場合や、あまりメガゲンガーに拘らないのであれば「じごくづき」の採用もありなのかな、と思いました。

パーティ全体としてはドリュウズ辺りがアブソルの仕事を奪ってしまうかな、と最初は思ったのですが、そんな事はなく、個々がしっかり役割を持ち、機能していたように感じます。
ですが、パーティ全体の欠点としては、状態異常に対する策がほとんどなく、特にキノガッサ辺りがいると高頻度でボコボコにされていた様な気がするので、誰かにラムのみを持たせたい感じでした。
それと「はたきおとす」持ちやタイプ一致の格闘技を持っているポケモンがいなかったので、ポリゴン2の対処が中々難しかったのも難点です。

まとめると、今回のアブソルの長短は以下の通りになります。

【長所】
・耐久力があり、後出しからでも行動しやすい
・低~中程度の耐久のポケモン相手なら確定一発~確定二発に持っていける火力がある

【短所】
・高耐久で確定三発以上かかり、且つ回復技持ち相手には向いていない
・アブソルより遅いポケモンでサブウェポンで弱点を突けない場合、火力が出ない
・相手に交代されると「しっぺがえし」が貧弱

結論として、最初にも似た様な事を書きましたが、耐久低めの高速アタッカーを中心に相手をし、サイクルを回していくのがこのアブソルの基本的な使い方になります。


Ⅳ.性格について
今回のアブソルの性格は「いじっぱり」を採用しましたが、「しっぺがえし」を使うなら「ゆうかん」の方がいいのでは?という話もあると思います。
一応アブソルの最遅の値は「72」で無振り52族(サクラビス等)と同じ値になります。
確かにそのラインより上のエスパータイプなどのいるため、採用価値はあるのですが、同時に「ばかぢから」や「ストーンエッジ」などのサブウェポンで落としたい相手も多く、それらに上から叩けないのは地味に面倒です。
それとレートでよく見るポケモン相手したいポケモンが、そもそも無補正でも上を取られる相手ばかりなのでわざわざ「ゆうかん」にしなくても問題ないというのもあります。
後は個人的な理由で「ゆうかん」で「最遅」を粘るのが面倒くさい。

では「ゆうかん」は駄目かというと、そうでもありません。
「ゆうかん」にすることで「とくこう」の補正が下がらなくなるため、特殊技の採用も可能になります。
とはいえほとんど役割破壊的な要素が強く、主な対象も対ナットレイ用の「だいもんじ」くらいになります。
一応無振りアブソルの「だいもんじ」でHD特化ナットレイを高乱数二発(48.6%〜57.4%)となります。
また、「ふぶき」などの氷技は対象となるポケモンが物理型ばかりなので採用する意味がありません。


最後に、恐らく七世代でこのように育成論を上げるのは最後となりますが、八世代でもアブソルが登場すれば、またこのような育成論などを上げると思います。
そして今後メガシンカが使えたり使えなかったりするという話も聞く中で、今回のアブソルは、八世代以降のアブソルの戦い方に一石を投じられれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

アブソル雑記その6 物理メガアブソル

以前両刀メガアブソルや、メガしないアブソルについて簡単にお話しましたが、まだ物理メガアブソルについて話をしていないと思ったので筆を執った次第です。

四世代の頃からアブソルを使い続けている身としては、物理型こそアブソルの最も一般的な型という感覚があり、事実六世代まではほとんど物理型をメインに使用し続けていました。
剣の舞で積んでから不意打ちや叩き落とす、馬鹿力等で相手を圧倒していく、そんなエースアタッカーの役割が主でした。
しかし、七世代になってから物理型以外にも両刀型や特殊型を使う事も多くなり、相対的には物理型の使用頻度は減ってた様に感じています。
ではそうなった背景に何があるのか、まずはそこから見ていきます。

1.六世代との比較
今回はメガアブソルということで、比較はメガアブソルが初登場した六世代とさせていただきます。
この世代ではメガシンカの登場と共にアブソルにとっては天敵となるフェアリータイプも登場してきました。
当時はニンフィアマリルリメガクチートなどが代表的なフェアリーとして環境におり、物理型メガアブソルでは攻撃が全て半減されるなど日常茶飯事でした。(唯一打点になりそうなアイアンテールもほとんどニンフィアピンポイントだったため、搭載しても逆に活躍しなくなるという現象が起きてしまいました)
それでも七世代と比較すれば数は少ない方で、物理型メガアブソルで積むタイミングを見つけさえすれば十分活躍できる環境にありました。
しかし七世代に入ってから環境は大きく変動し、プ系やミミッキュによるフェアリーの台頭、霊獣ランドロスなどの威嚇持ちの増加に加え、Z技の登場とそれによる叩き落とすの相対的な弱体化といったあおりを受ける事となり、六世代環境に比べてエースアタッカー級の活躍をさせる事が難しくなり、動きにくい環境にあります。

2.立ち回り方について
上記の通り、七世代環境では単純に剣の舞で積んで無双するという動きが難しくなっており、特にカプ・コケコや皮の剥がれていないミミッキュ、スカーフテテフなどはメガアブソルにとっては天敵であり、それでいて数も多いので動きにくさに拍車をかけています。
ならばどう立ち回るのが理想か。
その話をするために一度メガアブソルの長所を整理してみましょう。

・特性マジックミラーによる補助技の無効化・反射
・A種族値150+剣の舞による火力増強
・タイプ一致叩き落とすによる持ち物無効化+大ダメージ
・S種族値115の比較的高水準の素早さ
・馬鹿力などの攻撃範囲が優秀なサブウェポン所持
・高火力先制技

以上になりますが、それでも七世代環境の中ではこれらの特徴も控えめな部類に入るかもしれません。(特に火力面は)
その中で活かすべきものがあるとすれば、個人的には特性だと思っています。
こちらに害のある補助技を全て自動で跳ね返すマジックミラーは存在しているだけで価値があり、多くの耐久型ポケモンや高速催眠使いに対して高い効果を持ちます。
なのでそれらを意識した調整を行い、調整先を確実に倒せるようにすることが今の物理型メガアブソルに求められている事だと考えています。


3.仮想敵について
先程述べた通り、マジックミラーによる状態異常等の無効化を利用し、耐久型等に役割を持たせていきたいところですが、具体的にはどんなポケモンが仮想敵になり得るのか、レート上位にランクインしているポケモンをメインに以下に記載します。

ポリゴン2

クレセリア

ナットレイ

ゲンガー



かなり絞って対象を考えると上記のポケモン達が挙げられます。
勿論状況次第で他のポケモンも突破できる場合も多くありますが、対面時比較的安定して倒せるのはこの辺りということになります。
これに加え、努力値調整や剣の舞を積んだ状態等から以下のポケモン達も対処が可能になります。※()つきはメガアブソルと相手の性格次第のため、比較的不安定な部類になります。

アーゴヨン
ギルガルド
ヒードラン
霊獣ボルトロス
バンギラス
マンムー
ガリードンY
(・メガガルーラ
(・メガメタグロス


最初の四匹に加え、これらのポケモン達を意識して戦わせていくと良いでしょう。
ギルガルドやメガリザードンY、霊獣ボルトロス剣舞を積んだ状態であれば対処しやすい部類になりますし、アーゴヨンバンギラスヒードラン剣舞を積まなくても相手にできる部類ではあります。

4.性格と努力値振りについて
七世代環境における物理メガアブソルの現状と仮想敵を把握したところで、具体的な性格選びと努力値振りの指針について見ていきます。
七世代になってからの物理型メガアブソルの性格については、個人的にはいじっぱりを推奨しています。
六世代の頃はメガガルーラガブリアスファイアローが環境を占めていた事もあり、どうしてもそれらに対して上を取るため、性格は陽気を推していました(準速ファイアローならば抜くことができたため)。
しかし七世代になると、ファイアローメガガルーラの弱体化、またガブリアスも含めそれらのポケモンの使用率低下に伴い、積極的に上を取る必要がなくなりました。
そして上記の役割対象となるポケモンも、素早さ補正をかけなくても抜ける相手や、最速にしても抜けない相手が多く、無理して上を取るよりも耐久に振って耐えていく方が何百倍も建設的です。
とはいえ耐久の性格補正をかけてもほとんど差は無いので、火力増強の意味も込めていじっぱりにするのが理想的と言えます。
次に努力値の振り方になりますが、まずは耐久面の努力値振りになります。
上記の役割対象のポケモン、特に最初の挙げた四匹を見ていくと、特殊に偏っています。
そのため物理メガアブソル努力値振りは特殊耐久を厚めに振っていく事になります。
Z技やメガゲンガーの気合玉クラスになると流石に厳しいですが、アーゴヨンの流星群を耐える事や、ポリゴン2のトライアタックを確定三発に抑える程度であればアブソルの耐久でも可能です。
ナットレイはたまにハチマキ型もいますが、そもそもハチマキナットレイの攻撃を確定で耐えることは出来ないので、無視した方がいいです。
ですので特殊で耐えたい範囲を予め決めておき、そこから素早さや火力を調整していく形になります。
また、HとDの振り分けについては調整次第にはなりますが、Hは多めに振っておくと良いでしょう。
剣の舞を搭載する場合、HPに振る事で特殊だけでなく物理に対してもある程度耐久を持たせておけば、積む機会も増えます。
ただ、H252振りのみの物理耐久は特化マンムー地震までが限界なので、把握しておくと良いでしょう。
またH振りならばポリゴン2等の不一致イカサマに対し、いじっぱり無振りメガアブソルの通常メガ時のイカサマ+剣舞一積時イカサマまで確定で耐えられる様になるので、対ポリゴン2性能を上げる意味でもH振りは多めに振る価値はあります。
次に素早さについて、耐久の振り方次第でどこまで抜くか変わってくるところではありますが、主に抜いておきたいラインを以下に記載しますので参考にしていただければと思います。

・S92振り[実数値:147]
最速81族抜き。
仮想敵ではありませんが、最速ギャラドスまで抜けます。
この調整の狙いはどちらかというとその下にいるマンムーを最低限抜いておきたいという狙いがあるからなのですが、ここまで振っても努力値を大きく割く訳では無いので、振っておいて損は無いでしょう。
基本はこのラインを最低値として見ておくと良いでしょう。

・S140振り[実数値:153]
準速100族抜き。
いじっぱりメガガルーラ等を抜けるので、剣舞を積んだ後であれば突破可能になります。
ただ最速メガガルーラは抜けないので安定するとは言い難いです。

・S156振り[実数値:155]
最速88族抜き。
最速ドリュウズ抜きになります。
ドリュウズはスカーフも多いので強く推すほどのものではありませんが、スカーフ以外の場合上から馬鹿力を叩けたりするので余裕があれば抜いておいても良いでしょう。

・S212振り[実数値:162]
最速95族抜き。
最速カプ・テテフやその下の霊獣ランドロスを抜くことができます。
これらのポケモンに対して積まずに確一を取る手段はありませんが、ある程度削れているまたは、剣舞を積んだ状態であれば上から叩いて落としに掛かれるため、耐久振りを抑えめにする場合はここまで抜いてもいいかもしれません。
ただスカーフも多いラインのため安定はしないので、スカーフだった場合は前向きに「よし、スカーフ判別できたぞ!」とでも思っておきましょう。

・S220振り[実数値:163]
最速96族抜き。
最速ミミッキュ抜きになります。
ミミッキュ自体は化けの皮が剥がれていなければ突破不可能なポケモンですが、剥がれている状態でならば不意打ちの読み合いをせず上から叩ける様に出来るので万が一という状況に備えて振るのもありかもしれません。

基本最初に乗せた92振り以外は努力値に余裕があれば振っておくと良い事がある、くらいの認識でいいでしょう。
火力については次項の採用技と併せて簡単にお話しできればと思います。

5.採用技について
ここでは物理メガアブソルで採用する技を優先度順でお話しします。

[優先度:
ふいうち
タイプ:あく 威力:70 PP:5 分類:物理
物理型にはほぼ外せない技。
いじっぱりで素早さを落としている分、先制技の存在は重宝します。
威力は七世代になってから下がっていますが、メガリザードンY程度であればA12振りの剣舞不意打ちで確定一発にできます。

つるぎのまい
タイプ:ノーマル 威力:- PP:20 分類:変化
自身の火力を上げる技。
以前に比べてエースアタッカー級の戦いができなくなったと述べましたが、ポリゴン2やクレセリアを相手にする以上この技の存在は欠かせません。
物理型でこの技を採用しないのなら両刀型や特殊型を使った方がいいレベルです。

