カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソル研究室 ~第六回 タスキアブソル編 その2~

2021年10月に私が以前から利用していたブロマガが終了するという知らせを受けたので、今回からこちらのブログにアブソルの育成論を更新していこうと思います。

以前の記事もこちらにインポートしておりますので、引き続きご覧いただけます。

 

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【目次】

 

 

 Ⅰ.型紹介

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実数値:H140-A200-B80-C85-D81-S127 (レベル50時)
努力値H0-A252-B0-C0-D4-S252
性格:いじっぱり
特性:きょううん
持ち物:きあいのタスキ

前回に引き続きタスキアブソルとなります。

そのため努力値配分や性格等は前回とまったく同じで、相違点は技構成のみです。

 

1.経緯

今回のアブソルを育成するに至った経緯をお話するには、まずパーティメンバーと当初予定していたアブソルの型について紹介する必要があります。

下の二つの画像をご覧ください。

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一枚目は実際に使用したパーティ、二枚目は最初一枚目のパーティ内で使用していたアブソルの型になります。

 

コンセプトは前回紹介した「アブソル研究室~第五回 タスキアブソル編 アブソルマンダ~」の時と同様、先発出しで後続へのサポートを行い、ダイマエースに繋ぐ流れを基本とした型です。

パーティメンバーをご覧いただけると分かる通り、今回は「こくばじょうバドレックス」をダイマエースにおいてアブソルでサポートする形を考えておりました。

「きあいだめ」に関しては、前回のパーティで「にっしょくネクロズマ」に苦戦を強いられる事が多く、壁張りサポートやダイスチルによるB上昇をされた後に繰り出して、急所で強引に削っていく形を想定して採用しました。

この点は前回の記事でお話した「中盤向けの立ち回り」を意識した形になります。

 

しかし今回最初に紹介した通り、このアブソルは最終的に採用しませんでした。

何故かと言われると

 

 

 

黒いバドレックスさんが強すぎたからです

 

 

 

いや、ほんと、ゴーストの通りがいいと分かるや否や、初手でダイマックスしてテキトーに技選択しているだけで三ターンか四ターン後には決着ついてるなんて試合が結構ありまして、元々素早い上に火力も化物染みているせいでサポートすら必要ないんですよね。

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな

 

そんなわけで急遽路線変更、こいつにサポートは必要ねぇ!!!

むしろ必要なのはバドレックスで対処できないポケモンの処理と、討ち漏らしが出た時の後処理係だ!!!

 

……ということで今回のアブソルに至りました。

 

2.役割

 先述した通り、バドレックスには前回紹介した様なサポートはほぼ必要ない事が分かりましたので、役割は大きく変わりました。

 

① バドレックスが苦手とする対「あくタイプ」への処理 

 黒バドレックスはゴーストタイプの通りが良いと面白い位に無双してくれますが、反面ゴースト無効や半減となる「あく」「ノーマル」辺りに滅法弱いという極端な性質があります。

特に「あく」はゴースト半減だけでなく、もう一つのタイプ一致であるエスパーを無効にし、且つこちらは四倍弱点で食らってしまいます。

 バドレックス側も「ドレインキッス」という対抗策もありますが、環境にいる「あくタイプ」がウーラオス(一撃)やバンギラスと、前者は「ふいうち」が使え、後者は特殊耐久に秀でている事から、やむを得ない状況でない限り対決を避けた方がいいポケモンばかりです。

そういった、バドレックスでは対処できない「あくタイプ」に対し、アブソルで対処していくというのが一つです。

 

技に関しては「じゃれつく」と「インファイト」どちらにすべきか迷ったのですが、バンギラスへの有効打になる事と、命中が安定している事から「インファイト」を採用しています。

 

「フェイント」は対ウーラオスを意識とその他の「ふいうち」対策、それと「ふいうち」透かし対策になります。

「フェイント」があれば、対面でタスキウーラオスを狩る事もできます。(ウーラオスがフェイントと優先度が同じ、又はそれ以上の攻撃技を覚えないため)

とはいえウーラオスに関しては、タスキで強引に堪えなければならないため、「ふいうち」読みを決めない限り後出しでウーラオスを倒す事は出来ないので、ある種保険の様な形になっているのが現状です。

 

ついでに「インファイト」と「フェイント」のダメージ計算もここに記載させていただきます。 

 

インファイト

H4振りウーラオス(いちげき)

乱数一発 86.4~102.3%

 

H252振りバンギラス

確定一発 135.3~160.4%

 

HB特化ポリゴン2

輝石有 確定三発 40.6~49.0%

輝石無 確定二発 60.4~71.9%

 

【フェイント】

H4振りウーラオス  11.4~13.6%

H4振りエースバーン 15.4~18.6%

 

※「ふいうち」と「はたきおとす」のダメージ計算については前回の記事をご覧いただければと思います。

kabimaru359.hatenablog.com

 

 

