カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

メガアブソルレポート その13 ~補助・害悪潰し~

お久しぶりです、約一年ぶりの育成論投稿となります。
が、世間はサン・ムーンに目を向け、レートも区切りがついたというこの頃、今更何を育成論などという話か、という感じではございますが、まとまったものは残しておきたいものですので、最後のメガアブソルレポートとして紹介させていただきたいと思います。

<ステータス、技構成、努力値振り>


アブソル時
メガアブソル
スパトレ画面
個体値:31-00-31-31-31-31
努力値H140-B100-C20-D4-S244

普段剣舞型など、全抜き型にしてPTのエース役を担わせることの多い私のアブソル達ですが、今回は対象を絞って、比較的役割を明確化させたメガアブソルにしてみました。

では、この努力値振りでできることを見ていきましょう。
※ダメージ計算は全て6V時の値と努力値振りで計算をしております。
計算はトレーナー天国様のダメージ計算ツールを使用させていただきました。

・素早さ
最速113族抜き(メガアブソル時)

・物理耐久
陽気ガブリアスげきりん確定二発(84.1%~99.3%)
陽気ガブリアスじしん確定二発(70.2%~83.5%)※ステルスロックダメージ込み確定耐え
いじっぱりガブリアスじしん確定二発(76.5%~91.1%)
いじっぱりランドロスじしん確定二発(83.5%~98.7%)
無補正ゲッコウガの命の珠けたぐり低乱数一発(88.6%~105%)
無振りナットレイパワーウィップ確定二発(53.1%~62.6%)
一致イカサマ確定四発(25.3%~30.3%)
不一致イカサマ乱数五発(17%~20.2%)

・特殊耐久
無振りクレセリアれいとうビーム確定四発(25.9%~31%)
臆病ゲンガーのヘドロばくだん確定二発(74%~87.3%)※毒ダメージ込み確定耐え
臆病メガゲンガーヘドロばくだん低乱数一発(89.2%~105%)
臆病ジャローダリーフストーム確定二発(74%~87.3%)

・火力
あくのはどう
無振りゲンガー高乱数一発(99.2%~117%)
H振りメガゲンガー確定二発(65.8%~79%)
H振りクレセリア確定三発(37%~44.9%)
H振りブレードフォルムギルガルド確定一発(107.7%~126.9%)
H振りシールドフォルムギルガルド低乱数二発(44.3%~53.8%)

だいもんじ
H振りナットレイ高乱数一発(95%~112.7%)
HD特化ナットレイ確定二発(70.7%~83.9%)
H振りメガハッサム確定一発(108.4%~128.8%)
H振りクレッフィ確定二発(65.8%~78%)
H振りメガクチート確定二発(64.9%~76.4%)
H振りクチート高乱数一発(98%~115.9%)
H振りジャローダ確定二発(56%~65.9%)

こごえるかぜ
無振りガブリアス確定二発(61.2%~72.1%)
無振りランドロス確定二発(70.7%~85.3%)
H振りカバルドン乱数三発(29.7%~35.3%)
→※れいとうビームだった場合高乱数二発になります。(47.4%~56.7%)

以上を見ていただければわかると思いますが、とんでもなく火力がありません()
タイプ一致のあくのはどうですら、ゲンガーを確定一発で持っていけません。
ですが、このようになったのもしっかり訳があります。
ですので次は、このメガアブソルのコンセプトについてお話したいと思います。

<コンセプト>

タイトルの通り、今回のメガアブソルのコンセプトは対補助型・害悪型+αを想定しています。
所謂いばみが戦法、昆布戦法などそういった相手に対し、より強く出られるように特化させ、その戦い方をするポケモンを倒すのに十分な程度の火力を確保させています。
想定した相手に対して非常に強く出られる分余裕があり、一撃で倒す事よりも、対面で落としにかかるのに十分な火力を確保できればいいと思い、このような調整になっています。