ばかぢから
タイプ:かくとう 威力:120 PP:5 分類:物理
四世代から続くアブソルの優秀なサブウェポン。
使用後の能力低下と、この技と悪技の組み合わせではフェアリーに打点を入れられないという欠点はあるものの、仮想敵であるポリゴン2、ナットレイマンムーといったポケモンに対して打点を入れられるためほぼ必須と言えます。
そもそも今の物理メガアブソルはフェアリーを相手にしない事が前提ですので、フェアリーは他に任せてさっさと引くのが吉です。
剣舞後の馬鹿力であれば、輝石を落としたポリゴン2は無振りでも確定一発で持っていけます。(※輝石持ちの場合は 76.4%〜90%の確定二発)

[優先度:
はたきおとす
タイプ:あく 威力:65(補正込97) PP:20 分類:物理
不意打ちと双璧を成すメインウェポンの一つ。
七世代になっからメガシンカに加え、Zクリスタルの普及により叩き落とすの補正が掛からない相手が増えたため、使いづらくなっていますが、仮想敵であるポリゴン2の輝石没収、クレセリアへの打点などにつながるため、今でも採用価値は十分に高いです。
ただ、ゲンガーに対してはH252振りメガゲンガーに対してA特化メガアブソルの叩き落とすでもギリギリ確定一発に持っていけない(98.2%〜116.1%)ため、対ゲンガー性能は落ちます。

じごくづき
タイプ:あく 威力:80 PP:15 分類:物理
メインウェポン候補の一つ。
補正有の叩き落とすほどの威力も無ければ、不意打ちの様に優先度も高いわけではありませんが、悪タイプにとって貴重な安定しつつ、且つそれなりの威力を誇る技のため、どんな相手にでも一定の火力を誇れる点が最大の強みです。
メガシンカ組やZクリスタル持ちに対しても強く、Z持ちも多くなったギルガルドにも有効な上、H252振りメガゲンガーに対して剣舞を積まずともいじっぱり無振りの地獄突きで確一(100.5%〜119.7%)を取る事が出来ます。

ちょうはつ
タイプ:あく 威力:- PP:20 分類:変化
相手の補助技を封じる技。
メガアブソルには一見必要なさそうな技ですが、ポリゴン2やクレセリアトリックルームや再生技といったマジックミラー対象外の技を防ぐために使います。
特にクレセリアはトリル→三日月の舞という流れで仕事をされるパターンも十分に考えられるため、対クレセリアを意識するなら搭載をお勧めします。

[優先度:
じゃれつく
タイプ:フェアリー 威力:90 PP:10 分類:物理
唯一のフェアリー物理技。
攻撃範囲はやや特殊でメガボーマンダガブリアス辺りになんとか刺さる程度。
素早さ方面のサポートがあれば可能性は無くは無いが、余程じゃれつくで倒したい相手がいない限り採用する価値は低いです。

ストーンエッジ
タイプ:いわ 威力:100 PP:5 分類:物理
命中以外は優秀な物理岩技。
リザードンウルガモスメガボーマンダに加え、初手対面時のギャラドスなどに刺さります。
しかしギャラドス以外は素早さサポートが無ければ抜かされいる場合が多いので追い風や電磁波によるサポートを受けていれば可能性はあります。

アイアンテール
タイプ:はがね 威力:100 PP:15 
アブソル唯一の鋼技。
唯一の対フェアリー技になります。
皮の剥がれたミミッキュやテテフの対処をしたい場合は採用してもいいですが、ほとんどそれピンポイントになってしまうため、基本は他のポケモンに任せるのが吉です。


6.まとめ
最後に要点をまとめ、型の一例の紹介、一緒に入れるといいポケモンの紹介を行って〆ようと思います。

・役割対象を絞ってそのポケモンにしっかり勝てるように調整する
・性格はいじっぱり推奨
・耐久振りは特殊方面に厚くする


以上の点を意識して育成、立ち回りを考えていくと良いでしょう。
参考までに私が育成した型を一例紹介いたします。

メガアブソル
性格:いじっぱり
努力値H236-A28-B4-D148-S92
実数値:170-169-81-xx-99-107(アブソル時)
    170-191-81-xx-99-147(メガシンカ時)
技構成:不意打ち 馬鹿力 地獄突き 剣の舞
持ち物:アブソルナイト
-調整-
最速81族抜き
控えめメガゲンガーのヘドロ爆弾毒ダメージ込確定耐え( 74.1%〜87%)
臆病アーゴヨンの流星群確定二発(78.2%〜92.3%)※控えめ(85.2%〜101.1%)
無振りポリゴン2のトライアタック確定三発(34.1%〜40.5%)
いじっぱり霊獣ランドロスとんぼ返り確定耐え( 83.5%〜98.8%)
地獄突き:H252振りメガゲンガー確定一発(104.1%〜123.3%)
剣舞一積地獄突き:H252振りギルガルド確定一発(122.1%〜144.9%)
剣舞一積み不意打ち:無振りメガリザードンY確定一発( 100.6%〜119.6%)
剣舞→地獄突き+馬鹿力:H244B252振り輝石ポリ2確定


~一緒に入れるポケモンについて~
物理型メガアブソル努力値振りを鑑みると、物理方面の耐久の心許なさが気になる所ですので、リフレクターや威嚇による誤魔化しによってサポートが入るだけでも大きく変わってくるでしょう。
また、フェアリーに対して何もできないメガアブソルなのでそれらを対処できるポケモンを入れるのがベストです。

ギャラドス
威嚇撒きが出来る事に加え、電磁波による素早さサポートも可能。
物理耐久も威嚇のお蔭で水準も高く、物理型メガアブソルで相手しづらい霊獣ランドロスメガボーマンダ等に対して戦える点も魅力。

アメモース
威嚇撒きに加え、ねばねばネットが使える点は地味に優秀。
タイプ相性の補完としては格闘タイプが減った今の環境では微妙な所だが、襷枠も余るため上記の性能を考慮しても採用価値はあると思います。

ドリュウズ
メガアブソルのサポートというよりはメガアブソルが苦手なフェアリー処理班として優秀。
型破りのお蔭でミミッキュにも強いものの、カプ・レヒレなどの鋼半減フェアリーは苦手とするため、その辺りの対処は他のポケモンを用意しておく必要有。


今回はこの辺で。
何か気になる事などありましたらコメントいただければと思います。

【USM】アブソル雑記その5 イカサマ特殊メガアブソル【育成論】

いつもの緩い雑記でございますが、今回はウルトラサン・ウルトラムーンに入り初めて、一つの型についての育成論記事になります。


Ⅰ.型紹介


努力値B188-C100-S220

今回はタイトル通りメガアブソルとなります。
七世代のメガアブソルは以前と比べるとより役割対象を明確化した方が活躍しやすいという感覚が私にはあるため、今回も倒せる相手を絞って調整をしています。

<調整>

・素早さ
最速70族抜き(メガシンカ前)
最速110族抜き(メガシンカ時)

・火力
だいもんじ
H252振りナットレイ高乱数一発 99.4%〜119.3%
HD特化ナットレイ確定二発 75.1%〜88.3%
H244振りテッカグヤ確定二発 50.2%〜60%
無振りメガメタグロス確定二発  61.9%〜73.5%
無振りキノガッサ確定一発 114%〜134.8%
H252振りギルガルド低乱数二発  44.3%〜52.6%
無振りドリュウズ確定二発 78.9%〜92.9%

れいとうビーム
H4振り霊獣ランドロス確定一発 123.6%〜145.4%
H252振り霊獣ランドロス確定一発 104%〜122.4%
H252振りチョッキ霊獣ランドロス確定二発 69.3%〜83.6%
H4振りメガボーマンダ確定一発 107.6%〜128.6%
H252振りメガボーマンダ乱数一発 91%〜108.9%
HD特化メガボーマンダ確定二発 65.3%〜77.2%
無振りガブリアス確定一発 104.9%〜124.5%
H252振りサンダー乱数二発 46.7%〜55.8%
H4振り霊獣ボルトロス確定二発 65.8%〜77.4%
H252振りカバルドン確定二発 51.1%〜60.4%
HD特化カバルドン確定三発 35.3%〜41.8%

イカサマ
AS振り陽気メガメタグロス確定二発  81.2%〜96.7%
AS振り陽気ミミッキュ確定二発  58.4%〜70%(※剣舞込:117.6%〜138.4%)
竜舞一積みAS振り陽気ギャラドス確定二発  84.2%〜98.8%
竜舞一積みAS振り陽気メガギャラドス確定三発 37.4%〜44.4%(※二積み時50.2%〜59.6%)
AS振りメガバシャーモ確定三発  36.5%〜42.9%
AS振りメガリザードンX高乱数二発 49.6%〜58.8%

・耐久
いじっぱりA特化霊獣ランドロス地震確定二発 84.2%〜99.2%
陽気A特化ガブリアス逆鱗低乱数一発  84.2%〜100.7%
火傷込いじっぱりA特化メガギャラドス一舞滝登り確定二発 52.8%〜62.1%
火傷込陽気A特化メガメタグロスアイアンヘッド確定三発 39.2%〜47.1%
火傷込陽気A特化メガメタグロスコメットパンチ低乱数二発 45%〜52.8%
火傷込陽気A特化ミミッキュじゃれつく確定二発 50%〜60%
陽気A特化キノガッサテクニシャンマッハパンチ低乱数一発 85.7%〜102.8%
臆病C特化ジャローダリーフストーム確定二発 83.5%〜98.5%

特殊型メガアブソルで倒したいポケモンの多くは物理メインのポケモンが多いため、努力値や鬼火により物理方面を固め、試行回数を増やしていく目的があります。
特殊はそもそも耐えてまで戦いたい相手がいないのでほとんど無視しています。
また、上記の通り火力は相当絞っているため、確定一発で落とせるポケモンは少ないです。
そのため汎用性は低く、倒したい対象がいない限り気軽に選出できない点も無双を狙うメガアブソルとは違う点になります。

<おにびとイカサマについて>
今回特徴的なのはこの二つの技になります。
おにびは以前に比べるとメガアブソル的にはメジャー化してきましたが、それでもまだ警戒されにくい部類に入ります。
そもそも特殊型というのに半分も技スペースを占めている点は大丈夫なのか?という疑問もあるかもしれませんが、実のところ七世代環境におけるメガアブソルに欲しい特殊技はだいもんじれいとうビームぐらいです。
タイプ一致のあくのはどうは、それで倒したい相手がいませんし、弱点をつけたとしても環境トップにいるポケモンのほとんどは確定三発かそこらになります。
10まんボルトギャラドスがアブソル相手に初手メガシンカせずにりゅうのまいを積む事も多いのでその隙をついて打点を与える事もできますが、使用機会が限られすぎています。
そのため特殊一本に絞ると、予想以上に技スペースが余るのが現状です。
そのスペースを埋める意味で今回の二つを採用しましたが、無論何も考えず採用したわけではありません。
特殊メガアブソルの利点は高い素早さから攻撃範囲の広い特殊技を放てる点です。
しかしそれも弱点をついてこそという面があり、役割対象外の相手には大した火力を出すことは出来ません。
そのため、無策のままでは積みの起点にされ、見事に相手の良いようにされてしまいます。
おにびやイカサマはそういったつるぎのまいりゅうのまいといった物理方面の積み技を抑止、または狩るために採用しています。
加えておにびであればアブソル自身の耐久をごまかせるようになり、行動回数も増え、スリップダメージと併せて相手に負担を強いる事が出来ます。
また、おにびとイカサマの相性の良さもポイントの一つです。
その話をする前にまずイカサマの仕様を以下にまとめます。

イカサマ
威力 95
命中 100
PP 15
分類 物理

イカサマのダメージ計算対象内
・相手の攻撃実数値
・相手の攻撃ランク
・自身の状態異常
・自身の特性
・自身の持ち物
・相手の防御力

イカサマのダメージ計算外
・自身の攻撃実数値
・自身の攻撃ランク
・相手の状態異常
・相手の特性
・相手の持ち物
・自身の防御力

上記の通り、イカサマはあくまで相手の攻撃実数値とランクを対象としており、相手の状態異常は考慮されません。
なので、相手が火傷を負っていてもつるぎのまいを一回積んでいれば、イカサマはA二段上昇時のみの数値で攻撃できるのです。
火傷を負った相手が埋め合わせのために積もうとするため、その隙を狙う事もでき、且つ積まれてもアブソル自身が攻撃に耐え得る様になるという利点もあります。
メガアブソルの素早さも相まって上から両方を叩ける点はある意味魅力といえるでしょう。(りゅうのまいで上取られたら知りません)