② 対メタモン、対黒バドレックス

今回、私のバドレックスはフルアタにしているのですが、これはメタモンに変身された時、確実に裏のアブソルで狩るという意図も含まれています。

 勿論メタモンは「こだわりスカーフ」を持っている可能性が高いので、「みがわり」等を搭載しても問題ないとは思いますが、絶対に倒せるという保証があるのは大切です。

 

尚、黒バドレックスに変身したダイマックス状態のメタモンに、今回のアブソルの「ふいうち」は確定一発(ダメージ数値:316~376  ※H特化メタモン ダイマックス時:310)となります。

 

また黒バドレックスミラーとなった際、パーティ内で一番対処可能なのがアブソルです。

問題は相手側のバドレックスが「みがわり」を搭載している場合で、不用意に後出しできない場合もあります。

きあいのタスキ」が残っていれば強気に「はたきおとす」をしておけばなんとかなりますが、タスキが潰れた場合は読み合いが発生するので、その点は腕の見せ所、もといじゃんけんが始まります。

如何にタスキを保持した状態でバドレックスと対面させるか、この辺りを考えながら立ち回る必要があります。

 

③ 先発出し

前回の「でんじは」「ちょうはつ」の様に、相手の起点作りやダイジェットアタッカーの役割を潰す事は出来ませんが、「はたきおとす」+「ふいうち」の性能は中程度の耐久無振りアタッカーであれば正面から突破可能です。

上記二つの役割が薄く、初手が読めない場合は先発で繰り出し、上記の動きをこなすだけでも十分な仕事をしてくれます。

 

 

 Ⅱ.パーティメンバー紹介

 ここからは別個にパーティメンバーの詳細をお伝えしていきます。

 

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バドレックス(こくばじょうのすがた)

実数値:H176-A94-B100-C217-D120-S222 (レベル50時)
努力値H4-A0-B0-C252-D0-S252
性格:おくびょう
特性:じんばいったい(くろのいななき+きんちょうかん)
持ち物:いのちのたま

 

今回の軸パーティの軸となるダイマックスエースです。

最初はアブソルをこのポケモンのサポート役にするつもりだったのに、先述した通りの唯我独尊振りで路線変更せざるを得なくなった全ての元凶。

ゴーストタイプの通りが良ければそれだけで三縦してしまう可能性がある頼もしさがある反面、その制圧力の高さは警戒されやすく、「あくタイプ」やミミッキュ、ポリゴン2が相手にいれば、ほぼ確実に選出される点は注意が必要です。

 

とはいえ、裏を返せばそれらのポケモンを選出せざるを得ない状況に持っていけるので、相手の選出が読みやすくなるという利点もあります。

 

「マッドショット」採用の理由は、ダイアースで無振りザシアンならば確一を取れるのと、特殊耐久を上げられるためです。

 

ダイアース→無振りザシアン(104.2%~122.8%)

 

 

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カプ・コケコ

実数値:H146-A121-B105-C161-D95-S182 (レベル50時)
努力値H4-A0-B0-C252-D0-S252
性格:ひかえめ
特性:エレキメイカ
持ち物:こだわりスカーフ

 

バドレックスとアブソルで対処できないイベルタルを対処するために採用。

また、一撃ウーラオス相手に安定して後出しできる子でもあるので、他に役割が無い限りは対ウーラオスを任せる形になります。

育成方針に関しては、カイオーガも対策出来たらという事で、準速スカーフに加え「かみなり」を採用しました。

 

 ほとんどの相手のダイジェット一積み程度なら上から叩けてしまうので、予想していたよりも扱いやすい印象です。

とはいえ、この子でダイマックスを切る場合も多く、その時はスカーフが無駄になってしまう点は惜しい所。

 

かみなり→無振りカイオーガ(93.7~110.9%)

 

 

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サンダー(ガラルのすがた)

実数値:H166-A177-B110-C83-D110-S167 (レベル50時)
努力値H4-A252-B0-C0-D0-S252
性格:ようき
特性:まけんき
持ち物:こだわりハチマキ

 

バドレックスの天敵の一つであるバンギラスへの対抗策を考えた時に「かくとうタイプ」が欲しいと思ったのと、且つ一匹は育ててみたかったので採用。採用理由に割と私の趣味が入ってます。

「らいめいげり」でH極振りバンギラスダイマックス時、最低乱数以外を引けば一撃で落とせるようになっています。(99.5~118.8%)

 他の技構成はシンプルに火力を求めた事と、全体的にナットレイが重いため、ナットレイ対策の「ブレイズキック」を採用しています。

 

それはそれとして、タスキウーラオスも対処したい場合は「ダブルウイング」の採用もありだったかと、このブログを書きながらぼんやり思いました。 

 

 

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ギャラドス

実数値:H202-A145-B144-C58-D120-S102 (レベル50時)
努力値H252-A0-B252-C0-D0-S4
性格:わんぱく
特性:いかく
持ち物:マゴのみ

 

毎回私がパーティ作ると地面の一貫性がとんでもなく良い事が多く、今回もその例に漏れなかったので地面透かしができるポケモンが欲しくなり、採用。

「ちょうはつ」で対カバルドンへの役割も持たせようと最初考えていたのですが、バドレックスが一撃でカバルドンを沈めてしまうため、気付いたらあんまり仕事がなかった悲しい子。

