カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソルがどんなポケモンか分からない人へのアブソル育成論 その2 ~両刀型~

はいどうも、アブソル育成論第二回目でごさいます。
本日はアブソルの中でも比較的扱いやすいについて説明いたします。

両刀型といえば物理技・特殊技を両方搭載し、物理受けや特殊受けを受けづらくさせるというメリットがあります。
また、もう一つのメリットとして攻撃範囲の拡張が挙げられます。
アブソルに関しては物理型でカバーしきれない範囲を特殊技で補うことで、ほとんどの相手に対し弱点を突くことができます。
つまりアブソルの両刀型での戦い方は弱点を突ける相手に対して出していき、狩っていくスタイルが基本となります。
そのため、ふいうちを主体として等倍以上の相手をごり押しする物理型に比べて弱点を突ける技をくりだしていけばいいという点では両刀型は物理型に比べて扱いやすく、アブソルの中でも初心者向けと言えます。
勿論両刀型でもふいうちは使いますが、物理型と比べてその使用頻度は比較的低いでしょう。


そんな両刀が今回のお話です。


概要を説明したところでまずは性格についての説明からしましょう。
両刀型のアブソルの性格は主にやんちゃむじゃきなります。
理由としては以下の点が挙げられます。

・先制技、連続技が基本物理技であり、タスキが潰れた場合でも耐える可能性がある。
うっかりやにしてもあまり確定数が変わらないため、種族値の関係上性格の上昇補正が大きいやんちゃの方が採用価値が高い。

一つだけ補足なのですが、アブソルの耐久力についてです。
両刀型は基本耐久振ることはないのですが、無振りの状態でもどれくらいの耐久力があるのかは知っておいた方がいいと思ったので補足として載せておきます。
一見すると無振りのアブソルは何も耐えない、連続技をくらったらすぐ落ちるような印象がありますが、実は無振りでもいじっぱりガブリアスのダブルチョップまでは確定で耐えます。
また、砂ダメ込で耐えるには防御に28ほど努力値を回すだけで耐えることが可能になります。
そういうこともあるため、アブソルの性格は特防に下降補正のかかるやんちゃむじゃきがいいというわけです。


意外とこれくらいなら耐えてくれます。


さて、やんちゃを選ぶかむじゃきを選ぶかはどういう相手まで抜きたいかを考える必要があります。
キノガッサなど最速70族を抜きたい場合はむじゃき、そこまで素早さを抜かなくてもいいと考える場合はやんちゃとなります。
やんちゃの場合は主に最速or準速バンギラス位を抜けるように素早さを振っておくといいでしょう。

次に技です。
両刀アブソルはどんな技を選択していけばいいのか、ということについても説明しましょう。
これについてはいくつか分類をすることができます。 その分類は以下の三つです。

1.どんな持ち物でも確定で入れなければならない技
2.どんな持ち物でも選択肢に入る技
3.持ち物によって選択肢が変わる技

この三つとなります、では上から順にどんな技があるのか、ついでに3で持ち物についての説明していきましょう。


1.どんな持ち物でも確定で入れなければならない技
要は両刀型において必須と言うべき技です、以下の技があります。

・ふいうち
アブソルなのだから当然でしょう、というべきアブソルのメインウェポン。
両刀でもその火力は高いので中程度の耐久を持つアタッカー程度ならごり押しできる威力を秘めています。

だいもんじ
役割破壊の代名詞とも言うべき技。 その攻撃範囲は両刀においては必須というレベルです。
かえんほうしゃを採用したがる人もいますが、アブソルの特攻種族値では威力不足が否めないため、だいもんじの採用をお勧めします。


2.どんな持ち物でも選択肢に入る技
どんな持ち物を持たせても活躍できますが、必須とまではいかない技です。

ばかぢから
攻撃範囲、威力、共に優秀なサブウェポン。選択肢の中では一番採用しやすい技でもあります。
物理技のため火力もあり、両刀型でもその威力を遺憾なく発揮してくれるでしょう。
ただし、使用する度に攻撃と防御が下がって行くのは玉にキズ。