<役割対象>
今回のメガアブソルはあくまで特殊技で戦う事がメインとなります。
ですので主な役割対象はだいもんじれいとうビームで狩る事の出来るポケモンとなります。

役割対象となるポケモン
・霊獣ランドロス
メガボーマンダ
ガブリアス
ナットレイ
カバルドン
カミツルギ
グライオン
メガメタグロス
ミミッキュ
ギャラドス
メガクチート
メガガルーラ
※→鬼火+イカサマ対象 倒すよりかは負担を掛けさせ、後続に繋ぐのが主な役割

※印以外が基本今回のメガアブソルの対象となり、これらのポケモンがいれば選出していく形になります。
※のポケモンメガアブソルが役割を終えた後等に出てきたとき、仕事をさせない為に鬼火等で妨害するのが主になります。


Ⅱ.パーティ紹介

折角なので今回のメガアブソルと一緒に連れて行ったポケモン達の紹介も軽く行います。
例の如く遊んでいますので参考程度にどうぞ。


努力値H4-A252-S252

・解説
特筆することもない位私にしては一般的なガブリアスです。
技構成も説明しようがないので割愛します。
今回のメガアブソルは物理型のようにエースアタッカーの様な役割が持てないので、代わりとなるエースアタッカーとして採用しています。
外にも相性補完に優れているミミッキュなどもお勧めです。
個人的にガブリアスの方が好みだったのでガブリアスを採用しました。



努力値H252-B252-S4

・解説
こちらは【アブソル雑記その1】で紹介したギャラドスとまったく同じものになります。
霊獣ランドロスなどは基本アブソルで見るのですが、どうしてもアブソルがそれ以外でまったく刺さらない状況の時は代わりにギャラドスを選出するという選択肢が取れたりします。
こちらはランドロスから上を取る事が出来ないので、どうしてもダメージを負ってしまう点がややネックですが、比較的安定して後出しすることができます。



努力値H252-B4-C148-D100

・技
めざめるパワー(氷)
主に後出ししてきた地面タイプ等に打ちます。
アナライズ補正も含まれるため交代際の火力は馬鹿にできません。

ラスターカノン
メインウェポンその1。
主にカプ・テテフやカプ・コケコといったフェアリー相手に使用します。

10まんボルト
メインウェポンその2。
カプ・レヒレマリルリといった相手を含め、等倍であれば一番火力の出る技です。

ボルトチェンジ
技スペースが余ったので、あるだけで便利な技ということで採用。
相手の交代読み等を狙って使えばアナライズ補正も含めて攻撃できるので相手へかけられる負担も大きくすることができます。地面タイプには注意。

・解説
上記のポケモンだけだとカプ系を含めたフェアリー全般や水タイプに弱いため、それらを一掃するため採用しています。
確実に一撃を耐える頑丈も魅力的ですが、このジバコイルの役割は先述したポケモン達を倒すためなので、地面技を無理矢理耐えて突破するという手段よりも、チョッキで後出しできる回数を増やし、アナライズで火力の底上げを狙っていく方がマッチしています。



努力値H100-A4-B140-D44-S220

・技
じしん
もろはのずつきが半減され、且つ地面が弱点となる対鋼用の技。
後は命中安定と反動が無いため、後処理用の技としても使えます。

ロックカット
Sを多めに割いているので、一回積むだけでも最速カプ・コケコも抜くことができます。
つるぎのまいとどちらを積むかは相手のPT次第です。

つるぎのまい
火力の底上げを図ります。
一積イワZでHB特化輝石ポリゴン2も確定一発で落とす事が出来ます。

もろはのずつき
メインウェポン。
Z技化することで一回だけ反動を無効にして使う事が出来ます。
また、Z技化しなくても無振りミミッキュ程度であれば一撃で葬る事が出来ます。

・解説
上記のポケモン達だけではポリゴン2等の高耐久ポケモンの突破が難しく、本来それは物理型メガアブソルが担う役割でした。
それができない以上その代わりとなって高耐久ポケモンを葬り去るポケモンが欲しいということでラムパルドを採用。
積み技二つ搭載は、諸刃と地震だけで事足りてしまうと感じたため、選択肢として残しています。
調整以下になります。

【素早さ】
無振り85族抜き
【耐久】
陽気A特化ミミッキュぽかぼかフレンドタイム確定耐え 84.3%〜99.4%
陽気A特化メガボーマンダじしん確定耐え 82.1%〜97.2%
臆病C特化カプ・コケコ10まんボルト確定耐え  79.4%〜94%
【火力】
イワZ
威嚇込H252振りメガボーマンダ確定一発 100.9%〜119.8%
剣舞一積みイワZ
HB特化輝石ポリゴン2確定一発 102%〜120.8%
もろはのずつき
H4振りミミッキュ確定一発 131.2%〜155.7%
B252振りミミッキュ確定一発 100.7%〜119%

型破りのお蔭でミミッキュの化けの皮を無視して攻撃できるため、対面ではかなりの確率でミミッキュを倒してくれます。
しかし一方でやはり耐性の脆弱さと足の遅さがネックになり、癖のある立ち回りを強いられます。
そのため、メガアブソルにおにびや、ギャラドスによる威嚇+でんじはによるサポートを受けてから繰り出すと動きやすさがグッと変わります。



努力値H4-C252-S252

・技
やどりぎのタネ
交代読みで使います。
使った後はこちらも退かなければなりませんが、交代先にやどりぎによる回復を入れられる点は優秀です。
また、交代読みが決まればこちらのスカーフを読ませない事もできます。
正直ねむりごなかギガドレイン辺りでもいいんじゃないかって気がしまくってます()

めざめるパワー(氷)
メガボーマンダ等に対して上から打点を与えます。
ある程度消耗していないと強気に打てないので、本当に奇襲するときに使う感じです。

ヘドロばくだん
メインウェポンその1。
特筆することも特になし。

リーフストーム
メインウェポンその2。
こちらも特筆すべき事は無し。

・解説
全体的に素早さが低めだったのでスカーフ型が欲しくなり、PT全体が素早さの高い水タイプなどに弱い事に気が付いたのでスカーフフシギバナを採用。
ほとんど奇襲に使う様な感じですが、火力も耐久も馬鹿にならないため、思っていた以上に今の環境で動ける型だったりします。


PTの構成としてはメガアブソルで倒せないポケモンをカバーしつつ、万が一メガアブソルで対処が漏れてしまう、もしくは選出しづらいPTの補完を他のポケモン達でさせていく形で組んでいます。
それでも格闘への対抗策が皆無なのと、ゲッコウガに弱い所が如実に表れているので、ある程度PTの入れ替えはして調整してみるといいかもしれません。

Ⅲ.使用感
まず倒したい役割対象に関してはしっかり仕事をしてくれたという印象が強かったです。
霊獣ランドロスナットレイカバルドンに対しては特に相手に仕事をさせず処理できていました。
反面、メガボーマンダについては最速相手では抜かれてしまっているため、何もできずに返り討ちにされてしまう事もあったため、安定して倒せるとは言い難いのが現状です。
また、ャラドスやミミッキュがアブソルに対して出てくる事も多く、そういった相手に対して鬼火で機能を停止させてから退場、もしくは交代し、ギャラドスで受けきるといった回し方もできたため、特殊や両刀型の弱点である積みの起点にされるという要素は排除できたと感じています。
後は地味な所ですが相手のスカーフ判定にも役立つ場面も多く、仕事を終えた後ならば霊獣ボルトロスカプ・テテフのスカーフ判定してから退場という動きもできました。
苦手な相手(ほとんど仕事ができない相手)としてはメガアブソルより速い特殊全般、炎タイプ、バシャーモといった所です。
特殊耐久については完全に無振りのため、耐えられる範囲がジャローダリーフストームが限界であるため、それ以上の火力を見込める相手には素直に引くしか術がありません。
また、バシャーモはおにびは無効・イカサマ半減と良い所がないのでガブリアスギャラドスに任せるしかない状況ではありました。
勿論そういったポケモンを無理して相手する必要は無いので、後続に任せられるのであれば、しっかりカバーしてもらって立ち回るのが良いと思います。


Ⅳ.比較対象
実は今回のメガアブソルの型で、どうしても比較しなければならないポケモンが一匹います。
それはメガヘルガーです。
というのも、このポケモンメガアブソルと同速であると同時に、特殊火力・耐久が共にメガアブソルの上を行きます。
その上どちらもあくタイプでメガシンカ枠であり、今回のメガアブソルの技構成をほとんどコピーできてしまいます。
ですのでメガヘルガーと比べてメガアブソルの利点となる要素をしっかり見出す必要があります。
そして、そのメガアブソルメガヘルガーと比べて勝っている点は対地面性能です。
メガヘルガーもめざめるパワーでランドロス等に打点を与える事が出来ますが、チョッキやスカーフを相手にした場合、逆に一撃で葬られてしまいます。
対してメガアブソルじしんならば、おにびが入らずとも一発耐える事が可能です。
また、カバルドンに対しても、おにび込みで受けられるダメージ量の違いに加え、あくびステルスロックによるカバルドンの仕事を封殺できる点もメガアブソルの利点になります。
また、地味な利点としてはナットレイに対して退かれる事がほとんどないという点です。
思っていたより警戒されず、そのまま突っ張ってくれるので処理も楽に済ませる事ができます。
ともあれ、対地面性能・カバルドンの封殺という面ではメガアブソルに軍配が上がるため、それほど差別化を意識しなくても良いでしょう。


今回はこの辺で、メガシンカ枠としては地味な役回りではありますが、役割対象をきっちり捉えて選出すれば、きちんと仕事をこなせる型となっておりますので、是非お試しください。

最後に、久しぶりに参考動画載せておきます。

アブソル雑記その4 メガしないアブソル

毎度テキトーな気分と100%私の主観とノリで書き連ねているこの雑記ですが、今回はメガしないアブソルについてまとめてみます。


【1.アブソルの利点】

まずはアブソルとメガアブソルのスペックについて確認してみましょう。

アブソル

種族値:65-130-60-75-60-75 計465
特性:プレッシャー/きょううん/せいぎのこころ
タイプ:あく

メガアブソル

種族値:65-150-60-115-60-115 計565
特性:マジックミラー
タイプ:あく

スペックはご覧の通り、メガアブソルガブリアスの様にメガシンカ前と比べてどこか能力が下がるという事は無く、単純に強化されます。
また特性もあるだけで強いマジックミラーに対し、メガシンカ前はどうしても扱いにくい特性ばかりが目立ちます。
能力だけ見ればメガアブソルにしない理由はありませんし、実際七世代からメガシンカターンに素早さ反映されるようになった関係で、両刀型等の扱いやすさはメガアブソルの方が断然上です。
ならばアブソルをわざわざ使う意味などあるのか?と思いますが、わざわざこんな記事を書いているのですから勿論ございます。



アブソルがメガアブソルに勝っている点は唯一、物理火力の一点だと私は思っています。



種族値負けてるじゃねーかっ!というツッコミは否定しません。正直種族値だけ見れば実際に負けてますので。
ですが、メガアブソルにできなくてアブソルに出来る点は持ち物の枠が自由という点です。
火力強化系の持ち物を持たせればメガアブソルよりも高い火力を撃ち出す事が出来ます。
それこそがメガアブソルではなくアブソルを使用する唯一の利点です。

では、具体的に火力を上げた所でどんなことができるのか。
まず前提として、実はメガアブソルでは一撃でギルガルドを落とす手段が存在しません。
最低限つるぎのまい等で底上げをしない限り不可能なのです。
アブソルなら楽勝だろとでも言わんばかりにどや顔で出てきます。

しかし、アブソルであれば積んでいない状態で対面しても一撃で落とす事が出来ます。
一撃の火力の高さが大事になってくるシングルバトルにおいて、この一点は意外と無視できない所になります。
繰り返しまとめると、メガアブソルではなくアブソルを使う唯一の利点は「自由になる持ち物枠を使って火力を底上げできる点」になります。
しかしここで履き違えないで欲しいのは、あくまで物理一本に絞った場合です。
両刀に関していえば、命の珠などを持たせても特殊火力がやっとメガアブソルに追い付く程度な上に、素早さは圧倒的にメガアブソルの方が上のため、メガアブソル一択になります。
では次にアブソルに持たせる持ち物候補の話になります。

【2.持ち物について】

①こだわりハチマキ
物理火力が1.5倍になる代わりに技が固定されるアイテム。
技が固定される分、小回りが利かないので、サイクル戦に向いたアブソルになります。
細かい調整や戦い方は「アブソル雑記その1」をご覧いただければと思います。

次に、目安としてギルガルドに対するダメージは以下になります。

不意打ち:H252振りギルガルド(実数値H167B170) 83.8%〜100.5%
叩き落とす:H252振りギルガルド 116.1%〜137.7%
※A特化叩き落とすの場合実数値H167B200まで確一にできます。
地獄突き:H252振りギルガルド  97%〜114.9%