そもそもこの型を採用しようと思い立った経緯は、メガアブソルを使っていると、マジックミラーで状態異常技などには強く出られるようになったのですが、じこさいせいみがわりトリックルームみかづきのまい等、マジックミラーの対象外となる変化技には弱い事が今までのネックでした。
そのため、つるぎのまいで起点にできるクレセリアなどに早急に退場され、メガクチートなどが元気になって帰ってくるという最悪の事態も十分にありました。
また、つるぎのまいを使用していると、クレッフィなどのイカサマに対しても致命傷を負い、いばみがに対しても安定しているとは言いづらかったのが現状です。
そういった物理型で感じたデメリットを解消しようと考え、思いついたのが今回の型となります。
物理型に比べると対処できる幅は狭くなっている反面、苦手にする人が多い型に対して強く出られるのがこのメガアブソルの強みになります。
では次に、技の選択についてみていきましょう。

<技について>

ちょうはつ
コンセプトで話した通り、マジックミラーの対象外となる変化技に対してメガアブソルは弱いというのがネックでした。
よくある話としてはふいうちスカされ、りゅうのまいをされるとか、みがわりをされるとかetc....
そういった技を抑え、相手に仕事をさせないために、ちょうはつの採用をしております。
主な対象は以下になります。
・壁張り型
・クレセクチート等のクレセリア(トリックルーム+みかづきのまい)
・ゲンガーのみちづれ
・無限グライオンまもるみがわり
ちいさくなる
・積み技
・再生技
キングシールド

そういった技を防ぎ、潰す事で相手に仕事をさせなくします。
また、特に積み技に関しては、こちらの仕事が一通り済み、残す必要もなくなった際に、メガアブソルを前にして積もうとしている相手に対して有効で、後続の負担も減らせる点は意外とおいしいです。

また、メガアブソル自身、アブソルに比べて大幅に素早さが上昇しているため、ちょうはつそのものの使いやすさもかなり上がっています。
アブソル時代からちょうはつを採用している私が言うので間違いない。
実際の使い心地等につきましては<使用感>の項目に譲ります。

こごえるかぜ
今回最後まで技に迷ったのはこの技で、れいとうビームとどちらを採用すべきか悩みました。
れいとうビームであれば、上記でも他の少しだけ触れましたが、カバルドンに対しても仕事ができるようになり、対補助型性能が上がる事になります。
ですが、その中でこごえるかぜを採用した理由は以下の二点が挙げられます。

1.対ガブリアス性能

ガブリアスに対して、れいとうビームとこごえるかぜの性能の違いについてみていきましょう。
与えられるダメージはそれぞれ以下になります。
※耐久無振りのガブリアスを想定しています。

れいとうビーム 98.3%~118% 高乱数一発
こごえるかぜ  61.2%~72.1% 確定二発

与えるダメージだけ見るとれいとうビームはほぼ一撃で落とせるのに対し、こごえるかぜは確定二発とどまりです。
一見するとそれだけならばれいとうビームを搭載すれば全て解決してしまう話ではあります。
しかしガブリアスの持ち物にはきあいのタスキも多くあり、どちらを採用しても二発必要になる場合が多いというのが現状です。
また、きあいのタスキ持ちガブリアスは同時にがんせきふうじを搭載していることもあり、初手でがんせきふうじをされてしまった場合、れいとうビームでは対処しきれず、返り討ちに遭う可能性が出てきてしまいます。
その反面こごえるかぜならば、がんせきふうじを打たれても素早さが逆転することもなく、こだわりスカーフ持ちであっても次のターンで素早さを逆転して叩き込むことができます。
対面想定にはなってしまいますが、そういった状況においてはこごえるかぜの方が優秀といえるでしょう。