メガホーン
ばかぢからと比べると範囲が狭く、命中も低いという欠点はあるが、ふいうちと同等の威力を出すことができ、且つ使用する度に能力が下がるというデメリットもなく、打ちやすいという特徴があるため、もう一つのメインウェポン感覚で使用できるのが強み。

フェイント
ふいうちと違って確実に繰り出せる先制技の一つ。優先度がしんそくと同等のため、基本的な先制技よりも先に繰り出すことができる。
タスキ潰しとしてはこれ以上ないほど優秀だが、攻撃範囲が狭まること、本当にタスキ潰し程度にしか使えない事などが欠点として挙げられる。

・ちょうはつ
両刀型はフルアタが基本となるが、補助技の中で唯一両刀型にも入れられる技がこれ。
攻撃範囲が狭まってしまうが、ふいうちとの相性がいいことや、エアームドなどの両刀で突破可能な受けポケに仕事をさせずに倒すことができるというメリットがあります。


3.持ち物によって選択肢が変わる技
アブソルの両刀型は持ち物次第で採用する技が変わってきます。
両刀型において基本となる持ち物はきあいのタスキいのちのたまの二つになります。
ではこの二つの持ち物でどんな技が採用できるのかを紹介していきます。

Ⅰ.きあいのタスキ
連続技でない限りどんな技でも一発耐えてくれるため、両刀で耐久の振れないアブソルにはありがたい持ち物になります。ただしタスキを警戒されやすく、潰されやすいのが欠点。


低耐久アタッカーの必需品とも言うべき持ち物ですね。


ストーンエッジorいわなだれ
虫タイプに対して強引に耐えてからの反撃という戦い方ができるようになります。
虫ならだいもんじでも十分な気はしますが、ウルガモスなどに対し打点を与えられるところが優秀です。
攻撃範囲もそこそこ広く、アブソルで唯一炎タイプに対して弱点を突くことができる技でもあります。

れいとうビーム
氷四倍ドラゴンに対して使いますが、カイリューはどうあがいても無理なのでカイリューに関してはマルスケ潰しつつある程度打点を与えられる程度と考えてください。
ドラゴンタイプ相手が主になりますのでれいとうビームでも十分活躍できます。

こごえるかぜ
相手の素早さを下げることができるため、微妙な素早さのアブソルにとっては貴重な技となります。
性格補正無しで特攻に156ほど努力値を振れば無振りガブリアスは確定二発となりますので、タスキ持ちのさめはだガブなどには有効です、スカーフガブだったら泣け。
また、素早さが下がったことを嫌がり引いてくるポケモンもいるので、それを読んでおいうちをするというトリッキーな戦い方も可能です。ドンカラスでもできるって言ったら終わり。

・しっぺがえし
素早さに努力値を振らない両刀型を育成する場合は採用できます。
後攻時の威力はタイプ一致込みで150と高威力となるため、等倍に対し突破力を期待できます。
ただし、攻撃範囲が狭まること、先制をとれる相手には火力が出ないこと等が欠点となります。

カウンター
三世代限定教え技。 ちょうはつフェイントと組み合わせるとより効果的。
タスキとの相性がよく、物理型相手に強引に突破できる。 格闘タイプやマルスカイリューを突破できる点が魅力。
しかしこの技を採用する場合先ほど述べた技と組み合わせることが多いため、両刀としての役割が持ちづらくなってしまうのと、無理してアブソルで格闘タイプを相手する意味がない。


Ⅱ.いのちのたま
火力を補強し、突破力を高めるのに必要。 特殊技の火力が貧弱だと感じた方にお勧めです。
また、わずかながら耐久調整するとより扱いやすくなります。細かいことはこの後で主な育成例を説明する時にします。

かみなり
たまに10まんボルトを採用している人がいますが、アブソルの10まんボルトはほとんどギャラドスピンポイントにしかなりません。
低耐久の水タイプなどにはある程度刺さりますが、水タイプを意識する場合どうしても頭に入れなければならないのがシャワーズスイクンといった高耐久の水タイプです。
これらの水タイプを確定二発圏内にもっていくためにはいのちのたまかみなりの搭載はほぼ必須となります。
多少の命中不安は否めませんが、これくらいしないと突破が厳しいというのが現状です。