叩き落とすの場合、ある程度耐久に振られていても確一を取れる点は優秀ですが、Z持ちもいるため、慢心はできません。
Z持ちも考慮すると地獄突きを採用するのもありだと思います。
また鉢巻アブソルの対ガルド性能は、どちらかというと対面時の奇襲要素が強く、後出し等で戦えるタイプではありません。
むしろ相手がブレードフォルムの状態で対面すると、十中八九キングシールドを張られるので、対処しづらくなりますので注意が必要です。

②Zクリスタル
一発限りの大技で、扱うタイミングが難しい所ですが、ハチマキ型と違って小回りが利き、つるぎのまいと併せると更なる火力増強が見込める点が魅力です。
基本はアクZですが、ポリゴン2等を相手したい方はカクトウZもお勧めします。
以下はアクZ使用時のギルガルドのダメージ量になります。(アブソルA特化、H252振りギルガルドで計算)

アクZ(不意打ち:威力140)111.3%〜132.9%(※実数値H167B192迄確一)
アクZ(地獄突き:威力160)126.9%〜150.8%(※実数値H167B220迄確一)
アクZ(イカサマ:威力175)140.1%〜165.2%(※HB特化ギルガルド迄確一)

上記の通り、ギルガルドを倒すには十分な火力が出る上に、ギルガルド以外のポケモンに対しても単純に大ダメージを与えられるため、使用機会は多いです。
特に相手の後出しで出てきたポケモンに負担をかけられる点も大きく、ギリギリ落とせなかったとしても不意打ちで後処理できる点も魅力です。
ただし一発限りなので、キングシールドと合わせられたり、半減で受けられるなどされたときは涙を拭くしかないので、タイミングの見極めは練習しましょう。
どの技をZ化させるかについては、不意打ち以外の悪技を入れないのであれば必然的に不意打ちを、一発限りと割り切って使うならばイカサマ、Z後も腐らせないのであれば地獄突きがお勧めです。
ちなみに叩き落とすはZ化させた場合威力120となるのでお勧めしません。
個人的にはZ化させなくても扱いやすい地獄突きがお勧めです。

補足:H252振りギルガルドならば、性格補正込A無振りアブソルでも地獄突きアクZで確一(105.3%〜125.7%)を取る事ができます。

③ピントレンズ
急所ランクを一段上げるね持ち物。
これ単体ではそれほど効果のある物ではありませんが、きょううん+急所に当たりやすい技と組み合わせれば確定急所で攻撃できます。
アブソル自身、辻斬り、ストーンエッジ、サイコカッターなど急所に当たりやすい技を多く覚えるため、戦術的価値は十分にあります。
また、キングシールドによるAダウンも無視できるため、アブソルの数ある型の中でもギルガルドに対する安定感が一番あり、特にギルガルドを意識したい方にはお勧めです。
しかし、ただ辻斬りを使うだけではいけません。
というのも、A特化辻斬りでもH252振りギルガルドに対してほぼ最高乱数を引かない限り落とせないのです。
それ故無策に辻斬りだけ使用していては返り討ちに遭う可能性が高いです。
なので、実際急所型を使用する時は鬼火と併せて使う事をお勧めします。
どのタイミングで出してもとりあえず鬼火を撒いておけば攻撃は耐えられますし、相手にスリップダメージも与えられ、確一の範囲まで持っていくことができます。
また、急所に当たりやすい技以外も50%の確率で急所に当てる事が出来るため、中々不意打ち等の火力も馬鹿にできません。
技構成も鬼火辻斬りをメインに、不意打ちや馬鹿力、ストーンエッジ剣舞などが他の技の候補に挙がります。
サイコカッターは毒に対して有効ですが、確一を取れる相手が少ないので、使用する場合は剣舞と併せる必要があります。

④いのちのたま
技の威力が1.3倍になる代わりに最大HPの1/10のダメージを受ける持ち物。
この持ち物に関しては上記の持ち物に比べてギルガルドに対してそれほど高い圧力はかけられません。
というのも、A特化珠持ちアブソルの叩き落とすでH252振りギルガルドがようやく確一(102.9%〜121.5%)になる程度で、対ギルガルド性能は他の持ち物に劣ります。
それでもこの持ち物の利点は剣舞との相性が良い点にあります。
拘り鉢巻と違って技の融通が効き、Z技の様に一発限りではなく、ピントレンズの様に確定技以外は不安定ということもなく、常に一定の高火力を叩きだせ、剣舞による更なる火力増強も見込めます。
耐久調整がやや難しいですが、ギルガルドを強く意識しないのであればお勧めします。

【3.その他持ち物について】
アブソルを起用する利点として火力面を重点にお話ししたため、他の持ち物について今回詳しく言及はしません。
加えて、私自身種族統一以外で、七世代におけるその他の持ち物についてあまり知識も経験も深くなく、どうしても机上論で語らなければならないからです。
ですので、以下の話については私の七世代以前の経験則と、現在の七世代環境から推察する机上論でざっくりお話します。
詳しい所感等を知りたい方は実際に使ったことのある方に聞いてください。
もしくはそういう方がいらっしゃったら、是非ご教授願いたい次第です。

きあいのタスキ

四世代、五世代頃のアブソルというとまずこの持ち物をイメージされる方は多いと思います。
確実に攻撃を耐え、試行回数を増やせる低耐久ポケモンのマストアイテムです。
技構成次第ではありますが、タスキアブソルで戦えるだろうポケモンは大まかに以下になります。

ギルガルドリザードンメガルカリオバンギラスボルトロスクレセリアヒードランアーゴヨン・ゲンガー・ロトムナットレイ

無論タスキ以外のアブソルでも倒せるポケモンも多く、タスキアブソルで特に安定しそうなポケモンはその中でもメガルカリオリザードン辺りになります。
しかしそれらを安定して相手にするためだけにタスキを持たせるか、と問われると他のポケモンに任せた方がいい気もします。
それよりもランドロスメガボーマンダに対して上を取りつつ、打点もあるマニュ―ラにタスキを持たせた方が活躍の機会は多いのではないかと感じる事も多々あります。
ですが、アタッカーよりも鬼火などの搦め手と併せると良いという話も聞きますので一概に価値無しと判断するのは早計かもしれません。詳しい人教えて。

とつげきチョッキ
特殊耐久を向上させる代わりに補助技が使えない欠点を持つ持ち物。
個人的にアブソルに耐久を振る理由は剣舞などを積むチャンスを増やすためと思っているので、積み技を使用できないチョッキは中々考察の進まない持ち物でもあります。
きあいのタスキの様に超火力を受けきるということはできませんが、特殊方面に限り、確定三発や四発に抑えられる場合が出てくるため、その耐久力をどう利用するかが課題になると思います。
ちなみに無補正HDぶっぱの場合でも臆病メガリザードンYのオーバーヒートを確定で耐える程度の耐久力(80.2%〜94.7%)はあります。
HD特化の場合もフ―ディンクラスの眼鏡気合玉まで耐えられます。
耐えられる範囲の広さと、確定三発四発の範囲をしっかり定めて殴り勝つ戦い方がメインになるかもしれません。


最後はやや蛇足ですが、メガアブソルにない利点がどちらにもあるので一考の余地はあると思います。
ただ先述した通り、私自身詳しくないのであまり深くは追及しませんでした。
今後もし実践し、分かる事があれば書き連ねていくと思います。

今回はこの辺りで、詳しい調整などが分からない方がいらっしゃればいつでも相談に乗ります。レートもやらないフリーの民の偉そうな意見でよければ。
また気が向いたら挙げていきますのでその時はよろしくお願いします。

アブソル雑記その3 アブソルの型と対象となるレート上位ポケモンについて

まったり書き連ねていきます。
今回はPGLによくランクインしているレート上位のポケモン達について書き殴ります。
アブソルの型は色々ありますが、どの型がどのポケモンに刺さるのか大まかな区分けと、具体的な対抗手段をお伝えできればと思います。
ただ以前も別の記事でお伝えしましたが、七世代に入って私は一切レートやってないので、ざっくりとした雰囲気が掴めればいいんじゃないかと思います。

【1.型と対象】
対象のポケモンに対処のしやすさを「◎・〇・△」の三段階で表します。
「△」はかなり状況に左右されやすいので、必ず勝てる相手ではありません。
詳しい対策は次項で話します。
また、◎の中でも技構成や調整次第では苦手になる相手もいるのでご了承ください。

<物理型アブソル・メガアブソル


ガリザードンY
ポリゴン2
ギルガルド
ヒードラン
バンギラス
クレセリア


霊獣ボルトロス
ドリュウズ
メガルカリオ
アーゴヨン
ナットレイ


ガリザードンX
メガメタグロス
ガブリアス
マンムー
ギャラドス
ゲッコウガ
カバルドン
ゲンガー

<両刀メガアブソル


ガリザードンY
ガブリアス
バンギラス


霊獣ランドロス
ドリュウズ
メガルカリオ
ナットレイ


テッカグヤ
カバルドン
ゲンガー
霊獣ボルトロス
メガボーマンダ

<アブソルで相手しない方がいい>
ミミッキュ
カプ・コケコ
カプ・レヒレ
カプ・テテフ
バシャーモ
キノガッサ
マリルリ

【2.具体的な対策】
次に種類ごとの具体的な対策についてざっくり書き殴ります。
対策可能なポケモンでシーズン8の順位の順番に紹介していきます。
また、◎と〇で上げたポケモンの中で特に解説は入れておきたい子のみをまずは紹介します。△やその他については後程ちまちま追加します。

≪目次≫
1.霊獣ランドロス
2.メガリザードンY
3.アーゴヨン
4.ポリゴン2
5.霊獣ボルトロス
6.ギルガルド
7.ナットレイ
8.ガブリアス
9.メガルカリオ
10.クレセリア

1.霊獣ランドロス(物理:× 両刀:〇)

シーズン8レート使用率2位。
威嚇による高い物理耐久と地面飛行の優秀な複合タイプの準伝説。
性格はいじっぱり50.2%、陽気腕白が21.0%を占めている。
持ち物は突撃チョッキ、拘りスカーフ、きあいの襷だけでなくゴツゴツメットも多い。

特性と耐性の関係で物理アブソル全般は非常に相性が悪い。
反面氷が四倍であるため、冷凍ビームが通り、スカーフでない限り上を取れる両刀メガアブソルにとっては比較的有利に立ち回れる相手である。
圧倒的ではないのは、チョッキ持ちには耐えられる点と、スカーフでは上を取られる点である。
とはいえランドロスの攻撃自体はZで無い限りは以下の振り方で耐えられる。

地震→B188振り(いじっぱり)・B116振り(陽気)
蜻蛉返り→H4B132振り(いじっぱり)・H4B60振り(陽気)

また、冷凍ビームさえあればH振りチョッキ持ちであっても確定二発は確実に取れるので、よりランドロスを意識する場合は防御をやや厚めに調整し、確実に行動できるようにしておくと良いでしょう。
参考までに冷凍ビームの威力も載せておきます。

<無邪気メガアブソル:冷凍ビーム>

C無振り→ランドH4振りのみ 111.5%〜133.3%
C無振り→ランドH252振り  93.8%〜112.2%
C無振り→ランドH252振りチョッキ 63.2%〜75.5%
C252振り→ランドH252振りチョッキ 79.5%〜93.8%


2.ガリザードンY(物理:◎ 両刀:◎)

シーズン8使用率3位
日照りによる高火力が特徴的のメガシンカポケモン
リザードンそのものはXYどちらか読みにくく、選出の段階から考えていかなければならないので強敵である。
リザードンの割合はシーズン8ではYが55.4%、Xが44.4%と若干Yが上回る。
性格は控えめ、ついで臆病となっている。

このポケモンに対し、アブソルがどちらも◎になった理由は岩技の存在である。
実はH振りのメガリザードンYだとしもA252振りメガアブソルであれば岩石封じでも確一を取る事が出来る。
それだけでなく、アブソルは岩雪崩やストーンエッジも使え、且つメガアブソルはメガリザードンよりも素早さが高いので、岩技を入れていればまず勝てる相手である。
ただ、裏を返せば岩技を搭載していないとかなり戦いづらい相手になる。
というのもメガリザードンYの技をメガアブソルで受けきる事はほぼ不可能であるし、それほど耐久を振るのは勿体ない。
一応弁明をしておくと、無補正HD特化のチョッキアブソルであれば、臆病メガリザードンYのオーバーヒートを確定で耐えることはできたりする。

基本的に岩技があればそれほど怖くない相手であるが、ニトロチャージ搭載型も多いので、アブソルが出る前に積まれてしまうと厄介なので、その時はある程度削って不意打ち圏内に持っていけるかが勝負である。
以下はアブソル側の攻撃時のダメージ計算をざっくり載せておく。