とはいえ対地面や受け性能は高く、「でんじは」と「ちょうはつ」による積みの起点回避もできるため、安定した後出し可能なポケモンが欲しい時には重宝します。

 正直「とびはねる」は全然使わないから他の技でいい

 

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ボスゴドラ

実数値:H172-A174-B200-C64-D89-S70 (レベル50時)

努力値H212-A228-B0-C0-D68-S0
性格:いじっぱり
特性:がんじょう
持ち物:イバンのみ

 

ミミッキュ性能、対フェアリーが薄かったので採用。

物理耐久にモノを言わせて正面から殴り合ったり、特性で無理矢理耐えてイバン発動からの「がむしゃら」等を当てていくのが役割。

とはいえ、「がんじょう」と「イバンのみ」の組み合わせは警戒されやすく、半減技で削られて、イバン発動せずに落とされる事もあるため、難しい所。 

 

努力値調整については、パーティ全体がレジエレキに弱いので、初手対面時のレジエレキ相手を想定した育成をしています。

 

 

具体的には、「じしん」でH252振りレジエレキを確定一発(100.5~118.7%)、C特化レジエレキの「サンダープリズン」を追加ダメージ込確定耐え(73.8~87.2%)且つ、最低乱数以外イバン発動圏内耐え、となっております。

 

 

Ⅲ.使用感

1.選出機会について 

前回はほとんど先発で選出する機会が多かったのですが、今回のアブソルはダイマエースにつなぐ型ではない事もあり、後続に控えさせて選出する事も多いと感じました。

選出機会自体は前回とそれほど差はなく、役割がこなせそうなタイミングか、選出に困った際にとりあえず入れる事ができる点は優秀です。

 

2.技構成について

前回と違い、補助技の類を一切搭載せず、全て攻撃技を取り揃えています。

そのため後続へのサポートという役割はかなり薄まってしまいましたが、技範囲が広がったため、倒せる相手が増えた様に感じます。

特にバドレックスが苦手とするバンギラスへの打点があるのは大きく、今回のパーティでは高頻度で選出されるため、「インファイト」は重宝しました。タスキとの相性もいいので、技範囲重視なら搭載しておいて損はないと思います。

 

反面、「フェイント」に関してはそれほど出番がありませんでした。

対ウーラオスについても基本はカプ・コケコに任せる事が多く、アブソルはコケコがやられたときの保険のような立ち位置に収まってしまった事が要因の一つですが、そもそも対面した中耐久程度のアタッカーの大半が、先制技が無いものが多く、「ふいうち」で事足りたというのが現状です。

一応エースバーンの「ふいうち」を透かしたり、「フェイント」で落としきれる体力相手を安全に処理するために使用する事が何回かありましたが、対ウーラオスをあまり意識する必要がないならば、「フェイント」を「ストーンエッジ」「じゃれつく」「でんじは」等に変更しても良いかもしれません。

 

3.対黒バドレックス

相手のパーティにも黒バドレックスがいると、こちらもアブソル選出をする事になります。

問題は繰り出されるタイミングになりますが、どうしても状況次第では後出しせざるを得ない事になります。

その場合「ふいうち」か「はたきおとす」の択が発生します。

 

私が何度か実践で相手をした感触を述べると、対面したターンは「みがわり」か退くの二択が多かったです。

例えこちらのタスキが潰れていようと攻めてくる事はなかったので、「ふいうち」をくらうリスクを負ってまで攻撃する可能性は低いといえるでしょう。

 

とはいえ、戦況次第でいくらでも択は変わります。実際相手のバドレックスの仕事がなければ捨てのつもりで攻めてくる事も考えられます。

今回私が対面した状況は試合の序盤~中盤が多く、相手もまだバドレックスを残しておきたい状況だったため、その様な選択になっただけと考えられます。

 

なんにせよ、後出しでタスキを潰した状態で対面するのは不安定な事に変わりはないので、安定して後出しできるアブソルの研究もしていきたいところですね。

 

 4.まとめ

今回のアブソルは結果としてアタッカー性能を重視したアブソルになりました。

元々黒バドレックスをサポートするつもりだったのにどうしてこうなった、という感じはしなくもないですが、組み合わせるポケモン次第で方向性が変わる良い例になったのではないかと思います。

役割に関しても初めの項で紹介した通りにほとんど動けていたので、良かったのですが、反面後出し等でタスキが潰れた場合の立ち回りは少々読みと経験が必要になり、アブソルの扱いに慣れていないと難しいのかな、と感じる場面もありました。

タスキの行動保障は今の禁止伝説環境にマッチしているものの、後出し等がしづらい点はやはりアブソルの欠点でもあります。

 

5.動画紹介

今回も参考動画を上げましたので、実際の立ち回りを参考に見ていただければと思います。

 

www.youtube.com


 

 

それではまた次回お会いしましょう。