2.追加効果

こごえるかぜの追加効果は相手の素早さのランクを一つ下げるというものです。
それにより、以下のメリットが考えられます。

メガゲンガーなど、メガアブソルより速く、変化技を使う相手に上を取る事が出来る。
・後続へのサポートにつながる。

単純ではありますが、メガアブソル自体が主軸でない今回の型ではそういった後続サポートもできる点は長所となりえるでしょう。

以上の二点から今回はこごえるかぜの搭載を決めました。

<使用感>

・対補助、害悪型について

メインテーマとなる対補助、害悪型についてですが、こちらは元々メガアブソルが所持している特性マジックミラーもおかげもあり、物理型同様初手に出すことで相手のステルスロックなどの牽制になり、場を乱されることなく試合運びができることが多かったです。
特にナットレイクレッフィエアームドにはだいもんじが弱点で入るため、対処もしやすい点は優秀でした。
また、カバルドンの様なステルスロックあくびのような戦い方をする相手にも仕事をさせず、ちょうはつでなまけるも潰せるため、思っていたよりは対処ができていたように感じます。
ただ、その場合はれいとうビームを搭載した方がより対処しやすかったように感じます。
また、使っていて予想以上に手玉にとれた相手はゲンガーでした。
特にみちづれ持ちのメガゲンガーに対しては、こごえるかぜによる素早さダウン→ちょうはつでメガゲンガーみちづれされることなく完封できていました。
物理型ではどうしても素早さ負けをしてみちづれを甘んじて受けるパターンが多かったため、このような対処ができるのは強みと言えるでしょう。
以上のように、メジャーな補助型であれば相手に仕事をさせずにしっかりとこなしてくれると感じました。

・火力について

やはりネックになっていたのは火力です。
ただでさえ特殊技の火力は高くないのに、今回のメガアブソルはほとんどCに努力値を割いていません。
そのため、メガゲンガーですらあくのはどうで確定二発(こごえるかぜ込み)という惨状でした。
また、上記でも話した通り、カバルドンに対して与えられるダメージが雀の涙ほどで、あくのはどうで乱数四発、といったところです。
相手もがんせきふうじ程度なら押し切れるのですが、やはりカバルドンを想定する場合れいとうビームを搭載することをお勧めします。
他にも弱点のつけないポケモンを相手にした時はほぼ置物の様な存在になり、見事なまでのお荷物振りを発揮してくれます。
弱点を突けない、ほのおタイプやみずタイプ、あくタイプなどを相手にするべきではない、というのがこのメガアブソルのスタンスになりました。
反面、弱点をつける相手に対しては十分な火力を持ち合わせており、つるぎのまいを積めればマルチに戦える物理型と違い、得手不得手のハッキリした型であると感じました。

・その他

その他使ってみた感想としては、まずガブリアスに対してはやはりこごえるかぜで十分であるということでした。
がんせきふうじに対しても強く出られるというのは実際に潜っている中でも感じ、ふいうちを搭載するスペースの無い今回の型にはありなのかな、という感じです。
ただ、変に深読みをして後退読みのだいもんじなどを打たないよう気を付けましょう。
また、考えていた以上に耐久力もあり、珠ゲッコウガのけたぐりを耐えられる程度の物理耐久は存在していました。
そのため、こごえるかぜだいもんじで珠ダメージ込みで落とせる事があったりと、予想外な仕事をしてくれることもあり、低耐久ポケモン相手ならば弱点を突けずとも働いてくれることもあると分かりました。
ただ、今回の型は対ギルガルド性能がダントツで低く、余程相手の体力が削られていなければまず倒せないと思っていいでしょう。
ちょうはつをしてキングシールドを防いだとしてもそのターンで攻撃をされてしまえば落とされますし、キングシールドのターンにちょうはつをしても、シールドフォルムで対面してしまうため、火力不足で落としきれないという状況に立たされます。
物理型も対ギルガルド性能が高いというわけではありませんが、この型は特に顕著であると感じました。


全体を通してみると、やはり物理型で苦手にしていた相手は対面でもすんなり対処出来たりと、ハッキリとした違いが感じられました。
しかし得意な相手に特化する分、戦える範囲は狭まるため、物理型のようなエースアタッカーな役割を望む人には肌の合わない型となっております。
また、活躍自体もどうしても地味になりがちで、パッと見恩恵を受けた感じがしない点もあるため、そういった型をわざわざメガ枠に収めるのは勿体ないのではないかと感じるかもしれません。
ですので、もしこの型を採用する際は2メガ体勢で組んでみるのもいいかもしれません。
後は物好きな方ぐらいだと思います。

それでは今回はこれで以上となります、最後に参考動画を載せておきますので、そちらも是非お楽しみください。
それでは六世代の間ご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。
サン・ムーンでもまたアブソルの育成論が書ければと思います。