メガアブソル:岩石封じ>
A無振り→H4振りメガリザードン 101.2%〜122%
A252振り→H252振りメガリザードン 101.6%〜121%

メガアブソル:岩雪崩>
A無振り→H252メガリザードン 108.1%〜127.5%

メガアブソルストーンエッジ
A44振り→HB特化メガリザードン  101.6%〜121%


3.アーゴヨン(物理:〇 両刀:×)

シーズン8使用率9位
高いCSと優秀なタイプ、ビーストブーストが特徴的のUB。
性格は臆病が89.4%。
持ち物はドラゴンZが66.8%、きあいのタスキが15.3%となっている。

メガアブソルよりも速く、火力も高いため、耐久に大きく割けない両刀メガアブソルには相性の悪い相手であるが、通常アブソル、もしくはいじっぱりのメガアブソルであれば比較的相手しやすいポケモンである。
アーゴヨンの流星群程度であればアブソルも耐える事は可能であるし、剣舞不意打ちでアーゴヨンを落とす事も可能。
悪だくみを積まれて不意打ちとの読み合戦になる事も考えられるが、基本そういう場合は不意打ち連打しておくことをお勧めする。
ドラゴンZはチョッキ持ちでない限り耐えられないが、そもそもアブソル相手に貴重なZを撃つ奴は中々いない。
先制技を覚えない低耐久のため、アブソルにとっては意外と戦いやすい部類である。
以下はダメージ計算になる。

アーゴヨン:臆病C252振り>
流星群
→アブソルH252D84振り 83.7%〜99.4%
→アブソルD252振り 84.2%〜99.2%
→アブソルHD252振り性格補正有@チョッキ 42.1%〜49.7%
→アブソルH252D84振り@チョッキ  83.7%〜99.4%※ドラゴンZ時

ヘドロウェーブ
→アブソルH20振り 83.9%〜99.3%
→アブソルH252D76振り@チョッキ 41.8%〜49.4%


<アブソルの攻撃>
いじっぱりA60振り不意打ち→H4振りアーゴヨン 50.3%〜59%
いじっぱり無振り叩き落とす(補正有)→H4振りアーゴヨン 65.1%〜77.1%
いじっぱり無振り叩き落とす(補正無)→H4振りアーゴヨン 44.2%〜52.3%
いじっぱりA252振り叩き落とす(補正有)→H4振りアーゴヨン 79.1%〜93.2%

いじっぱりA252振り叩き落とす(補正無)→H4振りアーゴヨン  53%〜63%
いじっぱり無振りじごくづき→H4振りアーゴヨン  54.3%〜64.4%
いじっぱりA252振りサイコカッター(急所)→H252振りアーゴヨン 95.5%〜113.3%
いじっぱりA252振り叩き落とす(補正有)@ハチマキ→H4振り顎 118.7%〜139.5%
いじっぱりA252振り叩き落とす(補正無)@ハチマキ→H4振り顎  79.1%〜94.6%

メガアブソルの攻撃>
いじっぱり無振り叩き落とす(補正有)→H4振りアーゴヨン  73.1%〜87.2%
いじっぱり無振り叩き落とす(補正無)→H4振りアーゴヨン 50.3%〜59%
いじっぱりA252振り叩き落とす(補正有)→H4振りアーゴヨン 87.2%〜103.3%
いじっぱりA252振り叩き落とす(補正無)→H4振りアーゴヨン  59%〜70.4%
いじっぱり無振り不意打ち→H4振りアーゴヨン 53%〜63%
いじっぱりA252振り思念の頭突き→H4振りアーゴヨン 97.9%〜115.4%


4.ポリゴン2(物理:◎ 両刀:×)

シーズン8レート使用率12位。
輝石による高い物理耐久と再生技が厄介なポケモン
性格は図太い53%、控えめ36.5%。
特性はダウンロード53.9%、トレース39.3%。

輝石による高い耐久があるため、積み技を入れるスペースの無い両刀型はまず相手にできないポケモン
剣舞積みのアブソル、またはメガアブソルで対処できるポケモンである。
調整すれば相手のトライアタックくらいは確定三発まで耐えられる上に、攻撃面も叩き落とすによる輝石の没収や、馬鹿力による一撃が見込めるので突破しやすい相手。
ただし、時折イカサマ持ちもいるので調子に乗ると痛い目を見る。
一応メガアブソルでもいじっぱり無振りで耐久無振りでも、イカサマ+剣舞イカサマを耐えることはでき、メガアブソルも叩き落とす→剣舞→馬鹿力の手順でポリゴン2を持っていくことが可能。
細かい努力値調整等は、私が以前六世代の時に書いた記事【ar669007】【ar669534】を参照いただきたい。


5.霊獣ボルトロス(物理:〇 両刀:△)
気力が切れた
シーズン8使用率14位。
性格は臆病51.0%、控えめ46.2%
持ち物はカクトウZ、デンキZと続きこだわりスカーフが多い。

火力の高さはあるものの、物理耐久はH79B70とそれほど高くない。
そのため、上を取れれば両刀型ならストーンエッジで、物理型ならば剣舞不意打ちなどで対処可能。
命中不安を危惧してカクトウZを放たれることと、気にせず気合玉を使われる時が怖いところだが、10まんボルト程度であればアブソルでも十分に耐えられる。
相手が油断して電気技を使用する事も少なくないので、物理型であれば控えめ10万ボルト程度は耐えられるようにしておくとよい。
以下はダメージ計算になる。

ボルトロス:臆病C252振り>
10万ボルト
→アブソルH68振り  84.5%〜99.3%
→アブソルH244D108振り@チョッキ 42.1%〜49.7%
→アブソルH252D76振り@チョッキ 83.7%〜99.4%※デンキZ

気合玉
→アブソルH244D20振り@チョッキ 84.2%〜99.4%

ボルトロス:控えめC252振り>
10万ボルト
→アブソルH180振り 83.4%〜99.3%
→アブソルH244D180振り@チョッキ 42.1%〜49.7%
→アブソルH252D148振り@チョッキ 83.7%〜99.4%※デンキZ

気合玉
→アブソルH244D84振り@チョッキ 84.2%〜99.4%

<アブソルの攻撃>
いじっぱりA76振りアブソル不意打ち→H4振りボルト 50.3%〜60%
いじっぱりA252振りアブソル不意打ち@珠→H4振りボルト 73.5%〜87.7%
いじっぱりA252振りアブソル不意打ち@鉢巻→H4振りボルト 85.1%〜100.6%
いじっぱりA252振りアブソル地獄突き@鉢巻→H4振りボルト 97.4%〜114.8%

メガアブソルの攻撃>
無補正A116振りメガアブソルストーンエッジ→H4振りボルト  100.6%〜118.7%
いじっぱり無振りメガアブソル不意打ち→H4振りボルト 52.9%〜62.5%
無補正A44振りメガアブソル不意打ち→H4振りボルト 50.3%〜60%


6.ギルガルド(物理:◎ 両刀:×)

シーズン8使用率16位。
あるいみアブソルにとって最も厄介なゴーストタイプ。
性格は冷静52.5%、いじっぱり17.2%。
持ち物はゴーストZと次いで弱点保険、食べ残し。

シールドフォルム時の耐久力は積んでいないアブソルでは叩き落とすでも突破不可能。
そのため両刀で相手しない方がいいポケモンの一角である。
しかし、物理もメガアブソルでは剣舞を積んでいなければ確一を取る事が出来ない上、聖なる剣持ちも多いため、悠長に積むこともできないのが現状。
無振りであればそれほど多く努力値を割かずとも耐えられるが、振り方次第では普通に落とされるし、耐えても影打ちが怖い所。
それでも「物理◎」をつけた理由はタイマンでも狩れる手段があるためである。
方法は大まかに分けて三つ。
一つは拘り鉢巻、もう一つはアクZ、最後は強運ピントである。
鉢巻は初手対面などで一撃で落とせる所が強みだが、相手がブレードフォルム状態だとやや動かしづらい。
アクZはほとんど火力に振らずともシールドガルドを貫通できる性能を持っているが、一発限りでキンシと合わせられないよう立ち回る必要がある。
強運ピントは特化辻斬りでも実は最高乱数以外は耐えられてしまうものの、鬼火と併せる事である意味一番安定して狩る事が出来る。
多くは六世代の調整表【ar669007】【ar669534】を参考にしていただきつつ、不意打ちや地獄突きの鉢巻の火力やZ技について新しく記載したい。

<アブソル:いじっぱり>
ふいうちZ(威力140)
いじっぱりA84振り→H252振りシールドガルド 100.5%〜118.5%
いじっぱりA252振り→H252B172振りシールドガルド  100.5%〜118.5%

じごくづきZ(威力160)
いじっぱりA無振り→H252振りシールドガルド 105.3%〜125.7%
いじっぱりA252振り→補正有HB特化シールドガルド 98.2%〜116.1%

鉢巻不意打ち
いじっぱりA252振り→H252振りシールドガルド 83.8%〜100.5%

鉢巻地獄突き
いじっぱりA252振り→H252振りシールドガルド 97%〜114.9%


7.ナットレイ(物理:〇 両刀:〇)

シーズン8使用率19位。
優秀な耐性と耐久力を兼ね備えた鈍足ポケモン
性格は呑気49.7%、勇敢28.8%。
持ち物は食べ残し43.7%、ゴツゴツメット22.3%、拘り鉢巻18.2%

鈍足高耐久であるが、炎四倍があるお蔭で両刀でも文字で対処可能。
HD特化された場合は耐えられてしまうものの、その場合相手の攻撃を耐えるのもそれほど難しくないため、問題ないだろう。
物理も剣舞馬鹿力で基本は対処可能だが、不意の鉢巻ナットレイに返り討ちにされる可能性はあるので、積む時は用心する事。
また、メガシンカであれば相手のステロや宿り木も防げるので戦いやすい相手である。
ただ意外と火力があるので下手に後出しできない場合があるので、やはり油断はできない。
以下はダメージ計算になる。

<アブソルの攻撃>
馬鹿力
いじっぱりA252振り剣舞一回→補正有HB特化ナットレイ 99.4%〜118.2%
いじっぱり無振り剣舞一回@珠→補正有HB特化ナットレイ 106%〜126.5%
いじっぱりA252振り@鉢巻→H252振りナットレイ 99.4%〜117.1%

メガアブソルの攻撃>
大文字
無補正C108振り→H252振りナットレイ 101.6%〜121.5%
無補正C252振り→補正有HD特化ナットレイ 83.9%〜99.4%

馬鹿力
無補正A252振り→H252振りナットレイ 67.4%〜79.5%
無補正無振り剣舞一回→H252振りナットレイ 112.7%〜132.5%
いじっぱりA108振り剣舞一回→補正有HB特化ナットレイ 100.5%〜119.3%

ナットレイの攻撃>
ジャイロボール
A無振り→B12振り 84.2%〜99.2%
A252振り→H252B44振り(83.7%〜99.4%) orB196振り(84.2%〜99.2%)
鉢巻A252振り→無振り鬼火込み  82.1%〜97.1%


8.ガブリアス(物理:△ 両刀:◎)

シーズン8使用率23位。
バランスの良い種族値と強さを兼ね備えたポケモン
使用率は以前に比べてグッと下がったもののやはり相手にすると強い。
性格は陽気が86.4%、いじっぱりが10.9%。
持ち物は気合の襷が35.5%、こだわりスカーフが35.3%。

以前はアブソルの調整先として真っ先に考えていたポケモン
物理型で相手する場合、特性のサメ肌と火力の関係でこちらが積む暇は中々ない。
反面両刀型であれば冷凍ビームで一撃で葬れる上、メガアブソルであれば上を取れるので対処しやすい相手である。
スカーフ持ちも多くいるので油断はできないものの、基本的には地震が飛んでくるため、地震耐えくらいを目安に調整しておけば問題ない。
岩石封じをされても不意打ちがあるのでどちらにせよ少ない被害で対処できるポケモンである。
細かい調整は【ar669534】を参考にしてほしい。不意打ちだけは当てにできないが。


9.メガルカリオ(物理:〇 両刀:〇)

シーズン8使用率25位。
適応力による高火力と高い素早さが特徴。
性格は陽気73.9%、臆病14.6%。

一見するとアブソルの完全な天敵の様に見えるが、実はメガシンカ後の素早さはメガアブソルの方が上である。
七世代からの仕様変更のお蔭で六世代よりも倒しやすさはグッと上がっているともいえる。
馬鹿力、両刀なら大文字でもメガルカリオは落とせるので、タイマンで上から叩き、落とすのがセオリー。
物理の先制技であれば基本耐えられるので、物理が多い昨今はより倒しやすいだろう。
しかし、特殊型であった場合はどうしようもない。
最低でも無補正H4D172は振らないとメガルカリオの真空波を耐えることは出来ない。
物理特殊の見定めが重要である。
以下はダメージ計算になる。