このように持たせる持ち物により採用する技が変動することがわかっていただければと思います。
さて、ここまで説明したとおり両刀型アブソルは広い攻撃範囲を駆使し、弱点を突ける相手に出していくというスタイル故、アブソルの中でも扱いやすい部類になります。
そのこともあり、両刀型が至高の型と考える人もいますが、大きなデメリットが一つあります。
それは決定力に欠けるということです。
弱点をつけてしまえば勿論それなりに突破力は生まれますが、努力値を一方に大きく割きづらいことや特攻種族値が75とそれほど高くないため、特殊方面で弱点を突けない場合の突破力が非常に貧弱であること、積み技を搭載するスペースがないため、物理方面も弱点を突けない場合は火力が微妙に足りないことなど。
このため弱点をつけられない受けポケ高耐久アタッカーに対して非常に弱いという一面を持ちます。
また、それらのポケモンに弱点をつけたとしても特殊技の場合は四倍弱点を突けない限り突破力しづらいということがあります。
いのちのたまを持たせれば火力の補強をある程度できますが、その場合はきあいのタスキよりも耐久面が不安定になるという弱点が生まれます。

これらのことから両刀型アブソルが相手できるポケモンは以下の通り
・二倍以上の弱点を突ける低耐久ポケモン
・四倍以上の弱点を突ける低~高耐久ポケモン
・等倍でダメージを与えられる低~中耐久のアタッカーポケモン


ではこれらのメリット・デメリットを踏まえたうえでどういう育成の仕方をしていけばいいのか、その例を2つほど紹介して終わりにしたいと思います。

Ⅰ.
性格:むじゃき
努力値:A(攻撃)100 C(特攻)188 S(素早さ)220
技構成:ふいうち ちょうはつ だいもんじ れいとうビーム
持ち物:きあいのタスキ
備考:最速70族抜き だいもんじ→耐久無振りキノガッサ確定一発 れいとうビーム→耐久無振りガブリアス中乱数一発
かなり昔に育成した型で、当時はポイズンヒールキノガッサが多く、だいもんじで落とせない場合が多かったのですが、テクニシャンが多いためこのアブソルでも倒しやすくはなっています。
しかしキノコのほうしマッハパンチかの二択で読み合いが発生するため、キノガッサをより確実に倒したい場合はちょうはつフェイントに変えるのもありでしょう。
ガブリアスについてはれいとうビームふいうちで確実に落とせますが、サメはだが解禁されている今、相打ちになる場合があるのがつらいところです。

Ⅱ.
性格:むじゃき
努力値:H(HP)68 A(攻撃)4 B(防御)4 C(特攻)212 S(素早さ)220
技構成:ふいうち かみなり だいもんじ ばかぢから
持ち物:いのちのたま
備考:最速70族抜き 珠ハッサムのパレットパンチ確定耐え(アブソルの珠ダメージ込) だいもんじ→H156D92振りポイヒキノガッサ確定一発 かみなり→H振りスイクン確定二発 HP10n-1調整(相対的な珠ダメージ最小)
電気技をギャラドスピンポと割り切るなら10まんボルトを採用してもいいのですが、範囲重視をコンセプトに置いているため、このアブソルにはかみなりを搭載し、高耐久水タイプにも役割を持てるようになっています。
また、きあいのタスキではないため高火力の先制技で致命傷を負ってしまい、たとえ耐えたとしても自分の珠ダメージで落ちてしまうことがあります。そのため今回は両刀で狩れるポケモンの代表格となるハッサムをメインに耐久調整を行いました。しかし努力値の関係上、こだわりハチマキ持ちまで耐えられるよう調整することはできませんでした。(※ハチマキハッサムのパレットパンチを自身の珠ダメージ込みで耐えるためにはH68B84ほど努力値に回す必要があります)


今回は「両刀型」について説明をしました、ある程度参考になったのなら幸いです。
次回は「物理型」についての説明をしていきますのでお楽しみに。