メガアブソルの攻撃>
馬鹿力
無補正A12振り→H4振りメガルカリオ 100%〜117.8%

大文字
無補正C172振り→H4振りメガルカリオ 100%〜117.8%

メガルカリオ:陽気A252>
アブソルB124振り→地震+神速確定耐え

【素早さ】 補正有S236振り→最速メガルカリオ抜き


10.クレセリア(物理:◎ 両刀:×)

シーズン8使用率29位。
高耐久の代名詞ともいえるポケモン
性格は図太い84.4%。
持ち物はゴツゴツメット89.5%。

両刀メガアブソルで落とせない悪弱点ポケモンの代名詞。
積み技込でなければどうあがいても粘られ、仕事をされてしまうため、両刀で戦う事はまずお勧めできない。
物理でのみ対処可能だが、チョッキなどの様に火力増強の見込めない型も戦うべきではない。
基本剣舞を搭載したアブソルのみ対処できると思った方がいいだろう。
とはいえ悠長に剣舞をしていると、トリル→三日月で仕事されることもあるため、本当にクレセを確実に仕留めに掛かりたいなら、挑発の搭載をお勧めする。
一応唯一、イカサマZであれば特化クレセも中乱数で落とせる。
細かい調整は【ar669007】【ar669534】に記載されているが、不意打ちの火力の変動と、Z技のダメージ量はこちらで記載する。
また、地獄突きについては上記の記事の不意打ちをそのまま流用できるので割愛させていただく。

<アブソルの攻撃>
不意打ち
いじっぱり無振り→補正有HB特化クレセリア 29.9%〜37%
いじっぱりA252振り→補正有HB特化クレセリア 37%〜44.9%
いじっぱりA252振り@珠→補正有HB特化クレセリア 48%〜58.5%
いじっぱりA252振り@ハチマキ→補正有HB特化クレセリア 55.5%〜66%

イカサマZ
いじっぱりA252振り→補正有HB特化クレセリア 92.5%〜109.2%

地獄突きZ
いじっぱりA252振り→補正有HB特化クレセリア 84.5%〜100.4%

不意打ちZ
いじっぱりA252振り→補正有HB特化クレセリア 74%〜88.1%


【3.素早さ調整表】
アブソル・メガアブソルにおける素早さの調整表になります。
個人的にアブソルでS極振りは勿体ないと思っているので、抜きたい相手を予め決めて調整していく方針を取っています。
ですので、育成時の参考にお使いいただければと思います。
基本有用性の高いものを中心に載せております。

<アブソル>
補正無S84振り:無振り85族抜き(クレセリア
補正無S92振り:4振り85族抜き
補正有S228振り:最速71族抜き(メガバンギラス

メガアブソル
補正無S84振り:最速80族抜き(マンムー
補正無S92振り:最速81族抜き(ギャラドス
補正無S180振り:最速91族抜き(霊獣ランドロス
補正有S156振り:最速102族抜き(ガブリアス
補正有S180振り:最速105族・準速120族抜き(メガボーマンダ
補正有S220振り:最速110族抜き(メガメタグロス・ゲンガー)
補正有S236振り:最速112族抜き(メガルカリオ
補正有S244振り:最速113族抜き(ジャローダ


今回はここまで。
この記事はまた今後も気まぐれに更新していく予定です。
よろしくお願いします。

アブソル雑記その2 七世代のアブソルの立ち位置と両刀メガアブソルについて

どうも、ウルトラサン・ムーンまで一週間を切ったこの頃、如何お過ごしでしょうか。
その1を投稿してからこの雑記の方向性がまったく定まらず、だらだらと怠けていたら新作発売間近ということなので、とりあえずなんか書いておこうと思い、筆を執った次第です。
雑記なのだから書きたいことをつらつらと書けばいいやの精神で、今回は七世代に入ってからのアブソルの立ち位置と、感じたことを一先ずまとめてみようと思います。

【追記事項】
2019/1/22:耐久に関する記述の修正。
2018/5/19:技選択肢の内「つじぎり」を削除。代わりに「じごくづき」を追加。

1.七世代環境におけるアブソルについて
七世代に入ってからまず、アブソルの立ち位置は大きく変わった……と、個人的には思いますが、世間一般からすればまったく変わっていないでしょう。
前世代でも所謂マイナー……良くても中堅所の立ち位置で在り続けたアブソルは、今作も同様の立ち位置に落ち着いているのが現状です。
故に環境に対し、大きな影響を与えることはない、というのが現状です。
しかし、アブソル自身にとっては六世代と七世代では大きな転機を迎えたでしょう。
六世代と七世代で大きく変わった点について、以下にまとめます。


・レート、フリー問わず環境全体のフェアリー増加
・Zクリスタルによる高火力環境+はたきおとすの相対的弱体化
・ふいうちの威力減少

この三点に限ります。
特にフェアリータイプの増加の影響は大きく、ミミッキュを筆頭にカプ・コケコやカプ・テテフといった強力なフェアリーがwifi環境に多く蔓延っており、それらに対してアブソルが有効な手段をほとんど持ち合わせていない状況にあります。
Zクリスタルは、はたきおとすの威力上昇の対象外となり、且つどんなポケモンでも比較的高火力を叩きだせるようになったため、以前のような耐久調整もままならない場合が多くなっています。
そして肝心のZクリスタル自体、アブソルが使おうとすると中々扱いづらいものとなっており、それがまた逆風になっています。
ふいうちの威力減少については、残りの二つに比べれば大それたことではないのですが、絶妙に確定数が変わる等、無視できない影響があります。

以上の事から、アブソルにとって七世代の環境は以前よりも逆風に曝されています。悲しい限りですね。

2.アブソルの戦い方

では、この環境からアブソルはどう戦っていけばいいのか、次はそこに焦点を当てていきましょう。
六世代やそれ以前のアブソルであればあくタイプの通りの良さと、優秀なサブウェポンであるばかぢからの組み合わせで、つるぎのまいで積んで無双を狙うエースアタッカーが主軸となっていましたが、上記の環境により、それが活かしづらい環境にあります。
念のため上記の話に加え、その理由を補足をしていくと

・フェアリーが多く、アブソルがつるぎのまいを積んでも突破できる技を持ち合わせていないため引かざるを得ない。
・フェアリー以外の環境トップのポケモンも、バシャーモボーマンダ、霊獣ランドロスリザードンと、つるぎのまい型アブソルでは相手にできないポケモンが多い。
・最低限の耐久調整を行って積む機会を増やすことがつるぎのまい型の特徴だが、不意のZ技で何もせずに落ちる危険性が高まってしまった。
・ふいうちで落とせる範囲が大きく減ってしまった。

と、主にwifi環境で台頭しているポケモン達が原因であるが、つるぎのまいを積んでも無双を狙いにくくなっていますし、実際積んでも突破しきれない相手が多くなっています。
無論、先述したポケモン達を抑えるようなPT構築ができれば未だ活躍の機会はあるでしょうし、そうしなくともポリゴン2やギルガルド、それと数は減らしていますがクレセリアなどを積めば相手できる点は悪くないでしょう。
とはいえ、やはり六世代よりも物理型が厳しい環境にあるのは間違いなく、余程アブソルに扱い慣れていない限り厳しいでしょう。

ならば今の環境で一番動かしやすいアブソルは何なのか。
一言で表すならば、「積まずに相手できるポケモンに対してしっかり仕事をする」です。
言うのは簡単ですが、じゃあ実際にどんなアブソルになるのか。
一つは私が前回載せたこだわりハチマキ型です。
ただ、この型は火力はあるのですが、上手くサイクルを回していく力が無ければ少々扱いづらい型にはなります。

そしてもう一つは両刀型です。
幸いな事にアブソルの技範囲は非常に広く、フェアリーを除く、多くのレート上位の使用率を誇るポケモン達に対し弱点をつき、相手することができます。
また、アブソルの中でも比較的扱いやすく、お勧めする型になります。

そんなわけで、ここからは両刀型について解説していきたいと思います。

3.両刀型について

両刀型の立ち回りは「弱点をついて倒せる相手に出して、苦手は素直に引いていく」、「バトル後半の後詰の役割」が主な立ち回りになります。
その役割をこなすためにも、しっかりどの技でどれほどのダメージを与えられるのか、把握する必要があります。
では、細かくその内容を話していきましょう。

まず両刀をお勧めする理由として、先述したものに加え、七世代に入って両刀型の扱いやすさが大きく向上した事も挙げられます。
というのも、七世代に入ってから「メガシンカしたターンにメガシンカ後の素早さが適用されるようになった」という、六世代からの仕様変更があるためです。
六世代はメガシンカターンが適用されなかったため、みきりを使うなどして最初のターンを凌ぐといった小手先も必要でしたが、七世代に入ってからその必要がなくなり、両刀型を全面的に活かしやすくなりました。
環境全体から見れば、小さな変化ではありますが、アブソルの扱いやすさを向上させる意味ではこの上なくありがたい変化点になります。

では実際にどう型を組み立てていくか。
まずは持ち物ですが、原則「アブソルナイト」一択と思ってください。
他の持ち物で両刀型をしても基本メガアブソルの劣化にしかなりません。
きあいのタスキであれば、多少差別化はできますが、火力と素早さ共に大きく差をつけているメガアブソルの方が圧倒的でしょう。

次に性格はこちらも原則「むじゃき」をお勧めします。
物理型であればいじっぱりなどのすばやさ補正をかけない選択肢もありですが、両刀型メガアブソルの強みは115族というすばやさ種族値の高さにあります。
それをわざわざ殺す様な性格を採用する理由はありません。

では次に大まかな努力値振りについて。
努力値振りを考えるうえでまず初めに決めるべきはやはり素早さです。
メガアブソルの素早さ調整としては以下の候補が考えられます。

【S220振り 実数値179】
最速110族抜き。メガメタグロスや通常ゲンガーまでは抜ける。

【S236振り 実数値181】
最速112族抜き。要はメガルカリオ抜き。しんくうは持ちはこちらが一撃でお陀仏になるが、そうでなければこちらの一撃で相手を葬れるので余裕があればここまで抜けると良い。

【S180振り 実数値173】
最速105族(準速120族抜き)。メガボーマンダがいじっぱりを採用することも多いので、対面であれば狩れます。上記の二つまであまり意識しないのであれば、このくらいでもあり。

次に耐久面について。
両刀型は受けることは前提としていないので最悪無振りでも良いかもしれませんが、耐久を振る事そのものは悪い選択肢ではありません。
耐えられる範囲を上げる事で行動回数を保証できますし、戦う対象をしっかり定めていけば仕事しやすくなる事もあるからです。
もし耐久を振るならば、以下のパターンを考慮するといいでしょう

【B188振り 実数値104】
いじっぱり霊獣ランドロスのじしん確定耐えです。
かなり努力値を割きますが、これと素早さに努力値をほとんど回しても最低限の仕事をこなせる能力はあります。
個人的には耐久を回すならここまで振るのがお勧めです。

【B60振り 実数値88】
陽気ガブリアスのじしん確定耐えです。
どうしても火力などに大きく回す必要がある場合は、最低限これくらいは確保しておくといいでしょう。
最近めっきりガブリアスは見なくなりましたが、両刀の攻撃範囲を考えると、ガブリアスに万が一対面しても仕事できるくらいの保証は欲しいのと、割く努力値も多くないので気軽に振れる点はお勧めです。

上記の二つが主となります。
HPに努力値を回すのは、ジャローダの能力上昇無しのリーフストームをどうしても耐えたいという時位にしか利点がないので、原則防御に回すのをお勧めします。

最後に火力面について。
こちらは採用する技と相談になるため、そちらと併せて話をしていきたいと思います。
では採用する技について。
候補は無数にあるので、すぐにまとまるものではないので、こちらは採用の優先度で区分けして紹介していきたいと思います。

【採用優先度:

れいとうビーム

メガボーマンダや霊獣ランドロスなど、特に昨今見かける相手に対し非常に有効な手段となります。今の両刀型メガアブソルで採用しない理由は無いと言ってもいいでしょう。
ちなみにH4振りのメガボーマンダならばC12振り、仮にH252振りメガボーマンダがいたとしたらC212振りで確定一発になります。
また、無振りガブリアス相手にはC44は必要となります。
霊獣ランドロスについては無振り相手なら左程気にする必要はありませんが、チョッキ持ちとなると、H252振りならばふぶきでも高乱数なので、ある程度割り切る必要があります。

だいもんじ
テッカグヤメガルカリオナットレイといった相手に対し役割を持てます。
これも基本採用しない理由はない技でしょう。
H252振りテッカグヤ相手にはC76振りで確定二発。
H4振りメガルカリオはC172振りで確定一発
H252振りナットレイはC108振りで確一、HD特化ナットレイの場合はどうやっても確定二発に収まります。

【採用優先度:

ストーンエッジいわなだれ、がんせきふうじ
主にメガリザードンへの対処となります。
H4振りメガリザードンYであれば、無振りがんせきふうじでも確定一発ですが、Xに対しては確定三発となります。
Aに特化した場合でもストーンエッジメガリザードンXを落とすことは叶いませんが、先述した後詰の役割を果たす意味ではストーンエッジを採用する価値はあります。
また、怯みを狙いに行くならばいわなだれもお勧めで、A36振りでH4振りメガリザードンXを確定二発にできます。

ばかぢから
ポリゴン2やヒードランメガガルーラマンムーといった相手に有効です。
つるぎのまいを積まない分、上記の相手に対し確定一発を取るのはほぼ不可能で、H4振りマンムー相手でもA252振りで高乱数となります。
ですので、こちらも後詰の後処理として使う場合が多くなるでしょう。
ただ、ドリュウズ相手であれば無振りでも確定一発、メガルカリオであればA12振りあれば同様に一発で落とすことができます。

・はたきおとす
タイプ一致技。
メガストーンとZクリスタルにより、はたきおとす補正が入らない相手が増えたので、以前よりも扱いづらくなった印象。
ですが、それでもポリゴン2などの輝石持ちに対して、持ち物無効化できる点は強みになりますし、補正が掛かった時の火力は馬鹿になりません。

・ふいうち
タイプ一致技。
六世代まではメインウェポン同様の扱いでありましたが、弱体化の煽りを受けてメインウェポンと呼ぶには少々貧弱な火力になってしまいました。
また、メガアブソルそのものが素早いため、あまり有用性を感じない人も多いのが現状です。
しかし、それでも先制技としての価値は高く、相手に素早さで上を取られている場合や、相手が先制技を使ってくるタイミングなど、使用機会は多々あり、両刀の役割の一つである後詰の処理にはこれ以上ない打ってつけの技になります。
メインウェポンというよりも高火力を叩きだせる先制技という感覚になるでしょう。
また、H252振りシールドギルガルド相手にはA12振ると、確定二発にできます。

【採用優先度:


・じごくづき
叩き落とすや不意打ちと違い、安定した威力を誇る技。
Z持ちやメガシンカ組に対してや、不意打ちの失敗を恐れるのであればこちらを採用するのも手でしょう。

じゃれつく
ドラゴン、あく、かくとうと独特の範囲を持ちますが、ドラゴンはれいとうビームの方が効く相手が多く、あくはばかぢからがあり、かくとうについては数が少なくなっている上に、そもそも相手にしない方がいい。
最後の一匹になって、どうしても相手をしなければならなくなった事を想定するか、余程じゃれつくで倒したい相手がいない限りは採用しなくてもいいでしょう。

10まんボルト
ギャラドス相手に有効。
メガギャラドス相手であっても、メガアブソルを前にした時、ほとんどの相手はばかぢからを警戒するのか、ギャラドスのままりゅうのまいを積むケースが多いので、その隙をついて打っていく、という扱い方になります。
H4振りギャラドスであればC108振り、H252振りギャラドスの場合は特化しても中乱数一発となります。
また、ギャラドス以外に使う相手がカプ・レヒレアシレーヌなど、そもそも逃げなければならない相手であるため、優先度は低いでしょう。


【その他】
上記の攻撃技が両刀メガアブソルで主に採用されるだろうものになります。
攻撃技でしっかり固めて戦える範囲を広くする、というのも両刀型の戦い方の一つでありますが、その他にも補助技を含め、一考の余地がある技も多く存在します。
というのも、攻撃技だけで固めた場合、考えられる最悪のケースはメガアブソルを起点にされる事です。
弱点を突ければ良いのですが、両刀型の短所はその弱点が突けなかったときの決定力の無さにあります。
ですので、万が一その様な対面になってしまった場合の保険として採用価値のある技や、上記以外にも後詰の役割として価値のある技を紹介していきます。

おにび
主にアブソル相手に積んでくる物理アタッカーの機能停止が役割となります。
また、積まなくともメガアブソルの散り際に使う、相手の後退読みで使うなど、使用機会も多く、後続のサポートとしても優秀です。
メガアブソルの素早さの高さも相まって扱いやすく、アブソル自身の耐久を疑似的に向上できるため、採用価値は高いでしょう。

・ちょうはつ
アブソルの散り際に使用する場合が多いです。
アブソルを前に積んでくるアタッカーや、再生技で粘ろうとする相手に散り際に使うだけで、後続の動きやすさは向上します。
物理アタッカー以外にも使える点は優秀ですが、ターンに限りがあるので油断は禁物です。

ほろびのうた
最近私が考察し始めている技です。
遅効性ではあるものの、相手の交代を促せるため、積み技を使ってくる相手全般に有効です。
また、相手の交代のターンが掴めれば後続が無償で積む機会を作ることができるので、扱い方次第では化けるかもしれません。
ただまだまだ研究段階なので、なんとも言えない所ではあります。

イカサマ
こちらはつるぎのまい等で積んできた相手を処理するのに有効でしょう。
つるぎのまいを積んだミミッキュならば、確定一発で落とせるので、悪くはないでしょう。
ただ他に有効な相手があまり見つからないので、優先度はそれほど高くないでしょう。


こういった搦め手も含めて立ち回っていくことが、今後のメガアブソルを扱う上で大事になってくるかもしれませんね。


次に両刀メガアブソルと組ませると良いポケモンについて言及していきたいと思うのですが、この点については私がアブソルの事しか考えていない事と、PT構築が下手なので、あまり話が出来ません。
ですので、ここでは簡単に「これと組ませたらいいんじゃないかな?」というポケモンをピックアップする程度に留めます。
PT単位で知りたい人はレートをアブソル入りで沢山やっている人のを参考にすればいいんじゃないかな!!!

ただ、ある程度真面目に候補を挙げさせてもらいますと、先程の搦め手の技も含めて組ませるのならば
メガシンカせず
・積み技が使え
・エース級になり得る
そんなポケモンがいいのではないでしょうか。
その点を踏まえて以下のポケモンの挙げさせて頂きます。

ミミッキュ
ガブリアス
バシャーモ

その他パルシェンなどのからをやぶる持ち等もいいかもしれません。
特にミミッキュについてはアブソルの弱点を多くカバーしてくれるので、相性はいいかもしれませんね。


最後に実際に私が育てた子の一例を紹介して終わりにしたいと思います。


努力値H4-A36-B60-C172-S236
調整
最速112族抜き(メガルカリオ抜き)
ようきガブリアスじしん確定耐え
だいもんじ→H4振りメガルカリオ確定一発
ストーンエッジ+ふいうち→H4振りメガリザードンX確定


【使用感】
メガシンカ後のすばやさ上昇が適用される分やはり実践してみても非常に扱いやすく、今まで初手で抜けなかった相手に先手を取り、弱点を与えて一撃で葬る、という場面も多くありました。
また、耐久面もアタッカー相手はともかく、耐久型などを相手にする時はしっかり耐えてくれるので、最低限振っておいて損は無いと感じています。
反面弱点を突けない時の火力はやはり貧相で、選出を間違えた時の頼りなさが目立ちました。
選出する場面をしっかり見極められれば、安定した活躍を見せてくれるはずですので、初めてアブソルを育てる方でもお勧めします。


さて、長くなりましたが今回はここで終了とさせていただきます。
この記事については、また考察が進み次第追記していくことがあるかもしれません。
その時は是非お付き合いいただければと思います。
それでは最後までありがとうございました。ウルトラサン・ムーンも楽しんでいきましょう。

【サンムーン】アブソル雑記その1 アブソルグロスギャラ構築【育成論】

【追記】5/16日(火)一部文章修正。はい、ギャラさん岩雪崩使えませんでしたね()

お久しぶりです。六世代でアブソルの育成論を上げていた奴です。
ポケモンも七世代に入りしばらく経ち、環境が色々変わってきた頃かと思います。
私もちまちまとアブソルと一緒にランダム環境に潜り、対戦を楽しんだり、種族統一ばっかりやっていたり、育成ばっかりやっていたりしています。
今世代もある程度まとまったら育成論を書いていこうと考えています。
ただ今作から私はレート対戦を一切やらなくなりました。
理由は数字を気にして戦うのが面倒だからです。(五・六世代から既にそんな感じでしたが)
ですので私が紹介していく育成論は全てフリー環境で戦った中で私が感じた事をゆるく書き殴っていく形になります。
それでも多少なりとも参考になればと思います。

Ⅰ.型紹介
まずは今回紹介するアブソルのステータスや努力値振り、技構成等基本データを見ていましょう。



努力値H148-A212-B60-D4-S84

というわけで初回からメガアブソルとかではなく、普通のアブソルです。
今作の私の試みとして、メガアブソルだけでなく通常アブソルの育成の割合を増やしていこう、というものがあります。
鉢巻型のアブソルは六世代でも一度公開しており、立ち回りに関しても前回と同様です。
アブソルに有利な相手に出て、鉢巻の火力で退いてくる相手に負担をかけさせていく、体力の削れた相手にふいうちでトドメを刺しに行く、というのが基本になります。
では、このアブソルでできる事を紹介していきます。


<調整>
※ダメージ計算はトレーナー天国さんのダメージ計算ツールを使用しております。

・素早さ
無振り85族抜き

・火力
ふいうち
H振りシールドギルガルド確定二発 80.2%〜97%
無振りミミッキュ乱数一発 88.4%〜104.6%
無振りメガボーマンダ乱数二発 44.7%〜53.5%
無振りメガリザードンY確定二発 77.1%〜90.8%
無振りメガリザードンX確定二発 57.5%〜68.6%
無振りメガメタグロス乱数一発  86.4%〜104.5%
無振り霊獣ランドロス確定二発 64%〜75.6%
無振り霊獣ボルトロス確定二発 82.4%〜98%
無振りガブリアス確定二発 54.6%〜64.4%
無振りゲッコウガ(等倍タイプに変更時)乱数一発 89.7%〜106.1%

じゃれつく
無振りガブリアス乱数一発 93.9%〜111.4%
無振りメガボーマンダ確定二発 77.6%〜91.7%
無振りメガギャラドス乱数一発 90.5%〜107%
無振りカプ・コケコ確定二発 64.8%〜76.5%
H振りアシレーヌ確定二発 56.1%〜66.3%

ばかぢから
H振りナットレイ乱数一発 96.1%〜113.8%
特化輝石ポリゴン2確定二発 58.3%〜69.7%(二発目:39.5%〜46.8%)
H振りヒードラン確定一発  105%〜124.2%
無振りパルシェン確定一発 105.6%〜124.8%
無振りバシャーモ乱数一発 94.1%〜110.9%
H振りメガクチート確定二発 57.3%〜68.1%

はたきおとす
H振りシールドギルガルド確定一発 112.5%〜134.1%(H252B188まで確一)
HB特化クレセリア確定二発 74%〜88.1%(持ち物無し時:51.1%〜60.7%)
無振りカプ・コケコ確定二発 51.1%〜60.7%(持ち物無し時:35.1%〜41.3%)
無振りカプ・テテフ確定一発 115.8%〜136.5%(持ち物無し時: 77.2%〜91.7%)
無振りガブリアス確定二発 75.4%〜89%(持ち物無し時:50.8%〜60.6%)
H振りメガゲンガー確定一発 129.3%〜152%
無振りキノガッサ確定二発 59.2%〜69.6%

・耐久
陽気ガブリアスじしん確定二発 74.2%〜87.4%(サメ肌込確定耐え)
陽気ランドロスじしん確定二発 79.8%〜94.3%
無振り珠ゲッコウガけたぐり確定二発 73.5%〜88%(A108振りまで確定耐え)
いじっぱりメガギャラドスたきのぼり確定二発 73.5%〜86.7%
陽気メガギャラドスの竜の舞一積じしん確定二発 83.6%〜98.7%
特化テッカグヤヘビーボンバー確定二発 81.1%〜96.2%
臆病ジャローダリーフストーム確定二発 72.3%〜85.5%
無振りクレセリアれいとうビーム確定四発 25.1%〜30.1%
無振りポリゴン2のダウンロードトライアタック確定二発 66%〜77.9%
臆病メガゲンガーヘドロばくだん低乱数一発 87.4%〜103.7%

今回は拘り鉢巻型という事で、以前六世代の育成論でも紹介した型の努力値振りを変えた型になっております。
前回紹介した個体は耐久振りを多めにし、後出しできる範囲を増やしておりましたが、今回の子はより火力に特化した型にし、耐えられる範囲は最小限に抑えております。
それでも火力の面を見てみると、有名処についてあまり確一を取れるものが少ない様に感じます。
また七世代に入り、ふいうちの威力低下の煽りもかなり影響しているように感じます。
ですが鉢巻型のコンセプトは一撃で倒す事ではなく、相手により負担をかけることにあるので、役割の面としては十分な火力は持ち合わせています。
またその関係で、あえて苦手な対面のポケモンについてもダメージ計算をしております。

次にタイトルにも関係している、このアブソルと併せて使うポケモン達の紹介をしていきます。

Ⅱ.パーティ紹介
今までの育成論では中々やってきませんでした、今回はアブソルと併せて使っていくポケモンをしっかり紹介していきたいと思います。
特に鉢巻アブソルは後ろに控えさせるポケモンが重要になっていきますので、是非ご活用下さい。



メガシンカ
努力値H252-A100-B116-D4-S36

・技
れいとうパンチ
メガボーマンダが特に環境でよくみられるため採用。無振りメガボーマンダは問題なく確定一発、Hに振っている場合でも高乱数一発で落とせます。
また、A特化メガボーマンダじしんりゅうのまい一積みまでは確定で耐えられるようになっています。

しねんのずつき
かくとうタイプの攻撃手段。アブソルが苦手にするかくとうタイプ全般や単純なメインウェポンとして期待できます。メガフシギバナの様な高耐久のどくタイプにも有効です。
またメガバシャーモの特化フレアドライブクラスは耐えられるので、バシャーモ相手に突っ張れる事も一応可能です。無茶はしない方がいいですが。

コメットパンチ
六世代ではバレットパンチを採用していましたが、カプ・テテフの登場によりコメットパンチを採用。苦手なフェアリーは基本これで落としにかかれます。
ただ、耐久無振りのカプ・コケコでも最高乱数以外は耐えられてしまうので、油断は禁物です。
H振りだけでカプ・コケコのいのちのたま10まんボルトマジカルシャイン込みで耐えられるので、HP次第ではアブソルの後出しから倒せなくはないでしょう。
補足ですが、いじっぱりミミッキュつるぎのまい一積シャドークロ―ならば一発耐える事ができます。

かみなりパンチ
当初はマリルリ対策でしたが、今作はカプ・レヒレアシレーヌ対策になります。
このメガメタグロスは特殊方面がやや弱いので強気に何度も出られる訳ではありませんが、アブソルから後出しの場合は基本フェアリー技が飛んでくるので余裕をもって受けられます。
HB特化のカプ・レヒレでも確定二発取れますので後出しのフェアリー技+水技を食らっても十分耐えられます。

・解説
メタグロスはアブソルの弱点であるかくとう・フェアリーに対して特に強く出られる点が魅力で、アブソルの裏として耐久力も火力も申し分ないポケモンです。
また、アブソルがメガシンカを行わないのでアブソルをカバーできるメガ枠として優秀です。
この個体自体は六世代からの流用であるため、やや六世代よりの調整になっていますが、アブソルの苦手な相手を対処する分にはこの振り方で全く問題なく活躍できます。
素早さにあまり振っていないので人によってはバレットパンチが欲しくなるかもしれません。




努力値H252-B252-S4

・技
じしん
メガリザードンXメガクチートを考慮して採用。
ガリザードンのみならストーンエッジでもいいでしょう。

でんじは
アブソルやメタグロスが動きやすくなるため採用。
上記の二匹は素早さに努力値を割いていないので上を取られる事が多いので、活躍の場は多いです。
ただ、今作から命中低下とSダウンのランク低下があるため、以前よりは猛威を振るわなくなっている点には注意。特にメガボーマンダメガリザードンXなどは二回りゅうのまい積むだけで素早さを戻せてしまうので、それを阻止するためにちょうはつを採用するのもありです。

たきのぼり
特に言う必要のないメインウェポンです。怯みも期待できます。

こおりのキバ
ガブリアスメガボーマンダ対策です。一撃で落とせないので基本二発はいれる想定です。
威嚇が入っていなければ無振りメガボーマンダは確定二発になります。入ってたら痛いです。

・解説
アブソルとメタグロスの二匹の場合弱点になるのが、じめんタイプとほのおタイプの通りの良さです。
その二つを補完するためにギャラドスを採用しました。
威嚇やでんじはによる後続サポートもできるため、サイクルで回していくこのパーティと非常に相性がいいのが特徴です。
ギャラドスを投げておくだけでアブソルが後出ししやすくなる時もあるため、個人的にはかなり気に入っています。
持ち物については受けとしての性質からオボンのみでも良いかもしれません。

以上の二匹がアブソルを軸として回していくメンバーになります。
基本はこの三匹を使って得意な相手に出していき、後続に負担をかけていきつつ、時には相手の交代を読んで行動をしていくという立ち回りになります。
アブソルの苦手をカバーするメタグロスと、アブソルを出しやすい様にサポートするギャラドスという感じで見てくれればいいかと思います。
ですが、この三匹だけでは勿論カバーしきれないポケモンも存在します。
特にこの三匹ではでんきタイプの通りが非常によく、フェアリー対策のメタグロスのはずなのに、カプ・コケコに弱いという短所があります。
ですので残りは上記の三匹ではカバーしきれない所を補完できる子達になります。
ちなみにこの枠に関しては個人の自由に考えて入れていただければと思いますので、私のは参考程度に見ていただければと思います。割とふざけている所もあるので。



努力値A4-C252-S252

・技
ふいうち
タスキ潰しの先制技が欲しかったので採用。
意外とニドキングのふいうちは読まれなかったりするので、ガンガン使って行けます。

ヘドロウェーブ
メインウェポンです。
メタグロスでは弱点を突けないフェアリーにも打点がある所や、物理ではなく特殊であることが強みです。

だいちのちから
メインウェポン。地面持ちもこのパーティには少ないので貴重な技。

れいとうビーム
タスキで強引に耐えてドラゴン等の相手をします。

・解説
カプ・コケコ対策兼純粋な特殊アタッカーのタスキ枠として採用しました。
コケコのメインウェポンを全て半減以下に抑えられるのが魅力で、場合によってはメタグロス以上にフェアリーキラーになってくれます。
ただ、耐久面は非常に心もとなく、如何にタスキを潰さずに立ち回るかが大事になります。
アブソルの裏をカバーするという点ではやはりメタグロスの方が優秀です。



努力値H252-C252-S4

・技
だいもんじ
ナットレイテッカグヤといったやどりぎのたね持ちに対して強く出られるので、突破手段として採用。

りゅうせいぐん
ドラゴンZと併せれば火力を下げられずに高火力連打ができます。

ヘドロウェーブ
特殊のフェアリー相手ならばある程度相手できるので念のため採用。ただあまり使う機会はないかも。

10まんボルト
でんきタイプの技を持っている子がまったくいない事に気が付き付け焼刃的な感じではありますが、搭載しています。

・解説
物理耐久に関してはギャラドスメタグロスで十分なので、特殊耐久が高く、高火力の特殊アタッカーが欲しいと思い、ヌメルゴンを採用しました。
このPT全体の弱点として積み技持ちがいないので、積み技持ちの子と悩みましたが、面倒なのでドラゴンZで全てを吹き飛ばそうという脳筋プレイに手を出しました。
地味にコケコのフェアリーZも耐えられる程の耐久力があるので特殊耐久に関しては実に頼りなります。
また、特性のおかげでナットレイテッカグヤといったやどりぎのたね持ちにも強いのが特徴です。




努力値H252-B252-S4

まもる
加速強化や食べ残し、毒ダメージ稼ぎ等様々な用途に使えます。

どくどく
フェザーダンス採用によりやけどを負わせないので耐久型にも強いどくどくを採用。

かえんほうしゃ
PPの多さと使い勝手からこちらを採用

フェザーダンス
つるぎのまいりゅうのまいを積む相手に対して執拗な嫌がらせができます。
どくどくと併せられると尚相手の行動を阻めるので良い。
おにびと違い好きなだけ火力を下げられるが、交代されるとリセットされることと、急所に弱いのが玉に瑕。

・解説
完全にふざけて採用しました()
私のコンセプトとして一匹くらいは普段見ないような子を採用したい、というのがあります。
それがポケモンそのものであれ、型であれ、です。
ですので今回は昔バトレボ時代に育成した物理受けバシャーモがいたので、その子の七世代版を育成しました。
フェザーダンスを採用した理由は単純で、なんか面白そうだったからです()
そうやってふざけてはいますが、実際に使ってみると、物理型の積み技持ちに対しての流し性能が非常に高く、フェザーダンスの連打とどくどくと相性が良かったりと、意外な活躍を見せてくれます。
また、ターンを長引かせれば長引かせる程素早さが上がり、先手を取りやすくなるので、後続のサポートも行いやすくなる所も魅力です。
ただ、バシャーモの魅力である火力が無く、攻撃手段や回復手段が乏しいので、使い勝手が難しい感じは否めません。

Ⅲ.使用感
実際にこのアブソルとパーティを完成させ、ランダムに潜って対戦をしていきました。
使ってみた感想としては、このアブソルは六世代とほとんど遜色なく戦えると実感しました。
基本コンセプトはアブソルが強く出られる相手に出して、その場の相手や、後続に負担をかけさせていくという戦い方ができていました。
時には苦手な相手が出てくる事を読んで技を選択したりする事もありますが、アブソルが苦手な相手は他のポケモン達がカバーしてくれているので、基本有利な相手に出して、そのポケモンに有効な技を選択していくだけでもいい仕事はしてくれています。
火力は思っていたよりも一撃で落とせるポケモンは少ないですが、多少削れていれば落としきれる場合が多いので、どうサイクルを回していくかがこのアブソルの活躍のカギになっていきます。
またこのアブソルを使う一番の強みは、ギルガルドに対して特に強く出られるということです。
はたきおとすでシールドフォルムを一撃で落とせる数少ないアブソルの型であり、ギルガルド側も、一発は耐えられると踏んでキングシールドも張らずに攻める事が多いです。
ただ、逆にギルガルドに死に出しをする際はキングシールドを張られる可能性が高いので動き方には注意が必要です。
技についてはじゃれつくがやや使用頻度が少ないかな、と思いました。
一応ガブリアス対面になった時に役に立つものではありますが、技範囲を重視するならばストーンエッジを採用するのもいいかもしれません。

また、戦っていて気になった点をいくつか挙げていきます。
一つはふいうちの火力低下です。
前作よりも威力が10(タイプ一致を含めると実質15)低下しており、ダメージ計算の一覧をご覧いただければ分かるのですが、今まで落とせる範囲だった相手にギリギリ耐えられたりと、多少の物足りなさを実感しました。流石にメガボーマンダ相手に半分削れなかったときは目を疑ったほどです。
とはいえ、それでも先制技の火力としては高い方なので、相手のHPの削れ方次第では十分重宝します。
もう一つははたきおとすです。
六世代ではメガシンカ持ち以外は基本はたきおとすが通ったのですが、今作からはそれに加えてZクリスタルが登場し、そのポケモンもはたきおとす補正がかからないという仕様になっています。
そのおかげではたきおとすが思ったよりも通らない時があり、後続への負担をかけられない時がありました。
前向きに考えれば「あ、こいつZ技使うな」という予測が立てられるので、それを警戒した立ち回りができるともいえるのですが。
アブソル単体で見た時の課題点としては上記の二つになりますが、どちらもアブソルのメインウェポンというのが辛い所です。

パーティ全体の動きは個人的には上手くかみ合っており、気に入っています。
ただこのパーティの穴を挙げると、ゲッコウガに対してやや薄いという感じがしました。
倒せない相手ではないのですが、ゲッコウガに素早さで勝てるポケモンが一切おらず、物理特殊の選択を誤ると、パーティが崩壊してしまう時がいくつかありました。
ですので、ゲッコウガに対してはより慎重に行動していく必要があります。

パーティやアブソルの戦い方からサイクルの回し方を間違えると中々活躍できない部分はあると思います。
ですので積んで無双していく、という戦い方が好きな方にはあまり向いていないアブソルの型だと思います。
逆に交代を駆使してサイクルを回していく戦い方が好きな方にはお勧めできるアブソルのですので、是非興味がありましたら育成してみてはいかがでしょうか。

最後に、このアブソルにする場合特性はせいぎのこころが一番良いでしょう。
では何故私のアブソルはプレッシャーなのかって?









育成終った時に特性ミスってる事に気が付いたからさ。






はい、また次回お会いしましょう。(育てたアブソルは余程の事がない限り育てなおしをしない、というポリシーがあるのでこのまま採用させていただきました)